【家族信託リアル体験記 その15】滅失登記ってなに?特に田舎の土地家屋を相続する人は要注意!
■2021年8月17日(火曜日)
義母イノコの妄想や虚言、マウント発言に振り回されたお盆も無事終わり、Sセンターの松岡さんから、次のメールがやっと来た。進捗状況の報告かと思ったら、こんな内容だった。
〇〇様(オットの名前)
大変お世話になっております。
現在お住まいの土地、〇〇村××0000番地に関して
念のため土地から登記されている建物を検索したところ
把握している家屋以外に登記されている建物がございました。
こちらは草葺ということもあり、現在存在していないのでは
ないかと思います。恐らく滅失登記の手続きがされて
いないかと思います。
こちらの建物の登記情報を添付しますので、所有者様またはその
相続人について心あたりがあるかご確認いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
え、滅失登記?なに、それ?
滅失登記とは不動産登記の1つであり、建物が解体や火災などでなくなったことを登記簿に反映する手続き。建物が滅失した日から、1か月以内に法務局に申請することが義務付けられており、滅失登記の申請を怠ると10万円以下の過料(罰則)に処せられる可能性がある。
思いがけない内容に、オットと2人で大慌て。
イノコに尋ねると「よくわからないけど、確か、昔の資料があったと思うの」と、納戸からボロボロの段ボール箱をいくつも引っ張り出してきた。
砂埃にまみれた箱を開封すると、中にはかび臭い書類が、まったく整理されていない状態で突っ込んであった。
👱「ご先祖様の過去帳とか古い資料は、全部ここにあるはずなの」
イノコの「あるはずなの」は、「よくわからないものは全部突っ込んだ(と思うけど定かではない)」という意味だ。
イノコは最初からこっちに丸投げで、書類を見ようともしない。
事務処理能力ゼロの彼女には、最初から何も期待していないが、自分名義の土地家屋に関することだというのに、なんて無責任なんだろう……
オットと2人、部屋にこもって書類を1枚ずつ確認する。
しかし登記簿謄本など土地関係の書類と、古い戸籍謄本類がごちゃ混ぜだ。
同じ書類の複製が何枚もあったり、中身は同じなのに日付が異なっていたり、解読不可能なメモ書きまであったり。
さらに端っこが折れていたり、ホチキスで止めてあるのに上下や裏表が逆になっていたり、とにかくひどいありさまである。
👦「(書類がぐちゃぐちゃすぎて)まるで、おふくろの頭の中を覗いてるみたいだ!」
とキレるオット。確かにまともな人間の所業とは思えない。
通常の人間でも混乱するのに、目の悪いオットにはどれほど酷な作業だろうと、心から気の毒に思う。
一方で、よくまぁこんな古い書類まで残していたものだと感心する。毛筆で書かれた明治時代の土地建物登記申請書なんて、はじめて見たよ。
イノコの掃除ができないという性格が、いいように働いた稀有な事例とでも言うべきか。
さて、義実家の状況を簡単に説明すると以下の通り。
①X県某所××村にある義実家の土地家屋は、オットの曾祖母であるアヤメ名義のものだった。
②アヤメは彼女の娘婿であるミツル(オットの祖父)に贈与(娘が先に亡くなったらしい)。
③1991年:ミツルの死後、息子のテツオ(オットの父)が相続。しかし他県での生活があったためしばらく放置。その時点ではミツルが住んでいた古い家屋だけがあったらしい←イノコ談。
④1993年:テツオは古い家屋を解体し、現在の家を新築。いずれ自分が退職したら妻と一緒にこの家に暮らすつもりでいたが、病に倒れ、夢のマイホームに暮らすことなく1998年に他界した。
④1999年:テツオ亡き後、イノコがこの土地家屋を相続。ひとり暮らしを始めた。
⑤2021年、家族信託契約により、イノコ名義の土地家屋をイノコの息子であるオットの名義に変更しようとしている。
この状況を把握するだけに、5時間もかかってしまった。それらの書類をスキャンして、日付と名前を振りながらパソコンに保存していたら、私も頭がおかしくなってきた。
夕食後から深夜まで作業は続いた。寝る前に2人でワインを1本あけて、1時過ぎに疲れて寝た。
★イノコの頭の中はこんな感じ↓
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このnoteでは、義母イノコと家族信託を締結するまでの道のりを綴っています。ここに書かれていることはすべて当時の話であり、現在と状況は異なる可能性があります。また家族信託を検討中の方は、私の体験談を参考程度にとどめ、必ず専門家にご相談ください。
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