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茨城百景 新利根川の釣場

えーじゃあーゾス!(光〇信) 今回は珍しく季節性を気にして巡礼。

茨城百景については→『茨城百景とは結局何なのか?

今回は包含風景が12カ所あります。12カ所あります(2)

茨城百景一覧表(1950年版)の一部抜粋
茨城百景一覧表(1966年版)の一部抜粋

笑・・・・w
百景とはなんなのか(今更)
茨城百景一覧表を見渡してみると『新利根川の釣場』は茨城百景の中でも2番目に包含風景の多い景でした(ちなみに1番目は涸沼)

下調べ編

石碑
石碑は稲敷市幸田に所在。神崎大橋を北側に道なりに進んだ所にある幸田橋のたもとにあります。

ここは周囲が水田ばかりなので基本的には水田に水が張られている5、6月あたりが絶対良いんですが、先人茨城百景巡ラーのレポを見ると冬の夕方には石碑のあたりから西側に向かって新利根川を望むと富士山と夕日のセットが見えるようです。見てェ~(憧れ)というわけでで冬に行く事にしました。

そして包含風景は百景あるあるで一覧表に名称だけが碌な説明も無しにポンポンと書かれていて骨が折れそうです。しかーし茨城百景2大資料(勝手にそう呼んでる)の一つである資料『茨城百景めぐりの著者鈴木センセは釣りを嗜んでいたらしく牛久沼編では釣場について詳しく解説していたので今回も茨城百景めぐりを見れば余裕ですわ~爆笑!

茨城百景めぐり 著:鈴木彰 (1956年)

す、鈴木ィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!

(もう天寿を全うしてる)
なーにが百景を全て網羅した初めての本じゃボケが。牛久沼編ではこれでもかというくらい詳しく釣場の解説してたのになんで?
ともかく一つ一つ地道に調べていくしかありません。しかし今回は包含風景は釣場の名前であるという大ヒントがあるのでなんとかなりそうです。

①幸田
幸田とはまさに石碑のあるあたりの地名ですがまず大前提として新利根川自体が釣場としてはポピュラーな場所であり石碑のあるあたりも当然釣場なようです。

茨城百景巡歴 著:室伏勇 (1980年)

まぁ包含風景と石碑の建つ場所の重複は今まで何ヶ所かあったのでここもソレという事ですね。

②荒地
軽く調べても出てこないので字などの単位かなーと思い昔の地図をしばらく見ていたら判明。

昭和前期
現在

黄色〇あたりの地名が荒地。読み方はあらじ。
過去の航空写真でここを見ると池があったようです。この沼は古い地図には単に沼と書かれていて名前は不明です。まぁ地元民の間には何か呼び名はあったんでしょうけど。現在は河内町運動広場という公園になっているようです。

1963年

ちなみに利根川沿いにはかつて池沼が沢山ありました。堤防が無い時代に度々起きていた氾濫で出来た池沼、土木工事で利根川の形を変えた際に取り残された部分で出来た池沼などです。これらの多くは干拓されるか埋め立てられるかしていて、残っている物は釣り堀か公園の池になったりしています。
あとここの近くには伝説的B級スポット、ケネディ電気が・・・

③下根本
1966年版の一覧表では誤字で根本となっていますが正しくは根本です。
ここは調べたら地名がすぐさまヒット。

新利根川側か破竹川側か小野川側の河岸どれかを指しているかと思うんですが新利根川側と破竹川側は別の包含風景と重複するので消去法で小野川の事かと思われ。
あと昔の地図を参照すると下根本の東側にはかつて羽賀沼という沼があったようです。

昭和前期

しかし厳密には下根本の範囲内ではないので恐らく違うか・・・

④浄玄橋
ここもググったら(ry

更に西側にあるようです。昔の航空写真を確認しても存在しているのでここ。

⑤八子川
先ほどの昔の地図を見ていて気づいたんですが破竹川の旧表記のようです。にしても大雑把ですね。つまりはこの川全体が釣場という事だと思います。実際ストビューを見てみるとこの川に架かっている橋ごとに釣人が沢山写っています。まぁ適当なビュースポットを探して撮影しよう。

