B 1122:2015

ページ

序文 ··································································································································· 1

1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 用語及び定義 ··················································································································· 2

4 種類······························································································································· 3

5 形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方 ··············································································· 3

6 表示······························································································································ 12

6.1 製品の表示 ·················································································································· 12

6.2 包装の表示 ·················································································································· 12

附属書JA(規定)ねじ部が1種〜4種の十字穴付きタッピンねじ ················································· 13

附属書JB(規定)タッピンねじのねじ部が1種〜4種の形状・寸法 ·············································· 28

附属書JC(規定)ねじ部が1種〜4種の鋼製タッピンねじの機械的性質 ········································ 32

附属書JD(規定)ねじ部が1種〜4種のステンレス鋼製タッピンねじの機械的性質 ························· 36

附属書JE(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 39

(1)

B 1122:2015

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 1122:2006は改正され,この規格に置き換えられた。

また,令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標

準化法の用語に合わせ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(2)

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日本産業規格

JIS

B 1122:2015

十字穴付きタッピンねじ

Cross recessed head tapping screws

序文

この規格は,2011年に第2版として発行されたISO 7049,ISO 7050及びISO 7051を基に,対応する部

分(形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方)についてはこれを編集し,技術的内容を変更することなく

一体化して作成した日本産業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の

一覧表にその説明を付けて,附属書JEに示す。

また,我が国における生産・使用の実態を反映するため,ISO規格にはない次の附属書を示す。

附属書JA(規定)ねじ部が1種〜4種の十字穴付きタッピンねじ

附属書JB(規定)タッピンねじのねじ部が1種〜4種の形状・寸法

附属書JC(規定)ねじ部が1種〜4種の鋼製タッピンねじの機械的性質

附属書JD(規定)ねじ部が1種〜4種のステンレス鋼製タッピンねじの機械的性質

1

適用範囲

この規格は,ねじの呼びST2.2〜ST9.5の十字穴付きタッピンねじの特性について規定する。

なお,ねじ部がJIS B 1007によらない1種〜4種の十字穴付きタッピンねじの特性は,附属書JAによ

る。

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 7049:2011,Cross-recessed pan head tapping screws

ISO 7050:2011,Cross-recessed countersunk (flat) head tapping screws

ISO 7051:2011,Cross-recessed raised countersunk (oval) head tapping screws(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS B 0101 ねじ用語

JIS B 0143 締結用部品−ねじ部品の寸法の記号及び意味

注記 対応国際規格:ISO 225:2010,Fasteners−Bolts, screws, studs and nuts−Symbols and descriptions

of dimensions(IDT)

JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部:基準山形

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2

B 1122:2015

JIS B 1007 タッピンねじのねじ部

注記 対応国際規格:ISO 1478:1999,Tapping screws thread(IDT)

JIS B 1010 締結用部品の呼び方

JIS B 1012 ねじ用十字穴

注記 対応国際規格:ISO 4757:1983,Cross recesses for screws(MOD)

JIS B 1013 皿頭ねじ−頭部の形状及びゲージによる検査

注記 対応国際規格:ISO 7721:1983,Countersunk head screws−Head configuration and gauging(IDT)

JIS B 1014 皿頭ねじ−第2部 十字穴のゲージ沈み深さ

注記 対応国際規格:ISO 7721-2:1990,Countersunk flat head screws−Part 2: Penetration depth of cross

recesses(IDT)

JIS B 1021 締結用部品の公差−第1部:ボルト,ねじ,植込みボルト及びナット−部品等級A,B

及びC

注記 対応国際規格:ISO 4759-1:2000,Tolerances for fasteners−Part 1: Bolts, screws, studs and nuts−

Product grades A, B and C(IDT)

JIS B 1044 締結用部品−電気めっき

注記 対応国際規格:ISO 4042:1999,Fasteners−Electroplated coatings(IDT)

JIS B 1046 締結用部品−非電解処理による亜鉛フレーク皮膜

注記 対応国際規格:ISO 10683:2000,Fasteners−Non-electrolytically applied zinc flake coatings(IDT)

JIS B 1047 耐食ステンレス鋼製締結用部品の不動態化

注記 対応国際規格:ISO 16048:2003,Passivation of corrosion-resistant stainless-steel fasteners(IDT)

