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公式LINEを始める前に決めたい設計の基本

「公式LINEって何?今さら聞けないLINE公式アカウント」というシリーズでお届けしています。
この記事は、その第4話です。

前回の記事「公式LINEはどんな人に必要?向いている人と活用事例」では、公式LINEがどんな人に向いているのか、業種別の活用事例と合わせて整理しました。

「うちの場合も、公式LINEが役に立ちそうだな」と感じてくださった方もいるかもしれません。

ただ、いざアカウントを作ってみると、次にぶつかるのが「じゃあ、何から手をつければいいんだろう?」という悩みです。

実際、アカウントだけ作って、あいさつメッセージも設定しないまま、そのまま止まっている、という話はよく耳にします。

これは珍しいことではなく、目的や運用の土台を決めないまま始めてしまうと、誰にでも起こり得ることです。

今回は、実際に配信を始める前に整理しておきたい「設計」の部分を、一緒に考えていきます。

こんな方に読んでいただきたい記事です。

  • これから公式LINEを始めようとしている方

  • すでにアカウントは作ったけれど、何を配信すればいいか分からず止まっている方

  • なんとなく運用しているけれど、目的があいまいなまま続けている方

【この記事を読むとわかること】
この記事では、次の内容をご紹介します。

誰に登録してもらいたいかを決める考え方
何のために使うのかを整理する視点
登録後にしてほしい行動の考え方
配信する内容の決め方
管理する人・返信対応のルールの決め方
集客用と連絡用とで、設計の考え方がどう変わるか
自分の運用目的を整理するワーク
設計を確認できるチェックリスト

この記事では、実際に手を動かして自分の公式LINEを整理できるワークとチェックリストもご用意しました。

読み終える頃には、「何を配信すればいいか」の方向性が見えている状態を目指します。




そもそも「設計」って、何を決めることなの?

「設計」というと、少し難しく聞こえるかもしれませんね。ここでいう設計とは、配信ボタンを押す前に、次の3つを決めておくことです。

  • 誰に、登録してもらいたいか

  • 何のために、使うか

  • 登録した人に、どうなってほしいか

この3つが決まっていないまま配信を始めると、「何を送ればいいんだっけ」と、投稿のたびに迷うことになりがちです。

逆に、ここさえ決まっていれば、配信する内容も、頻度も、自然と絞られてきます。

次からは、この3つを含めて、運用の土台になる項目を一つずつ整理していきます。


誰に登録してもらいたいか

まず考えたいのは「誰でもいいから登録してほしい」ではなく、「どんな状況の人に登録してほしいか」です。

例えば、同じハンドメイド作家さんでも、次のように考え方は分かれます。

  • 過去に作品を購入してくれたことがある方

  • イベントやマルシェで、直接会って話したことがある方

  • SNSで、作品に「いいね」やコメントをくれる方

このうち、どの人に一番届けたいかによって、あいさつメッセージの内容も、その後の配信内容も変わってきます。

そこで、まずは「登録してほしい人」を、簡単な言葉で書き出してみましょう。

【記入例】
「登録してほしいのは、(  )という状況の人」
例1:登録してほしいのは、「一度お店に来てくれたことがある方」
例2:登録してほしいのは、「SNSで作品を見て、興味を持ってくれた方」

ここは、正解を一つに絞りきる必要はありません。
「主にこの人に届けたい」という軸があるだけで、この後の設計がぐっと考えやすくなります。


何のために使うか

次に、「何のために公式LINEを使うのか」を整理します。
よくある目的を挙げてみますね。

  • 新しいお客様に、サービスを知ってもらう

  • 一度きりで終わらせず、リピートしてもらう

  • 問い合わせ対応の手間を減らす

  • 予約や来店に関するやり取りを整理する

  • 欠席連絡や予定変更など、必要な連絡を確実に届ける

いろいろ挙げましたが、最初からすべてを目的にする必要はありません。

むしろ、目的を欲張ってしまうと、配信する内容がぶれてしまい、登録した方にとっても「結局、何のアカウントなんだろう」と分かりにくくなってしまいます。

まずは「一番叶えたいことは何か」を一つ選ぶところから始めてみてください。


登録後に、どのような行動をしてほしいか

登録してもらうこと自体は、ゴールではありません。

登録した人に、その先どんな行動をとってほしいかまで考えておくと、配信の方向性が定まりやすくなります。

例えば、こんな行動が考えられます。

  • リッチメニューから、予約ページを見てもらう

  • メッセージを読んで、返信や相談をしてもらう

  • クーポンを使って、来店してもらう

  • 配信を読んで、「そういえば」と思い出してもらう

「登録してもらったら、まず何をしてほしいか」を一文で言えるようにしておくと、あいさつメッセージやリッチメニューに何を置くべきかも、自然と見えてきます。


何を配信するか

配信する内容は、大きく分けると次のようなタイプがあります。

  • お知らせ系:新商品や空き状況など、事実を伝える内容

  • 役立ち情報系:お客様の悩みや疑問に答える内容

  • 販促系:クーポンやキャンペーンなど、行動を促す内容

  • 双方向系:アンケートや質問など、返信を引き出す内容

どれか一つだけを使う必要はありませんが、「うちは主にどのタイプを配信するアカウントか」を決めておくと、配信するときに迷いにくくなります

「LINE公式アカウントでは何ができる?基本機能と活用例をわかりやすく解説」でお伝えしたとおり、メッセージ配信や応答メッセージなど、機能自体は複数ありますが、どれを使うかは、ここで決めた目的に合わせて選べば十分です。


