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「どうか門前払いしないで」——看取りの転院先を探した日の話

「どうか門前払いしないで」

そんな気持ちで、電話をかけた。


母は今、総合病院に入院していて、
「看取りのフェーズに入りました。転院先を探してください」 と言われている。


母は重度の認知症がある。


今入院している総合病院の
ソーシャルワーカーさんから
数件、転院先の候補となる長期療養型医療施設
を紹介してもらった。
家に帰って候補先の病院について詳しく調べたけど、どの候補もピンとこない。


そこで、ダメもとで、
母がずっと通院していた精神科病院の
ソーシャルワーカーさんに電話をしてみた。
認知症の患者さんを主に受け入れている入院施設を持っている病院だった。


電話で
途中、言い淀みながら、
「母が総合病院に入院し、看取りフェーズに入ったので転院先を探すよう言われていること」
現状を包み隠さず 話した。

そして、私としては

母が今まで通って
慣れ親しんでいる精神科病院に
転院できたら一番良いと
思っている旨を伝えた。


もしここで
「看取りの患者さんの入院はできません」
と言われたら、また振り出しに戻るのが怖かった。


最初に紹介された転院先は、
正直、どこもピンとこなかった。

あくまで私個人の感覚ですが
時が止まったような雰囲気で
どこか世間から切り離されたような空気があって。

そこに母を預けて、
自分がお見舞いに通う姿を想像したとき、
気持ちが沈んでいくのが分かった。
なぜって、
ウチの母は大自然よりも都会を好む
シティーガールだから。
賑やかな方が好みだから。

だから
「どうか門前払いしないで」
と言う気持ちで話していた。


すると
意外にも
親身に話を聞いてくれて、
「当院へ転院希望でしたら、入院可否を判定会議で諮ることになりますので、まずはご家族が手続きにお越しください」
と言ってくれた。

その言葉を聞いて、
とてもホッとした。
知らない病院に転院させるよりも、
ずっと安心だった。



これから色々な手順を踏んで、
判定会議を待つことになるので、
まだまだ不確定なことだらけ。

だけど、
こんなに不安で
初めてのことだらけの時に
知ってる病院の相談員さんが
話を聞いてくれたってだけで

こんなにも
「 仏かッ⁈ 」
って感じるものなのだな~と、
かみしめております。


かみしめついでに
思わず
はじめての俳句を
作ってみました。


花疲れ
仮の宿りに
ほとけあり

               まるみん


はじめての作なので
ご愛敬ってことで!


※記事の中で特定の施設や係を否定する意図はございません。あくまで個人の嗜好をつづっています。


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