JIS B 1054-4 耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質−第4部:タッピンねじ

注記 対応国際規格:ISO 3506-4:2009,Mechanical properties of corrosion-resistant stainless steel

fasteners−Part 4: Tapping screws(IDT)

JIS B 1055 熱処理を施した鋼製タッピンねじ−機械的性質

注記 対応国際規格:ISO 2702:2011,Heat-treated steel tapping screws−Mechanical properties(IDT)

JIS B 1071 締結用部品−精度測定方法

JIS B 1091 締結用部品−受入検査

注記 対応国際規格:ISO 3269:2000,Fasteners−Acceptance inspection(IDT)

JIS B 1099 締結用部品−ボルト,小ねじ,植込みボルト及びナットに対する一般要求事項

注記 対応国際規格:ISO 8992:2005,Fasteners−General requirements for bolts, screws, studs and nuts

(IDT)

JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3507-2 冷間圧造用炭素鋼−第2部:線

JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材

JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101による。

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3

B 1122:2015

4

種類

十字穴付きタッピンねじの種類は,表1による。

表1−十字穴付きタッピンねじの種類

種類

十字穴付きなべタッピンねじ

5

ねじ先の形状による種類

対応国際規格(参考)

C形,F形,R形

十字穴付き皿タッピンねじ

十字穴付き丸皿タッピンねじ

形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方

十字穴付きタッピンねじの形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方は,表2による。

表2−十字穴付きタッピンねじの形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方

形状・寸法

製品仕様

製品の呼び方(例)

十字穴付きなべタッピンねじ

種類

図1及び表3

表4

表5

十字穴付き皿タッピンねじ

図2及び表6

表7

表8

十字穴付き丸皿タッピンねじ

図3及び表9

表10

表11

形状・寸法の記号は,JIS B 0143による。

製品の呼び方は,JIS B 1010による。

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4

B 1122:2015

a) C形

b) F形

c) R形

d) H形十字穴

e) Z形十字穴

注a) aは,完全な谷底形状が存在する最初の箇所から頭部座面までの長さ。

図1−十字穴付きなべタッピンねじ(C形,F形,R形)の形状

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5

B 1122:2015

表3−十字穴付きなべタッピンねじ(C形,F形,R形)の寸法

単位 mm

ねじの呼び

最大

最大

最大

最小

最大

最小

最小

参考

ゲージ沈み深さ

最大

最小

参考

ゲージ沈み深さ

最大

最小

C形の場合

F形の場合

R形の場合

十字穴の番号

H形

Z形

y (参考)

呼び

長さ

C形及び

R形の場合

F形の場合

最小

最大

最小

最大

注a) Pは,ねじのピッチ。

b) ねじの呼びに対して推奨する呼び長さ(l)は,太線の枠内とし,上段の太線より短い長さ(−印)のもの

は,製造してはならない。

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6

B 1122:2015

表4−十字穴付きなべタッピンねじ(C形,F形,R形)の製品仕様

材料

ステンレス鋼

一般要求事項

ねじ

十字穴

機械的性質 鋼種区分−硬さ区分

適用規格

公差

部品等級

適用規格

仕上げ−皮膜

表面処理なし

電気めっきの要求がある場合は,JIS B

1044による。

非電解処理による亜鉛フレーク皮膜の

要求がある場合は,JIS B 1046による。

不動態化の方法は,JIS B 1047によ

る。

付加的な要求又は他の仕上げ若しくは皮膜については,受渡当事者間の協定

による。

受入検査

受入検査は,JIS B 1091による。

表5−十字穴付きなべタッピンねじ(C形,F形,R形)の製品の呼び方の例

製品

ねじの呼びST3.5,ねじ先がR形,呼び長さl=16 mm,十字穴がZ形のJIS B 1055による鋼製(St)

