ぶるたろ。1770~仏蘭西骨牌虚実交々~(0)導入っぽい余談っぽい
前回の記事はこちら。
もう少し早く投稿する予定でしたが、ほぼいつも通りの週1ペースで失礼しております。
前回の宿題
前回、こんな問いを出しておきました。
【問い】
トランプのスート(♤♢♡♧)はなぜ2色あるの?
答え合わせと、いうか検索やAIに問い合わせてみた結果を見てみます。
(1)印刷コストの削減(大量生産)
Gemini3に問い合わせた結果の1つです。
初期のカードは木版画で刷られたあとに手作業で色を塗っていたため、非常に高価でした。 15世紀のフランスのカード職人たちは、**「ステンシル(型紙)」**を使って素早く色を塗る方法を考案しました。
・色の限定: 色数を「赤」と「黒」の2色に絞ることで、インクの準備や工程が劇的に簡略化されました。
・デザインの簡略化: スートの形(スペード、ハート、ダイヤ、クラブ)をシンプルなシルエットにしたことで、型紙が作りやすくなり、大量生産が可能になりました。
さらに詳しく書かれた記事をnoteでぼうぶらさんが書いています。
ぼうぶらさんはトランプ収集歴10年で、2025年12月からnoteを始めています。
トランプについての様々な情報を100回に分けて投稿していくそうですので、珍ぬも楽しみにしております。
Gemini3の回答はもう1つあるのですが、いったん後回しにします。
(X)象徴的な意味合い
Googleの検索で問い合わせた結果の1つです。
昼と夜の表現:赤色は「昼」を、黒色は「夜」を象徴しているという説があります。
赤(ハート、ダイヤ)= 昼
黒(スペード、クラブ)= 夜
これは、トランプ1組全体で「1年」や「1日」といった時間の流れを表しているという解釈の一部です。
この説は、遊びの面や製造面というよりも、トランプ占いなどのリーディング視点になると思います。
しかも、かなりのブログやサイトなどで書かれていまして、割合上位に検索結果が表示されます。
案、結構な人数に流布されているんじゃないかと。
(2)視認性の向上
Google検索のAIとGemini3それぞれの結果です。
【Google検索】
視認性の向上: カードゲームをプレイする際、異なるスート(スペード、クラブ、ハート、ダイヤ)を瞬時に区別しやすくするためです。もし4色がすべて異なっていたり、逆に1色しかなかったりすると、特に模様が似ているクラブとスペード、ハートとダイヤを見分けるのが難しくなります。
【Gemini3】
ゲームをプレイする際、瞬時にカードを判別する必要があります。
・コントラスト:赤と黒は視覚的なコントラストが非常に強く、薄暗い場所や一瞬の判断が必要な場面でも、スートの区別がつきやすいというメリットがありました。
・グループ分け:4つのスートを2色に分けることで、「赤いカードか、黒いカードか」という大きな分類ができ、ルール作りや整理がしやすくなりました。
Google検索では、Gemini3の1つ目「コントラスト」の結果を返しています。
一方、2つ目の「グループ分け」。
よくよく考えると「なんで2色に分けたのかの理由」としては物足りなかったりします。
だって、どんな「ルール作り」なのかを知りたいじゃないですか。
この点について、以前別の記事でちらっとふれました。
黒のスート:♤と♧は、大きい数字カードが強い(10>9>8>……>2)
赤のスート:♢と♡か、小さい数字カードが強い(2<3<4<……<10)
というルールが視認できるようにした、という説ですね。
ちなみにタロットだと
大きい数字カードが強い:剣(スペードに相当)、棍棒(クラブに相当)
小さい数字カードが強い:金貨(ダイヤに相当)、杯(ハートに相当)
です。
一応、
長いやつは大きい
丸っこいやつは小さい
と区別をつけることができます。
【余談】
ドイツのスート(木の葉、どんぐり、心臓、鈴)は全部丸っこいんですがね。
ぶるたろ
それはそうと、伏せていたタイトルについて触れなければなりませんな。
今回のシリーズのタイトルは
ぶるたろ。1770
です。
……ちゃんと説明しないと、何がなんだかわからないままです。
ということでまずは前半の「ぶるたろ」から。
「ぶるたろ」とは、Bourgeois Tarot(ブルジョア・タロット)を短縮してみました。
で、大半の方々は「ブルジョア・タロットって何?」「普通のタロットとどう違うの?」でしょう。
ざっくり説明すると、ブルジョア・タロットは小アルカナのカードのスートがトランプと同じフランス式スート(♤♢♡♧)になっているタロットです。
珍ぬの以前別記事でふれております。
下の写真がブルジョア・タロットになります。

右が小アルカナのカード。
通常のタロットのスート(剣、金貨、杯、棍棒)ではなく、見覚えあるスートです。
左が大アルカナ(切り札)で、通常のタロットと大きくデザインが異なります。
ちなみにこの写真のカードは、おそらく「Taron Game Tarot(ヘロン・ゲーム・タロー)」だと思います。
このデッキ、実は日本でも輸入していて購入できます。
ブルジョア・タロットは日本での知名度は恐っっろしく薄いと思われます。
目安としては、日本語のWikipediaには項目がありません。
しかし、英語版、フランス語版、ドイツ語版などのWikipediaにはちゃんと項目が立っています。
フランス語版の項目名は「Tarot nouveau(タロット・ヌーボー)」となっていますが、複数の名称があるうちの1つになります。
ブルジョア・タロットについて調べようとすると、日本語の資料や文献などから得られる情報は、はほとんどないと断言したいくらい薄い状況みたいです。
ということで、今回のシリーズはブルジョア・タロットを中心にして色々情報を拾い集めて、驚いたり考察したり仮説立てたりしてみよう、と思います。
【ぼそり】
実はブルジョア・タロット関連は過去に何度か記事にしてはいますが、あたらめて仕切り直して書くことにした次第でもあります。
次回
次回ですが、タイトルの後半「1770」について触れます。
では。
