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子どもを撮るカメラマンが気付かされたこと。こどもは愛で溢れている。

どう接していいかわからない。

扱いが難しそう。

怖がらせないようにしなきゃ。

普段から子どもと接する機会が
少ない人ほど、
そんなふうに感じるのではないでしょうか。

実は父親になる前の

僕もその一人でした。





東京都にある八王子市を拠点に
フリーランスのカメラマンになってから、
保育園や幼稚園、小中学校と、
子どもたちの日常やイベントを
撮影する機会が増え、

今では仕事の半分以上が子どもの撮影です。

でも、最初から子どもと
仲良くなれたわけではありません。

当時の僕には
2歳と4歳の息子がいました。

だから、子どもの扱いには
慣れていると思っていた。

それが大きな勘違いでした。


「自分の子ども」と
「初めて会う何百人もの園児」

その違いを、
まったく理解していなかったんです。



初めて園の日常撮影に入った日。

一眼レフを持って年長クラスへ入る。

心の中では、

「必要な納品枚数は…」

「このシーンは絶対逃せない...」

「1人も撮り漏れしてはいけない...」


僕は園児へ笑顔で近づき、

「はーい、こっちだよー♪」

と声を掛ける。

.
.
.

誰も振り向いてくれません。

別の子にも、

「はーい、こっちー♪」

.
.
.

やっぱり振り向かない。

その瞬間、頭が真っ白。

顔も熱くなりました。

自分は子どもがいるから大丈夫。

そんな根拠のない自信が、
一気に崩れ落ちました。

「やばい……必要な写真が撮れない。」

「笑顔が撮れない。」

今思えば、僕はどこかで、

「カメラマンだから、
自分に興味を持ってくれるはず。」

そう思い込んでいたのかもしれません。

傲慢でした。

実際の僕は、
子どもたちにとって、
ただの知らない大人。


その日は床に這いつくばるようにして、
なんとか写真を残し撮影を終えました。

帰り道は足取り重く、
とっても長く感じました。






家に帰ってからも考え続け、

どうしたら子どもたちと
自然に関われるんだろう。

それでも答えは出ませんでした。


翌日。

別の保育園でも日常撮影。

前日の失敗が頭から離れません。

教室に入り、
テストで空白の答案用紙を
提出したかのような、

そんな答えのわからない気持ちで、
カメラを構えていました。

すると、レゴで遊ぶ子がいました。

僕は何気なく聞きました。

「それ、何を作ってるの?」

するとその子は、

「くるまだよ!みてみて!」

と目を輝かせながら教えてくれました。

「すごいね。写真撮ってもいい?」

「はーい!」

いい写真が撮れました。

続いて、

「どんな絵描いてるの?」

「チューリップ!」

「見せて!」

また、いい写真が撮れました。

気付けば、

「カメラマンさん!みてみて!」

と、教室中の子どもたちが集まってきました。

撮った写真を見せると、
みんなが一眼レフを囲んで笑っていた。

その瞬間は青天の霹靂でした。


僕の中で何かが変わった。


その後、
園庭でも声を掛け、

「こんにちは!」

「何して遊んでるの?」

「混ぜて!」

すると鬼ごっこにも入れてくれました。

笑顔も、

遊んでいる姿も、

自然な表情も、

どんどん撮れるようになりました。

あの日ほど、
気持ちよく仕事を終えた日はありません。



それ以来、子どもを撮影するとき、
僕の中には一つの確信があります。

子どもは、大人が
どれだけ優しい笑顔を作るかではなく、

どれだけ本気で
興味を持ってくれているかを見ている。


ということです。

安全だよ。

君に興味があるよ。

君の世界を知りたい。

その大切な時間を写真に残したい。

その気持ちが伝わって初めて、
子どもは心を開いてくれる。

先日の僕は

子ども達への関心が届いて
いなかったのかもしれません。

写真を撮らなければならない理由を、
子どもたちに押し付けていました。

でも、それは大人の都合ですね、、

子どもには関係ありません。


僕が子どもたちから
教わったことがあります。

子どもは、

一人の人として尊重してくれる大人を、
同じように尊重してくれる。

興味を向けてくれる人に、
興味を返してくれる。

本当に愛にあふれた存在です。


仲良くしたいと思えば、
仲良くしてくれる。

話したいと思えば、
話してくれる。

遊びたいと思えば、
一緒に遊んでくれる。

あなたを知りたい。
あなたの日常を大切に残したい。

そう心から思える人には、

子どもは全力で応えてくれる。


ぼくは、
これからも本心で、
たくさんの人の人生を写真に残していきたい。

子どもは
僕の先生だ。

写真・文章©️Yuya Kiyosuke




↑この経験を通して、以前ベンチから教わった
「安心できる存在であること」という気づきは
今回のテーマと併せ持つものだなと思いました。

相手を一人の人として見て、
心から興味を持つこと。

その姿勢があって初めて
この人は安心できる
と伝わるのだと思います。

あの時ベンチから学んだことを、
子どもたちが実践で教えてくれました。


↑プロとして子どもを
撮影している僕が気付かされた
子どもの大切な瞬間はなんなのか。
その本質を自分なりの視点で綴りました。

良かったら読んで頂けると
嬉しいです。


↑こどもの写真や日々の活動は
Instagramでも発信しています。

よければ
のぞいていただけたら嬉しいです😊

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