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【とんま村の物語】第2話:「お預かりします、その不安。 ~チャ~リン(お金)の誕生~」

🍃物語リンク

登場どうぶつ紹介とあらすじ
・前話:第一話 「その肉、重くない? ~ライオンの災難と、迷走する物々交換~」

🌻解説リンク

・第2話「お金の前史―歴史でたどる『利子』と『保管料』のつながり

🐝前話+第2話サマリー

薄毛に悩むライオンは肉が奪われないか心配で心配でたまりません。
そこへ現れたペテン師アリクイが、残りの重たい肉を「預かる」と微笑んだのです。
肉の代わりに渡されたのは10個の石、その名もチャ~リン。
ライオンが肉をチャ~リンを11個。
村に、静かな椅子取りゲームが始まり、始まり。


①女神のナレーション

「皆さんは『便利』という言葉に、耳を貸したことがあるでしょうか。
ここ、ひまわりが太陽を無視して突っ立っている『とんま村』では、アリクイが一本のマジックを取り出しました。
それは、噛み合わない毎日を鮮やかに塗り替える、魔法の杖。
……あまりに親切で、あまりに不穏な、物語の始まり。」

②オープニング実況(イグアナ)

「えー、毎度おなじみ、流浪の爬虫類、イグアナでございます。
今日はですね、絶望に打ちひしがれるライオンくんの前に、一匹の『救世主』……いや、ただの『明るいマヨラーのペテン師』が現れる瞬間を定点観測しております。
あ、アリクイくんが、鼻歌まじりに近づいてきましたね。
……実に見事な、カモがネギを背負って、哀れな百獣の王に忍び寄る決定的瞬間です。
……あ、お気になさらず、続けてください。」

③アリクイの「超適当」なコンサル

アリクイは、震えるライオンの肩をポンと叩きます。

アリクイ:

「おーおー! ライオンくん、君のたてがみ、斬新だねぇ!案の定、アリがたくさん集まっているね。
あ、僕? 僕はアリは好きだけど、君の頭のアリはちょっと『身が詰まってなさそう』だから食べないよ。テヘッ」

ライオン:

「アリクイさん……もうダメだ。肉は盗まれそうで怖いし、たてがみはこれだし、一睡もできてないんだよ……」

アリクイ:

「あー、それね! ズバリ言うけど、君のたてがみが薄くなったのはズバリ『肉』のせいだよ。肉を持ってるから『奪われるかも!』って心配して、そのストレスが毛根に直撃しちゃったわけ。
……ねぇ、その肉、僕が『保管』してあげようか?


④「保管料」という名のペテン

アリクイは、道端の石に金色のマジックで「チャ」と書き殴ります。

アリクイ:

「いいかい? 君の重〜い肉は僕が預かる。
代わりにこの軽い石、『チャ~リン』を10個あげるよ
これを持ってれば『肉は僕のものだ!』って証明になるし、何より軽い!
枕の下に敷いて寝れば、安心感で明日にはタテガミがフッサフサ……かもしれないよ! ガハハ!」

ライオン:

「えっ! 預かってくれるの!? 安心して眠れるの!? 夢みたいだ!」

アリクイ:

「ただね、僕も肉の『見張り番』をしなきゃいけないだろ?
結構大変なんだよ、寝言でアリと喋ったりしてさ。
だから、明日返してくれるときは、『保管料』として石をもう一個足して『11チャ~リン』にしてね。……まぁ、手間賃だね、手間賃! テヘッ」


⑤突撃インタビュー(イグアナ)


岩からスルスルと降りてきて、石(チャ~リン)を大事そうに抱えて「これでフサフサだ……」とウットリしているライオンへ(もう既に生えてきているようです)。

イグアナ:

「……あ、ちょっと失礼。ライオンさん。
今、全財産の肉をアリクイに渡し、代わりにマジックで『チャ』と書かれた石を受け取りましたが。……正直、今どんなお気持ちですか?」

ライオン:

「最高だよ! これで今夜はぐっすり眠れる! 明日には11個にするなんて、寝て起きてから考えればいいことだしね!」

イグアナ:

「なるほど。『安心』を石ころで買ったわけですね。
……でもライオンさん、アリクイくんは石を10個しか出してません。

……世の中に10個しかないものを、どうやって11個にして返すんですか?
分身の術でも使うんですか?」

ライオン:

「えっ……。あ、あっちの働きバチから奪えばいいのかな?」

イグアナ:

「……あぁ、だからまだ君が持っている10枚しかないのですが。……おバカですねぇ。。……あ、褒め言葉ですよ」


⑥エンディング(イグアナ)

「……こうして、存在しないはずの『1』を巡る追いかけっこが幕を開けました。次回、働きバチ、石ころを返すために働きすぎて八の字飛行。足りないチャ~リンは、隣の奴から奪うしかない。
それでは、次回お楽しみに~?」

🍃登場どうぶつ紹介とあらすじ

🍃第一話: 「その肉、重くない? ~ライオンの災難と、迷走する物々交換~」

 


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