⑥むじな塚
Web上の情報は殆どありませんが先人百景巡ラーの先輩方が資料を見つけていました。

資料1
2000年代頭から百景巡りをしているKOUJINNさんという方が引用していた資料。

稲敷市橋向地先、レスコハウス株式会社辺り(稲敷市立歴史民俗資料館館報 第2号)

いばらきだいすき セカンドシーズン 071 新利根川の釣場
現在。中央が例の会社の工場
1963年
1947年(国土地理院の空中写真)

現在はその企業の工場の敷地になっていますが工場が出来る前にも農地の整理でかなり地形が変わっていたようです。選定より数年前くらいの航空写真まで遡ると確かに現在、工場がある場所に何かあります。そして周囲には川、南には池がありますね。
この川も消滅してしまったようですが南の池は現在も存在しており丸堀池という名前で地図に表記があり釣り堀になっているようです。

資料2
この資料を引用していた方はプラド王子さん。

撮影鮮美水の風景寫眞大觀(1936年) より

川がU字になっている所の写真でしょうか・・・?
ともかく今回の包含風景は釣場なのでこの塚の周囲の水辺がソレ。

⑦金江津
こちらも検索したら地名がヒット。なんの変哲もない集落ですが過去の地図や航空写真を確認するとここにも池があったようです。

昭和前期の地図
1947年(国土地理院の空中写真)
現在

こちらの池は干拓で消滅したようです。

⑧柴崎の堰
柴崎堰は普通に現役の堰らしく普通に検索にヒット。名前の通り稲敷市柴崎に所在。先ほどの荒地の北側にあります。ここも新利根川の釣場の一つらしい。

⑨古河
古河林という地名がヒット。まぁこの地域で古河が付いてるのはここだけなので。

⑩堂前橋
ここも現役の橋で検索したら(ry
古河と柴崎の間にある新利根川に架かる橋のようです。

⑪脇川
なんとむじな塚の丁度北側の地名が脇川。古い地図を見るとむじな塚の北側にある集落はかつて脇川村という名前だったみたい。

1947年頃の航空写真再掲

むじな塚とほぼ場所が被るのでもしかしてむじな塚は釣場ではなく名所の景なのかな?と一瞬考えましたが鈴木センセは脇川もむじな塚も釣場の名前として挙げている事、前途の資料『撮影鮮美水の風景寫眞大觀』でもやはり釣場として挙げられている事から恐らくそれは違う・・・
とすると普通に考えれば北側の道路沿いの川が脇川の釣場で南側のむじな塚の周囲の水辺がむじな塚の釣場かな?

⑫十指川
先人の方々の情報によると現在は「戸指川」表記になっているようです。
先ほどの脇川&むじな塚から東側に流れる川です。戸指橋という橋が架かっているのでとりあえずこの辺に行くか。

中央のピンの所が戸指橋

現地編

石碑&①幸田
ここは夕方に訪れているので時系列的には一番最後に来ています。

元々この先に旧道の橋が通っていた

来てみて焦ったのが富士山が全然見えません。

ちょっと埋もれてる

しかしその時はたまたま石碑の前で地元のおばちゃま2人が立ち話をしており「アッスイマセ…セキヒノシャシントリタクテ…」と不審者感全開で話しかけ、ついでに百景巡礼をしているんすよ~とかなんとか色々話をしていたらどーやら幸田橋の上からの方が富士山を見やすいと教えていただきました。

幸田橋の上から望む景観

スマホカメラの限界ですが肉眼だとハッキリ見えてました(半ギレ)
この写真だと太陽の少し右側にうっすらと写っています。いや~やっぱジモピー情報ですワ。今までの傾向からして大体その景のメインの景色は石碑から見るモンだったのでここもそういうもんだと思って若干騙されてましたが確かに橋の上に石碑置くわけにもいかないしな。
ちなみにおばちゃま達との雑談の中でたまに石碑に訪れる人がいるという話が・・・記録に残している人が少ないだけで巡礼者はいるにはいるんだな~。
そして今回写真に殆ど釣人は写ってませんが話によると現在川に変な草が大量繁殖していて今は釣人が少ない状態らしい。平日の真昼間とはいえ道理で誰もいなかったわけだ。

あと、夜になるとここからスカイツリーも見えるそうです。富士山とスカイツリーどっちも見れるとか何気に羨ましいっすよ?