の十字穴付きなべタッピンねじの場合

呼び方

十字穴付きなべタッピンねじ JIS B 1122−ISO 7049−ST3.5×16−St−R−Z

製品

ねじの呼びST3.5,ねじ先がR形,呼び長さl=16 mm,十字穴がH形のJIS B 1054-4によるステンレ

ス鋼製(A4-20H)のステンレス鋼の十字穴付きなべタッピンねじの場合

呼び方

十字穴付きなべタッピンねじ JIS B 1122−ISO 7049−ST3.5×16−A4-20H−R−H

注記1 図1,表3,表4及び表5は,ISO 7049に一致している。

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7

B 1122:2015

a) C形

b) F形

c) R形

d) H形十字穴

e) Z形十字穴

注a) かど部は,平ら又は丸み。

b) aは,完全な谷底形状が存在する最初の箇所からJIS B 1007で規定する

ねじの最大外径に等しい皿の位置までの長さ。

図2−十字穴付き皿タッピンねじ(C形,F形,R形)の形状

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8

B 1122:2015

表6−十字穴付き皿タッピンねじ(C形,F形,R形)の寸法

単位 mm

ねじの呼び

最大

理論寸法の最大b)

実寸法

最大

最小

最大

最大

参考

ゲージ沈み

深さ(q)

最大

最小

参考

ゲージ沈み

深さ(q)

最大

十字穴の番号

H形

十 シ

字 リ

穴 ー

Z形

y(参考)

最小

C形の場合

F形の場合

R形の場合

呼び

長さ

C形及び

R形の場合

F形の場合

最小

最大

最小

最大

注a) Pは,ねじのピッチ。

b) 理論寸法の最大は,JIS B 1013による。

c) ねじの呼びに対して推奨する呼び長さ(l)は,太線の枠内とし,上段の太線より短い長さ(−印)のもの

は,製造してはならない。

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9

B 1122:2015

表7−十字穴付き皿タッピンねじ(C形,F形,R形)の製品仕様

材料

ステンレス鋼

一般要求事項

ねじ

十字穴

機械的性質 鋼種区分−硬さ区分

適用規格

公差

部品等級

適用規格

仕上げ−皮膜

表面処理なし

電気めっきの要求がある場合は,JIS B

1044による。

非電解処理による亜鉛フレーク皮膜の

要求がある場合は,JIS B 1046による。

不動態化の方法は,JIS B 1047によ

る。

付加的な要求又は他の仕上げ若しくは皮膜については,受渡当事者間の協定

による。

受入検査

受入検査は,JIS B 1091による。

表8−十字穴付き皿タッピンねじ(C形,F形,R形)の製品の呼び方の例

製品

ねじの呼びST3.5,ねじ先がR形,呼び長さl=16 mm,十字穴がZ形のJIS B 1055による鋼製(St)

の十字穴付き皿タッピンねじの場合

呼び方

十字穴付き皿タッピンねじ JIS B 1122−ISO 7050−ST3.5×16−St−R−Z

製品

ねじの呼びST3.5,ねじ先がR形,呼び長さl=16 mm,十字穴がH形のJIS B 1055によるステンレス

鋼製(A4-20H)の十字穴付き皿タッピンねじの場合

呼び方

十字穴付き皿タッピンねじ JIS B 1122−ISO 7050−ST3.5×16−A4-20H−R−H

注記2 図2,表6,表7及び表8は,ISO 7050に一致している。

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a) C形

b) F形

c) R形

d) H形十字穴

e) Z形十字穴

注a) かど部は,平ら又は丸み。

b) aは,完全な谷底形状が存在する最初の箇所からJIS B 1007で規定する

ねじの最大外径に等しい皿の位置までの長さ。

図3−十字穴付き丸皿タッピンねじ(C形,F形,R形)の形状

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11

B 1122:2015

表9−十字穴付き丸皿タッピンねじ(C形,F形,R形)の寸法

単位 mm

ねじの呼び

最大

理論寸法の最大b)

実寸法

最大

最小

最大

最大

参考

ゲージ沈み深さ

最大

最小

参考

ゲージ沈み深さ

最大

最小

C形の場合

F形の場合

R形の場合

十字穴の番号

H形

Z形

y (参考)

