Decktetですら遊ばない【Decktetで遊ばない番外編】(10)〜MinchiateとBourgeois Tarot
前回の記事はこちら。
番外編。
本編の回数を上回って二桁突入です。
で、続きです。
わかりません
そしてお詫びです。
前回の引っ張り文句「なんで54枚構成なんでしょ」。
わかりません。
なんででしょ?
まあそんなもんです。
かといって、まったくの成果なしということもありません。
あれこれ調べてみると、興味深いことに出くわします。
ミンキアーテ
Minchiate(ミンキアーテ)は、番外編の2回目でも登場した派生タロットです。
ルノルマンカードは、『希望のゲーム』の36枚デッキを基にしていますが、その『希望のゲーム』のデッキの元ネタがミンキアーテではないか、という仮説がありますよ、と記事にしました。
ミンキアーテは日本語版Wikipediaには項目はなく、英語版Wikipediaなどにあります。
《ちょいと脱線》
日本ではほぼ知られていないミンキアーテですが、2023年に書籍が2冊でています。
上の本は、原書は1999年に出版された翻訳本。
下の本は、その原書を読んだ著者が疑問に思ったことを端にして、書き上げています。
どちらの書籍も、占い界隈寄りのカードの寓意を探るリーディングが大半を占める内容です。
遊戯視点でミンキアーテについて書かれた和書は、ここ最近ではみられないのがもどかしい。
《戻します》
ミンキアーテは15世紀ごろイタリアで誕生します。
そして各国に広まるのですが、フランスに渡ったときに劇的なことが起こっております。
フランソワの息子のフランソワ
17世紀のフランス、彫刻家のFrançois de Poilly(フランソワ・ド・ポワイリー)さんがおりました(1623年生‐1693年没)。
フランソワさんは1650年頃にイタリアへしばらく赴いております。
フランスへ帰国したあと、フランソワさんはミンキアーテの版画を作ります。
しかも、通常知られているミンキアーテとは若干異なる特徴があります。
・切り札(大アルカナ)のモチーフが一部異なる。
・スートがフランス式(おなじみの♤♢♡♧)。
後者の特徴はまさにCegoやブルジョアタロット(Bourgeois Tarot)のスートと同じです。
さらに、この版画はフランソワさんの息子のフランソワさんに継承されます。
ちなみに、フランソワさんの息子のフランソワさんはミンキアーテの遊び方はあまり知らなかったらしいです。
そんなフランソワさんの息子のフランソワさんは、父フランソワさんの版画を再利用しつつ、新たに2つの派生ミンキアーテの版画を作ります。
1つは、父フランソワさんの版画のカード順序を入れ替えつつ、新たに「Chaos(カオス・混沌)」を加えた、1枚多いデッキです。
もう1つは、切り札の枚数を縮めて22枚にしたデッキです。

愚者のカードは、ギリシア神話の神Momus(モーモス)をモチーフとしている
22枚の切り札は、
0:愚者
1:ヘルメス
2:ヴィーナス
3−8:美徳(希望、不屈、幸運、正義、慈善、慎重)
9−12:年齢(老年、成年、思春期、幼年)
13−16:元素(水、火、土、空気)
17:星
18:月
19:太陽
20:審判
21:世界
年齢と元素は、ブルジョアタロットにもあるカードです。

つまり、フランソワさんとフランソワさんの息子のフランソワさんの作ったミンキアーテはブルジョアタロットの元ネタではないか、と推測もできそうです。
締めない
で、なんでCegoデッキの小アルカナが、
・ハートとダイヤは1〜4
・クラブとスペードが7〜10
となっているか。
今回全然触れてなかったので、次回。
では。