②荒地

跡地の河内町運動広場です。元々池だったというのは言われなければわからないでしょう。避難所がどうたら看板が出ていましたが利根川が氾濫した後に池が出来るような場所なのに大丈夫なんでしょうか・・・

③下根本

下根本の小野川河岸です。ここは駐車場所に苦労しましたが釣人はいったいどうすんだろう・・・しかしとてもすれ違えなさそうな河岸の未舗装路を軽トラの爺さんがガンガン突き進んで行ったのでそういう所なのか。そして日が短い中夕方までに幸田まで行かないといけない制約があり時間が無かったので羽賀沼跡はスルーしました。

④浄玄橋

堂前橋や古河の西側にあります。包含風景の釣場の中では最も西に位置。堂前橋あたりから新利根川沿いの河岸ロードの景観はかなり良く車で流すのは中々気分良かったです。やるな笑 この川で舟釣したら中々風情があるでしょうね~

⑤八子川

こちらが破竹川です。釣人全然いねえ!

⑥むじな塚

名残は全くないな~と思ってトコトコ歩いていると

工場の敷地の端に何か祠が!工場を建てる際にここに移動したんだろうか。ジロジロ観察しましたが(不審者) 情報がある彫り物は建立した年くらいで何もわからずw
浮島編の時と同じく稲敷市立歴史民俗資料館に行って質問すれば正体がわかるかもしれませんが今回追っているのは『釣場』であってむじな塚自体を深堀するのは趣旨から外れる訳なのでこれ以上は深堀しません。ここの過去の景色を写した写真も発見済だし場所もわかっていますしね。

⑦金江津

ここを撮ってて思ったんですがやっぱり石碑以外は5、6月あたりに巡礼すればよかったな~と思いました。景観もより良いだろうというのもありますが、干拓された所も水が貼られてればなんとなく当時の雰囲気をイメージしやすいだろうし。

※再訪2025年5月8日

⑧柴崎の堰

柴崎堰
並行して架かっている柴崎橋の上から望む新利根川

ちなみに堰自体は立ち入り禁止です。昔の旧柴崎堰は福岡堰と同じく橋も兼ねた形だったようですが現在のは明らかに違うようです。

まぁあくまで『釣場』なんでカンケーないですが笑

⑨古河

写真が下手(泣)


実物は新利根川沿いに伝統的な見た目の家屋が立ち並び水郷情緒あふれる景色なんですがジモピーの皆さんスイマセンシタ。金江津もそうですがいくつかの場所は5月あたりに写真を撮り直したいですね。

※再訪2025年5月8日

⑩堂前橋

古河から河岸沿いの道で2キロくらいの所にあります。特にこれと言った特徴は無し。

⑪脇川

目の前に見える水路が昔の航空写真に写っている川です。今は流石にザリガニ釣りくらいしか出来なさそうです。そして奥に見える家屋の列が脇川の集落。

⑫十指川

うーんこここそ正に5、6月あたりに来たほうがよかったですね。

おまけ
元々これらの釣場にアクセスする人々は電車や渡し船などを乗り継いでここに訪れていました。現在、石碑までのアクセス路である江戸崎神崎線は神崎大橋に直通していますが昔はこの橋は当然無く渡し船で神崎と繋がっていたようです。

現在

この河岸場から繋がっていたこの旧道、もとい百景選定当時の釣人が釣場までのアクセスに使っていたこの道のりを辿ってみました。

赤が旧道

現地

今は完全に生活道路ですがかつてメインストリートだった名残で旧道沿いにお店が立ち並んでいます。現役で営業してたり閉店してたりまちまち。
河岸場から直進で丸堀池にアクセスでき雑貨屋?たばこ屋?跡のT字路を右折すると脇川・幸田方面です。
そしてここが丸堀池。

見晴スペースにベンチが設置されていたり、舗装された立派な駐車場があるなど謎に整備されています。

茨城百景 新利根川の釣場 ~完~

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