呼び

長さ

C形及び

R形の場合

F形の場合

最小

最大

最小

最大

注a) Pは,ねじのピッチ。

b) 理論寸法の最大は,JIS B 1013による。

c) ねじの呼びに対して推奨する呼び長さ(l)は,太線の枠内とし,上段の太線より短い長さ(−印)のもの

は,製造してはならない。

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B 1122:2015

表10−十字穴付き丸皿タッピンねじ(C形,F形,R形)の製品仕様

材料

ステンレス鋼

一般要求事項

ねじ

十字穴

機械的性質 鋼種区分−硬さ区分

適用規格

公差

部品等級

適用規格

仕上げ−皮膜

表面処理なし

電気めっきの要求がある場合は,JIS B

1044による。

非電解処理による亜鉛フレーク皮膜の

要求がある場合は,JIS B 1046による。

不動態化の方法は,JIS B 1047によ

る。

付加的な要求又は他の仕上げ若しくは皮膜については,受渡当事者間の協定

による。

受入検査

受入検査は,JIS B 1091による。

表11−十字穴付き丸皿タッピンねじ(C形,F形,R形)の製品の呼び方の例

製品

ねじの呼びST3.5,ねじ先がR形,呼び長さl=16 mm,十字穴がZ形のJIS B 1055による鋼製(St)

の十字穴付き丸皿タッピンねじの場合

呼び方

十字穴付き丸皿タッピンねじ JIS B 1122−ISO 7051−ST3.5×16−St−R−Z

製品

ねじの呼びST3.5,ねじ先がR形,呼び長さl=16 mm,十字穴がH形のJIS B 1054-4によるステンレ

ス鋼製(A4-20H)の十字穴付き丸皿タッピンねじの場合

呼び方

十字穴付き丸皿タッピンねじ JIS B 1122−ISO 7051−ST3.5×16−A4-20H−R−H

注記3 図3,表9,表10及び表11は,ISO 7051に一致している。

6

表示

6.1

製品の表示

十字穴付きタッピンねじの製品に対する表示は,一般に施さない。

6.2

包装の表示

この規格に適合した製品の包装には,外面に次の事項を表示する。

a) 規格名称又は規格番号

b) タッピンねじの種類(十字穴の種類を含める。)

c) ねじ先の種類

d) ねじの呼び×呼び長さ

e) 材料(材料の表示は,一般名称によるものでもよい。)

f)

数量

g) 指定事項(必要がある場合,例えば,表面処理の指定。)

h) 製造業者名又はその略号(略号には,なるべく登録商標を用いる。)

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B 1122:2015

附属書JA

(規定)

