社会不適合者=Square peg
『社会不適合者』とは何か。
辞書で調べると、このように書かれている。
社会不適合者
読み方:しゃかいふてきごうしゃ
社会の要求に応えて生活することが困難な者。社会に適合できない人。うまくやっていけない人。
(2011年7月6日更新)
具体的な特徴としては、
集団行動が苦手
細かなルールにストレスを感じやすい
人にどこまで心を開いていいのかわからない
目上の人にへつらうことが苦手
空気を読むことが苦手
雑談や社交的なふるまいが苦手
常識に沿って行動することが苦手
ルーチンワークが苦手
時間管理が苦手
こだわりが強い
感情の表現が極端(出しすぎる or 出さなすぎる)
枠にはまらない自由なスタイルを好む
この特徴を見るに、
『社会不適合者』という言葉は、多くの場合、『“社会”に適合できない人』に対してではなく、『“会社員の働き方”に適合できない人』に対して使われている言葉なのではないだろうか。
この仮説が正しいとするなら、『社会不適合者』という言葉が存在することで弊害が生まれてしまっているのではないだろうか。
もし上記の特徴に当てはまって『社会不適合者』と自覚した場合、
「自分は社会になじめない人間なんだ…」
「自分は社会の役に立つことができないんだ…」
という発想に囚われてしまう人がいてもおかしくはない。
日本で『社会不適合者』と呼ばれる人たちのことを、英語圏(特にイギリスとアメリカ)では『Square peg(in a round hole)』と呼ぶ。
直訳としては『(丸い穴に)四角い杭』で、
意味は『(特定の環境・仕事・状況などに)合わない人』のこと。
これは必ずしも『協調性がない人』というネガティブな意味ではなく、
『社会や時代に流されない人』
『環境に収まりきらない人』
『自分を持っている人』
というポジティブな意味も含まれている。
むしろどちらかといえば、後者の意味で使われることが多い。
この『Square peg(スクエア・ペグ)』という言葉であれば、ポジティブな意味も持つ上に、『“会社員の働き方”に適合できない人』よりも対象範囲が広い(対象が“会社員の働き方”に限定されない)素敵な言葉。
この言葉が今の日本に必要なのだと考える。
日本では、協調性を重んじるがあまり、協調しない人・できない人(はみ出し者)を悪く言いすぎる傾向にある。
協調しない人・できない人にはレベルがある。
①ナチュラルに周囲と協調することができる
②ほんの少し気をつければ周囲と容易に協調することができる
③自分をやや抑え、気を張れば周囲と協調することができる(ストレスが溜まる)
④自分を押し殺し、かなり気を張って細心の注意を払えば周囲と協調することができる(ストレスがかなり溜まる)
⑤どれだけ気を張っても努力しても周囲と協調することができない
おそらく世の中の多くの人は③に該当する。
だから
我慢してストレスが溜まっている分、協調しない人に対して敵意が向く
ということなのだろう。
でも世の中には、④や⑤の人(特に⑤の人)がいるのだということを理解する必要がある。
※⑤の人は本人の努力では協調できない。
※④の人は実は協調できているわけではなく、自分の意見を最初に言わないようにするなどで実際には“協調しているふう”をどうにか装っている。
その人たちにとってどれだけ生きづらいか。息苦しいか。
そしてその人たちが
どれだけ日本や世界を変える可能性を秘めているか。
そのことをちゃんと知らなければならない。
クレージーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に丸い杭を打ち込むように
物事をまるで違う目で見る人たち
彼らは規則を嫌う
彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心を打たれる人がいる
反対する人も、称賛する人も、けなす人もいる
しかし、彼らを無視することは誰にもできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた
彼らはクレージーと言われるが、
私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると
本気で信じる人たちこそが、
本当に世界を変えているのだから
― スティーブ・ジョブズ
