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【家族信託リアル体験記 その4】争族を避けるために、最初にやっておきたいこと。

■2021年4月20日(火曜日)

👱「まるちゃんが話を聞いてくれないの」

義母イノコが愚痴をこぼした。

“まるちゃん”とはまるき、イノコの娘(オットの妹)だ。私の義妹に当たるが年齢は私より上、独身でひとり東京に暮らしている。

イノコはまるきが大好きだ。
それと同時に恐れてもいる。

機嫌のいい時はまるで姉妹のように仲がいいのに、切れると老母に対し罵詈雑言の限りを尽くす娘。
母として娘と向き合うことを避け、ずっと甘やかしてきたのだろう。
完全に支配&被支配の関係ができあがっている。

「俺はあいつと話したくない」とオットがいうので、今の状況について、イノコから話してもらう段取りになっていた。
ところがもう何日も経つのに、まだきちんと話せていないという。

👱「でもあの子は毎日必死なの。仕事で帰りは遅いし、週末も疲れてずっと眠ってるっていうのよ」
👱「あの子は毎日大変なのよ。だから電話してもすぐ切られちゃうの」

はぁぁ……

このままでは埒が明かないので、代わりに私が義妹にメールを送ることになった。

村の現状とひとり暮らしが限界であること、イノコが施設に入居したいと思っていること、義実家は処分する方向でいること(その資金を終活代に充てる予定であること)、ついてはその方向で了承してもらいたいことなど、言葉を尽くして書いたつもり、なのだが。

メールを送ったその夜、イノコの携帯から義妹の怒鳴り声が聞こえてきた。

😡「お母さんの終活なんて聞いてない!それより私の住む家がなくなるじゃない。家はおいといてよ!」

イノコがこの家でひとり暮らしを初めて20数年。
その間一度も実家を訪れたことがない娘が言うことだろうか。

そのくせ「一度実家に帰ってきて、みんなで話し合いたいんだけど」という母に、「私は忙しいのよっ!そんなの、帰れるわけがないじゃない!」とキレる始末。

私たちの結婚式以来、義妹にほとんど会ったことがなかったので、この電話には驚き、呆れ、心底不快だった。
85歳の親に向かってこれほど怒鳴るって、どういう神経なんだろう。
何より残念なのは、そんなまるきを義母がかばうことだ。

👱「あの子は毎日必死なの」
👱「あの子は仕事が大変なの」
👱「あの子は、あの子は、あの子は・・・」

そう聞かされる息子がどれほど複雑な思いを抱いているか、想像したことがないのだろうか。視覚障害という大きなハンデを背負った息子より、身勝手な娘をかばう母。

👦「・・・俺って報われないよな」

辛くて悲しい夜だった。



■2021年4月21日(水曜日)

まるきの態度に嫌悪感をあらわにするオットと、意気消沈して寝込むイノコに代わって、彼女への連絡メールは私がやることになった。まるきもさすがに私には暴言を吐いてこないが、気の滅入るやり取りが続いた。

他責思考で言い訳ばかりする彼女には、こちらも毅然とした態度で接することが肝要だ。後から言い訳させないためには

①客観的なデータ 
②責任の所在の明確化 
③具体的な解決法 
④返答の期日の設定
 

最後にメンヘラ対策として

⑤「あなたが大変なのは重々わかってますよ」

的な言葉も少しだけ入れておく。

「聞いてない!」と言わせないために、メールは全員にCCを入れ、履歴はすべて保存しておいた。

おかげでその後まるきが何か言ってきた時も、「何月何日のメールでお伝えしています」「あなたは何月何日にこう返信してきましたが、それは嘘だったのでしょうか?」と返すことができた。

親の終活を子供たちが一致団結して支援できれば理想だが、そんな家庭は実際には少ないのではないだろうか。
たとえ最初は団結していても、徐々に意見が分かれることもあるだろう。

特に義務は果たさないが権利だけは主張する人物がいた場合、遺産争族になることは明らかだ。
問題を放置すれば、後々さらに大きな代償を払うことになる。

「さぁ、これから2人でのんびり老後を楽しもう」なんていう時に、不毛な争族に巻き込まれるのはまっぴらご免だ。
トラブルの芽は、早めに摘むに越したことはない。



★とても残念な義母イノコはこんなヒト

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※このnoteでは、義母イノコと家族信託を締結するまでの道のりを綴っています。ここに書かれていることはすべて当時の話であり、現在と状況は異なる可能性があります。また家族信託を検討中の方は、私の体験談を参考程度にとどめ、必ず専門家にご相談ください。

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