DQ11考察vol.4:聖龍の闇落ちから繋がる竜王誕生までの物語
【ネタバレあり】この記事は、DQ11の真エンディングとHD-2D版DQ3の核心に触れる考察です。未プレイ・プレイ中の方は閲覧にご注意ください。
本考察は、ゲーム内描写・シリーズ作品との共通点・オマージュやモチーフを手掛かりに、ドラゴンクエストシリーズを一つの物語として読み解くことを目的としています。
また、人物や場所だけでなく、物語の中で果たす「役割」の共通点や、プレイヤー視点も重要な要素として考察しています。
本記事は、公式設定を断定するものではなく、私個人の解釈に基づいた考察です。
前置き:
これまで私は「聖龍の闇落ち」が世界の再構築のきっかけであり、一方で竜王誕生もその闇落ちを描写したものだと考えていました。しかし、この二つを並べると時系列に矛盾が生じます。
そこで改めて整理した結果、DQ3そのものが聖龍の闇落ちの過程を描いた物語なのではないかという結論に至りました。
1. 【DQ11考察】聖龍の闇落ちとは何を示していたのか?
ロトゼタシアでは命の大樹は聖龍そのものです。
しかし、真エンディングで聖龍の闇落ちが示唆され、ロトゼタシアから「アリアハンのある世界」と「アレフガルド」へ繋がる世界の始まりが描かれました。
そして、聖龍は竜の女王様という存在として、命の大樹もまた「竜の女王の城」と「後の竜王の城」という二つの存在へ分かれて再構築されたのではないかと考えています。
私は、竜の女王様の城が世界樹から離れた岩山の中にあるのは、聖龍の闇落ちと世界の再構築の名残りとして、命の大樹が地へ落ちた姿を表しているのではないかと思っています。
ロトゼタシアでは天空の城のオマージュである、天空魔城が命の大樹の上にありました。
竜の女王様の城は天空シリーズにて天空の城となるゼニスの城に最も近い場所として存在しているのです。
一方、アレフガルドの「後の竜王の城」を「闇の中から現れた何者か」が支配することが竜の女王様の力を弱める原因の一つとなったと思われます。
結果、二つの世界を見守るという本来の役割と、闇に染まる「後の竜王の城」の影響が、竜の女王様の生命を削る程の負荷となった。その衰弱した状態で分身となる卵を残したため、竜の女王様は個体としての生命を維持できなくなり、急速に衰弱して亡くなってしまったと思うのです。
そして竜の女王様のことを思う、神官長ハーゴンは「本来の一つの世界なら亡くなることにはならなかった」と哀惜の念を抱いたのではないかと私は考えています。
DQ3の勇者(プレイヤー)は、ギアガの大穴に落ちてアレフガルドの世界に現れるのです。
魔の島にいる「闇の中から現れた何者か」すなわち大魔王を、あなたはDQ3の勇者として倒し光を取り戻します。
すると闇に包まれていたアレフガルドに朝が訪れるのです。
そして伝説へ、物語はDQ1に繋がります。
私は、今回HD-2D版DQ3で追加されたハーゴンのエピソードには、聖龍の闇落ちという要素を物語の中で描く役割があったのではないかと考えています。
その結果、私はDQ11からDQ3、そしてDQ1へと続く物語の中には、「聖龍→竜の女王様→竜王」という一つの流れが描かれているのではないかと考えています。
DQ3はロトの伝説を描いた物語ですが、聖龍が竜王へと変貌する過程を描いている物語だと私は解釈します。
私は、聖龍の闇堕ちは真エンディングで描かれたDQ3冒頭の時点ですでに始まっており、DQ3はその過程を描いた物語であり、竜王の誕生をもってその闇堕ちが完了したのだと解釈しています。
また、FC版・SFC版・HD-2D版の竜の女王様のセリフを比較すると、HD-2D版では勇者へ「世界に平和をもたらしてほしい」と、より明確に使命を託す表現へ変更されています。
DQ11の真エンディングでは、『ドラゴンクエスト』というタイトルの意味を「ドラゴンからの依頼」と捉える解釈が語られるようになりました。HD-2D版DQ3では、竜の女王様から勇者へ使命が託される描写が加わったことで、その構図がより明確に物語へ落とし込まれたように私は感じました。
この変更もまた、DQ11からDQ3、そしてDQ1へと繋がる物語全体を意識した演出の一つなのではないかと私は考えています。
今回の考察は、あくまでわたし個人の解釈になります。
皆さんの疑問や見解、考察がありましたら
リプライでお待ちしております。
ここまで、私の拙い考察にお付き合いいただき心からの感謝を致します。
以上、ロトゼタシアを巡る考察でした。
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前回の考察はこちら↓
DQ11考察vol.3 :真エンディングが描いたシリーズ全体の構造について
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DQ11考察 vol.5:役割と機能から読み解くDQ11〜私がこの考察に至った理由〜