ねじ部が1種〜4種の十字穴付きタッピンねじ

JA.1 適用範囲

この附属書は,ねじ部が附属書JBで規定する1種〜4種の鋼製及びステンレス鋼製の十字穴付きタッピ

ンねじの特性について規定する。

注記1 この附属書で規定する十字穴付きなべタッピンねじ,十字穴付き皿タッピンねじ及び十字穴

付き丸皿タッピンねじは,それぞれISO 7049,ISO 7050及びISO 7051に規定するものとは

異なり,将来廃止するので新規設計の機器,部位などには使用しないのがよい。

注記2 この附属書で規定する鋼製及びステンレス鋼製の十字穴付きタッピンねじは,以下,それぞ

れ“鋼タッピンねじ”及び“ステンレスタッピンねじ”といい,それらを総称する場合は,

単に“タッピンねじ”という。

JA.2 種類

タッピンねじの種類は,表JA.1による。

表JA.1−タッピンねじの種類

種類

十字穴付きなべタッピンねじ

十字穴付き皿タッピンねじ

十字穴付き丸皿タッピンねじ

十字穴付きトラスタッピンねじ

ねじ部の種類

1種

2種

3種

4種

十字穴付きバインドタッピンねじ

十字穴付きブレジャタッピンねじ

JA.3 形状・寸法

タッピンねじの形状・寸法は,表JA.2による。ただし,十字穴の形状・寸法は,JIS B 1012のH形に

より,ねじ部の形状・寸法は,附属書JBの1種,2種,3種及び4種による。

表JA.2−タッピンねじの形状・寸法

種類

形状・寸法

十字穴付きなべタッピンねじ

表JA.3

十字穴付き皿タッピンねじ

表JA.4

十字穴付き丸皿タッピンねじ

表JA.5

十字穴付きトラスタッピンねじ

表JA.6

十字穴付きバインドタッピンねじ

表JA.7

十字穴付きブレジャタッピンねじ

表JA.8

JA.4 材料及び熱処理

タッピンねじの材料及び熱処理は,次による。

a) 鋼タッピンねじの材料及び熱処理は,JC.2による。

14

B 1122:2015

b) ステンレスタッピンねじの材料及び熱処理は,JD.2による。

JA.5 機械的性質

タッピンねじの機械的性質は,次による。

a) 鋼タッピンねじの機械的性質は,JC.3による。

b) ステンレスタッピンねじの機械的性質は,JD.3による。

JA.6 表面状態

タッピンねじの表面は,滑らかで使用上有害な割れ,きず,かえり,ばり,さびなどの欠陥があっては

ならない。

JA.7 表面処理

タッピンねじには,一般に表面処理を施さない。特にめっきその他の表面処理を必要とする場合は,注

文者が指定する。

なお,電気めっきを施す場合は,JIS B 1044による。

JA.8 検査

JA.8.1 形状・寸法検査

タッピンねじの形状・寸法検査は,次による。

a) ねじ部の形状・寸法検査は,直接測定によって行い,JB.3に適合しなければならない。

b) 十字穴の形状・寸法検査は,ゲージ沈み深さ(q)及び十字穴とゲージとの食付きを調べる。

ゲージ沈み深さ(q)については,JIS B 1012の3.2.2(H形十字穴のゲージ沈み深さq)によって測

定し,その値が,表JA.3〜表JA.8の値(q)に適合しなければならない。

十字穴とゲージとの食付きについては,JIS B 1012の3.2.3(H形十字穴とゲージとの食い付き)に

よって行い,タッピンねじが自重によって脱落しなければよい。ただし,呼び長さ(l)が呼び径の5

倍を超えるものには適用しない。

なお,十字穴の翼長さ(m)は,検査の対象としない。

c) ねじ部と十字穴とを除く部分の形状・寸法検査は,JIS B 1071の各部寸法の測定方法又はこれに代わ

る方法によって行い,その値が,表JA.3〜表JA.8の値に適合しなければならない。

JA.8.2 機械的性質検査

タッピンねじの機械的性質検査は,次による。

a) 鋼製タッピンねじは,JC.4によって行い,JC.3に適合しなければならない。ただし,頭部のじん性の

検査は,皿及び丸皿タッピンねじには適用しない。

b) ステンレス鋼製タッピンねじは,JD.4によって行い,JD.3に適合しなければならない。ただし,頭部

のじん性の検査は,皿及び丸皿タッピンねじには適用しない。

JA.8.3 表面状態検査

表面状態の検査は,目視によって行い,JA.6に適合しなければならない。

JA.8.4 受入検査

受入検査手順は,特に指定がない限り,JIS B 1091による。

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B 1122:2015

JA.9 製品の呼び方

タッピンねじの呼び方は,規格番号1),タッピンねじの種類,ねじ部の種類,呼び径×呼び長さ,材料

及び指定事項2)による。

例 JIS B 1122 なべタッピンねじ

十字穴付き皿タッピンねじ

||

||

(規格番号) (タッピンねじの種類)

− A2K 3)

− 4種 − 4×12

− 2種 − 3×10 − SUS 305-WSA

||

||

||

(ねじ部 (呼び径×

||

(材料) (指定事項)

の種類) 呼び長さ)

注1) 規格番号は,特に必要がなければ省略してもよい。ただし,省略した場合は,タッピンねじの

種類の前に“十字穴付き”を付け加える。

2) 指定事項は,表面処理の種類などを必要に応じて示す。

3) A2Kは,JIS B 1044の附属書E(ねじ部品の電気めっきのための呼び方のコード,システムA)

の記号による。

JA.10 表示

JA.10.1 製品の表示

タッピンねじの製品に対する表示は,一般に施さない。

JA.10.2 包装の表示

この附属書の全ての要求事項に適合した製品の包装には,外面に次の事項を表示する。

a) 規格名称又は規格番号

b) タッピンねじの種類

c) ねじ部の種類

d) 呼び径×呼び長さ

e) 材料(材料の表示は,一般名称によるものでもよい。)

f)

数量

g) 指定事項(必要がある場合,例えば,表面処理の指定。)

h) 製造業者名又はその略号(略号には,なるべく登録商標を用いる。)

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16

B 1122:2015

表JA.3−十字穴付きなべタッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法

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17

B 1122:2015

表JA.3−十字穴付きなべタッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法(続き)

単位 mm

ねじの呼び径

最大

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

H形

参考

q(ゲージ沈

み深さ)

