【世界はひとつの世界】第一章ウタリ編丨第13話丨早送り。そしてもうメシの時間

【これまで】
千年前に魔王を倒した8人の賢者の生まれ変わり、陽気な金髪ウタリと無口な黒髪イレンカが旅をしている。
城の兵士たちも途中で諦めて引き返した危険なダンジョン。
大冒険のはずだったダンジョン探索も、圧倒的な力を持つイレンカは散歩のように進んでいく。
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食人植物が蔓延る地下4階


岩の怪物たちが襲い掛かってくる地下5階も同じ光景が繰り返された。

頭の上に乗せられたアッサムとキーモンの叫び声に敵の飛び散る音。後ろからついて行くウタリは眠くなっていた。
ズガガアアァァン!!!
地下5階のボスであった巨大ゴーレムが岩屑になったところでウタリが声を掛けた。
『なぁ、丁度ここで半分だろ?ちょっとメシにしねぇ?』
その声にイレンカが振り返り、雑にキーモンを床に降ろした、というか落とした。
『いてっ。ひ、ひどい…』
アッサムの方はウタリに抱えられ、まだマシな降ろし方をしてもらった。
『さぁ、メシにしようぜ!メシ!メシ!』
ウタリの言葉に急かされ、ポーター二人は一息つく間もなく準備に取り掛からされた。

鍋からコトコト音がしている。燃料は安物の火属性の魔法石だ。
『しかし、お二人はめちゃくちゃお強いんですね。もしかしなくても「賢者の能力者」ですか?』
アッサムの問いに、ウタリの頭の上に?が浮かぶ。
『賢者?ナニソレ?』
『1000年前の魔大戦の時に、天族の賢者が8人の人間族の戦士に授けた能力ですよ』
『へー。1000年前にそんなことあったのか』
『その昔、世界が一つだったことはご存じですよね?』
『えっ?今いっぱいあるの?』
(何も知らねぇな、こいつ)
アッサムとキーモンは同じことを思った。
アッサムが解説を始める…
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