DQ11考察vol.7:ロトの血と意思とは何だったのか?〜セニカの時渡りから見えるロトの血筋そして意思〜
【ネタバレあり】
この記事は、DQ11の真エンディング及びHD-2D版DQ3、HD-2D版DQ1・2の内容に触れる考察です。
本記事はゲーム内描写をもとにした私個人の解釈であり、公式設定を示すものではありません。
前置き
前回の考察では、イレブンとセニカの二つの時渡りについて考察しました。
その中で、新たな疑問が生まれました。
もしセニカの時渡りが、DQ3勇者がアリアハンへ帰還したことを重ねた演出だとするならば、「ロトの血」はどのように受け継がれていったのでしょうか。
今回は、その疑問について考察します。
1.【DQ11考察】「ロトの血と意思を継ぐ者」という表現
HD-2D版DQ1・2では、「ロトの血を引く者」という表現だけでなく、「ロトの血と意思を継ぐ者」という言葉が用いられています。
私は、この「意思」という言葉が加えられたことには意味があると考えています。
受け継がれているのは血筋だけではなく、勇者が未来へ託した願いや使命も含まれているのではないでしょうか。
そこで、この「意思」が誰から誰へ受け継がれてきたのかを考えてみます。
2.【DQ11考察】ローシュから続く勇者の系譜
DQ11では、イレブンから勇者の紋章を受け継ぐ描写が描かれます。
私は、この演出は単に力を受け継ぐだけではなく、勇者の意思を受け継ぐことも象徴しているのではないかと考えています。
その意思は、オルテガ、そしてDQ3勇者へと繋がっていったのではないでしょうか。
つまり、受け継がれているのは血筋だけではありません。
世界を守ろうとする勇者の意思そのものもまた、世代を越えて受け継がれているのではないでしょうか。
3.【DQ11考察】「ロトの血」と「ロトの意思」が繋ぐもの
私は、HD-2D版DQ1・2で「ロトの血と意思を継ぐ者」という表現へ変更されたことには、大きな意味があると考えています。
FC版DQ1では、「勇者ロトの血を引く者」と語られていました。
その後、DQ3が発売されたことで、「勇者ロト」とはDQ3の勇者であったことが明らかになり、プレイヤーの認識も変わります。DQ1の勇者は「DQ3の勇者ロトの血を引く者」へと変化していきました。
一方で、DQ3のエンディングでは「勇者の姿を見た者はいない」と語られ、堀井雄二氏も「アリアハンへ帰ったと受け止めてもよい」とコメントされています。
私は、この解釈の余地に対して、DQ11ではセニカの時渡りという演出を描くことで、DQ3エンディングの解釈と、その後のHD-2D版リメイクで描かれた物語を繋ぐ役割を担っているのではないかと考えています。
そしてHD-2D版DQ3・DQ1・2では、DQ3勇者がアレフガルドに残る流れを示唆する描写や、「ロトの血と意思を継ぐ者」という新たな表現が描かれました。
「私には、FC時代に抱いた疑問を、HD-2D版でもう一度追体験しているような感覚がありました。」
私は、この一連の流れによって、DQ11から始まる物語がロト伝説へとより自然につながり、シリーズ全体の物語が改めて整理されたのではないかと感じています。
受け継がれているのは血筋だけではありません。
ローシュから始まった勇者の意思は、セニカを経て、時代を越えながらオルテガやDQ3勇者へと受け継がれ、ロトの伝承の一部として描かれるようになったのではないでしょうか。
さらにHD-2D版DQ1では、竜王を倒した勇者に対し、光の玉に宿る竜の女王が「残る闇も頼みます」と語りかけます。
そして、ローラ姫も精霊ルビスに対して、
「強く、優しい、勇者さまの心と意思を未来に伝え、受け継いでいきます。」と約束を交わします。
私はこれらの描写もまた、力だけではなく、世界を未来へ託す意思が未来へ受け継がれていくことを表現した演出の一つではないかと感じています。
そして、ドラゴンクエストでは勇者の旅を体験するのは、物語の登場人物だけではなく、プレイヤー自身でもあります。
FC版からHD-2D版までロト伝説を歩んできた私たちプレイヤーもまた、「ロト」という存在への受け止め方を少しずつ積み重ね、その認識を変化させてきました。
「ロトの血」と「ロトの意思」、この二つが揃ったことで、DQ11からDQ1・2まで続くロト伝説は、一つの物語として語られていきます。
そして、物語の歴史だけでなく、それを歩んできたプレイヤーの認識もまた、その流れの中で馴染んで、一つの「ロト伝説」へと収束していくと、私は考えています。
私は、この一連の流れこそが、堀井雄二氏が語る「本来の姿」のロト伝説へ近づいていく過程だったのではないかと考えています。
それが現時点での私の考察です。
今回の考察は、あくまで私個人の解釈です。
皆さんは、「ロトの血と意思」という言葉をどのように受け止めましたか。
ぜひ皆さんの考察もお聞かせいただければ嬉しく思います。
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