最大

最小

十字穴の番号

最小

最大

最大

最大

呼び

長さ

1種・4種

2種・3種

最小

最大

最小

最大

呼び径に対して推奨する呼び長さは太線の枠内とする。

ただし,×印のものは1種及び4種には適用しない。

ねじは,首下まで加工するものとし,1種,2種及び4種の不完全ねじ部は1ピッチ以下,3種は2ピッチ以下と

する。

不完全ねじ部は,完全な谷底形状が存在する最初の箇所から座面までとする。

とがり先は4種を用い,1種はなるべく用いない。

注 a) 呼び径2 mm及び2.5 mmのものには,1種を用いない。

b) E及びFは,軸心に対する偏心とする。

c) 呼び長さlは,指定によってこの表以外のものを使用することができる。

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B 1122:2015

表JA.4−十字穴付き皿タッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法

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19

B 1122:2015

表JA.4−十字穴付き皿タッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法(続き)

単位 mm

ねじの呼び径

基準寸法

許容差

許容差

H形

基準寸法

参考

q(ゲージ沈

み深さ)

最大

最小

十字穴の番号

最大

最大

最大

最大

呼び径に対して推奨する呼び長さは太線の枠内とする。

ただし,×印のものは1種及び4種には適用しない。

呼び

長さ

1種・4種

2種・3種

最小

最大

最小

最大

ねじは首下まで加工するものとし,不完全ねじ部は2ピッチ以下とする。

不完全ねじ部は,完全な谷底形状が存在する最初の箇所からねじの呼び径に等しい皿の位置までとする。

とがり先は4種を用い,1種はなるべく用いない。

注a) 呼び径2 mm及び2.5 mmのものには,1種を用いない。

b) 頭部の高さ(k)は,呼び径の延長線と皿面との交点を起点として設定した値である。

c) E及びFは,軸心に対する偏心とする。

d) 呼び長さlは,指定によってこの表以外のものを使用することができる。

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20

B 1122:2015

表JA.5−十字穴付き丸皿タッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法

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B 1122:2015

表JA.5−十字穴付き丸皿タッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法(続き)

単位 mm

ねじの呼び径

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

H形

参考

q(ゲージ沈

み深さ)

最大

最小

十字穴の番号

最大

最大

最大

最大

呼び径に対して推奨する呼び長さは太線の枠内とする。

ただし,×印のものは1種及び4種には適用しない。

呼び

長さ

1種・4種

2種・3種

最小

最大

最小

最大

ねじは首下まで加工するものとし,不完全ねじ部は2ピッチ以下とする。

不完全ねじ部は,完全な谷底形状が存在する最初の箇所からねじの呼び径に等しい皿の位置までとする。

とがり先は4種を用い,1種はなるべく用いない。

注 a) 呼び径2 mm及び2.5 mmのものには,1種を用いない。

b) 頭部の高さ(k)は,呼び径の延長線と皿面との交点を起点として設定した値である。

c) E及びFは,軸心に対する偏心とする。

d) 呼び長さlは,指定によってこの表以外のものを使用することができる。

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B 1122:2015

表JA.6−十字穴付きトラスタッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法

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B 1122:2015

表JA.6−十字穴付きトラスタッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法(続き)

単位 mm

ねじの呼び径

最大

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

H形

参考

q(ゲージ沈

み深さ)

最大

最小

十字穴の番号

最小

最大

最大

最大

呼び

長さ

1種・4種

2種・3種

最小

最大

最小

最大

呼び径に対して推奨する呼び長さは太線の枠内とする。

ただし,×印のものは1種及び4種には適用しない。

ねじは,首下まで加工するものとし,1種,2種及び4種の不完全ねじ部は1ピッチ以下,3種は2ピッチ以下と

する。

不完全ねじ部は,完全な谷底形状が存在する最初の箇所から座面までとする。

とがり先は4種を用い,1種はなるべく用いない。

注a) 呼び径2 mm及び2.5 mmのものには,1種を用いない。

b) E及びFは,軸心に対する偏心とする。

c) 呼び長さlは,指定によってこの表以外のものを使用することができる。

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B 1122:2015

表JA.7−十字穴付きバインドタッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法

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B 1122:2015

表JA.7−十字穴付きバインドタッピンねじ(1種,2種,3種及び4種)の形状・寸法(続き)