誰が管理するか

一人で事業をされている方は、当然ご自身が管理することになりますが、スタッフや家族と一緒に運用する場合は、あらかじめ役割を決めておくと安心です。

  • 配信内容を考える人

  • 実際に配信ボタンを押す人

  • 個別の問い合わせに返信する人

LINE公式アカウントは複数人での管理にも対応しているので、必ずしも一人で抱え込む必要はありません。
誰か一人に負担が偏らないよう、事前に役割分担を考えておくのもおすすめです。


返信対応のルール

個別のメッセージが届いたとき、どこまで手動で対応するかも、決めておきたいポイントです。

  • すべて自分で手動対応する

  • よくある質問は応答メッセージに任せ、それ以外だけ手動対応する

  • 営業時間外は、応答メッセージのみで対応する

「LINE公式アカウントでは何ができる?基本機能と活用例をわかりやすく解説」でご紹介したとおり、管理画面の「応答設定」で、手動対応と自動対応を切り替えることもできます。

「返信が遅れて申し訳ない」という気持ちを減らすためにも、あらかじめ「ここまでは自動、ここからは手動」というルールを決めておくと、気持ちの面でもラクになります。


集客用と連絡用で、考え方はどう変わる?

「公式LINEはどんな人に必要?向いている人と活用事例」でも触れましたが、公式LINEには大きく分けて「集客用」と「連絡用」という2つの使い方があります。

この2つは、設計するときの考え方も変わってきます。

集客用として使う場合

まだ関係ができていない方に向けて、少しずつ信頼関係を育てていく設計になります。

「公式LINEはどんな人に必要?向いている人と活用事例」でお話しした「知る→興味を持つ→信頼する→申し込む」という流れを意識しながら、配信内容や頻度を考えていきます。

連絡用として使う場合

すでに関係がある方に、必要な情報を確実に、分かりやすく届けることが優先されます。

「LINE公式アカウントでは何ができる?基本機能と活用例をわかりやすく解説」でご紹介した、欠席連絡をLINEで受け付ける施設の例のように、信頼関係を育てる工夫よりも、「伝わりやすさ」「記録が残ること」の方が重視される場面です。

どちらが正しい・間違っているという話ではなく、自分の目的がどちらに近いかによって、力を入れるポイントが変わってくる、と考えてもらえたらと思います。


運用目的を整理するワーク

ここからは、実際に手を動かすワークです。

ここまでの内容をふまえて、実際に自分の公式LINEについて整理してみましょう。

以下の質問に、思いつく範囲で答えてみてください。
1. 登録してほしいのは、どんな状況の人ですか?
2. その人に、まず何を知ってほしいですか?
3. 登録した人に、最初にどんな行動をしてほしいですか?
4. どのくらいの頻度で配信できそうですか?(例:月1回、週1回など)
5. 個別の問い合わせは、誰がどこまで対応しますか?
6. このアカウントは、集客用と連絡用、どちらに近いですか?

一度で完璧に答えを出す必要はありません。

今の時点で分かる範囲で書き出しておけば、運用しながら少しずつ見直していくことができます。


設計チェックリスト

ここからは、配信を始める前に確認したいチェックリストです。
次の項目に、当てはまるかどうかを確認してみてください。

[  ] 登録してほしい人のイメージが、ひと言で言える
[  ] 使う目的が、一つに絞れている(欲張りすぎていない)
[  ] 登録後にしてほしい行動が、具体的に決まっている
[  ] 配信する内容のタイプ(お知らせ・役立ち情報・販促・双方向)が決まっている
[  ] 管理する人、返信対応する人が決まっている
[  ] 手動対応と自動対応の切り分けを考えている
[  ] 集客用・連絡用のどちらに近いか、意識できている

すべてにチェックがつかなくても大丈夫です。
「まだ決まっていない部分がどこか」が分かるだけでも、次に何を考えればいいかがはっきりします。


まとめ|配信の前に、土台を決めておく

今回は、公式LINEを始める前に整理しておきたい設計の基本を紹介しました。

  • 「誰に」「何のために」「登録後どうなってほしいか」の3つが、設計の土台になる

  • 配信内容は、目的に合わせてタイプを絞ると迷いにくい

  • 管理する人・返信対応のルールも、事前に決めておくと安心

  • 集客用と連絡用とでは、力を入れるポイントが変わる

  • 一度で完璧を目指さず、ワークやチェックリストで少しずつ整理すればよい

次回は、実際にLINE公式アカウントを開設したあとに整えたい、アカウント名やプロフィールなどの初期設定について、順番にご紹介していきます。

自分の公式LINEを整理してみて、迷うところや、もっと詳しく相談したいことが出てきた方は、私の公式LINEからお気軽にご連絡ください。

ここまでのワークをやってみて、今の時点で一番決まっていない項目はどれでしたか?
よかったらコメントで教えてください。


参考

※情報は記事執筆時点(2026年7月)のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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