単位 mm

ねじの呼び径

最大

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

基準寸法

H形

許容差

参考

q(ゲージ沈

み深さ)

最大

最小

十字穴の番号

最小

最大

最大

最大

呼び

長さ

1種・4種

2種・3種

最小

最大

最小

最大

呼び径に対して推奨する呼び長さは太線の枠内とする。

ただし,×印のものは1種及び4種には適用しない。

ねじは,首下まで加工するものとし,1種,2種及び4種の不完全ねじ部は1ピッチ以下,3種は2ピッチ以下と

する。

不完全ねじ部は,完全な谷底形状が存在する最初の箇所から座面までとする。

とがり先は4種を用い,1種はなるべく用いない。

注a) 呼び径2 mm及び2.5 mmのものには,1種を用いない。

b) E及びFは,軸心に対する偏心とする。

c) 呼び長さlは,指定によってこの表以外のものを使用することができる。

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B 1122:2015

表JA.8−十字穴付きブレジャタッピンねじ(1種,2種3種及び4種)の形状・寸法

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B 1122:2015

表JA.8−十字穴付きブレジャタッピンねじ(1種,2種3種及び4種)の形状・寸法(続き)

単位 mm

ねじの呼び径

最大

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

H形

参考

q(ゲージ沈

み深さ)

最大

最小

十字穴の番号

最小

最大

最大

最大

呼び

長さ

1種・4種

2種・3種

最小

最大

最小

最大

呼び径に対して推奨する呼び長さは太線の枠内とする。

ただし,×印のものは1種及び4種には適用しない。

ねじは,首下まで加工するものとし,1種,2種及び4種の不完全ねじ部は1ピッチ以下,3種は2ピッチ以下と

する。

不完全ねじ部は,完全な谷底形状が存在する最初の箇所から座面までとする。

とがり先は4種を用い,1種はなるべく用いない。

注a) 呼び径2 mm及び2.5 mmのものには,1種を用いない。

b) E及びFは,軸心に対する偏心とする。

c) 呼び長さlは,指定によってこの表以外のものを使用することができる。

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B 1122:2015

附属書JB

(規定)

タッピンねじのねじ部が1種〜4種の形状・寸法

JB.1 適用範囲

この附属書は,JIS B 1007によらないタッピンねじのねじ部が1種〜4種の形状・寸法について規定す

る。

注記 この附属書でねじ部が1種〜4種を総称する場合は,単に“ねじ部”という。

JB.2 種類

ねじ部の種類は,ねじ山及びねじ先の形状・寸法によって区分し,1種,2種,3種及び4種の4種類と

する。

JB.3 形状・寸法

ねじ部の形状・寸法は,表JB.1による。

表JB.1−ねじ部の形状・寸法

種類

形状・寸法

1種

表JB.2

2種及び4種

表JB.3

3種

表JB.4

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B 1122:2015

表JB.2−ねじ部(1種)の形状・寸法

単位 mm

呼び径

最大

最小

最大

最小

ねじの山数

25.4 mmにつき

最大

テーパ部には,その長さの1/2以上の部分にわたってねじ山がなければならない。

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B 1122:2015

表JB.3−ねじ部(2種及び4種)の形状・寸法

単位 mm

呼び径

最大

最小

最大

最小

最大

最小

ねじの山数

25.4 mmにつき

最大

短い

ねじ先

最大

最小

長い

ねじ先

最大

最小

2種におけるテーパ部の長さyは,呼び径に対するねじ長さが表JB.5の値以下を短いねじ先,これを超える

ものを長いねじ先とする。

2種のテーパ部には,その長さの1/2以上の部分にわたってねじ山がなければならない。

2種においては注文者の指定がある場合は,先端に溝を入れることができる。

4種は,2種をとがり先にしたものであって,テーパ部には,その長さの1/2以上の部分にわたってねじ山が

なければならない。

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B 1122:2015

表JB.4−ねじ部(3種)の形状・寸法

単位 mm

呼び径

ねじの呼び

最大

最小

最大

最小

最大

最小

短い

ねじ先

最大

最小

長い

ねじ先

最大

最小

最大

最小

(参考)

有効径

呼び径に括弧を付けたものは,なるべく用いない。

ねじの基準山形は,JIS B 0205-1による。

テーパ部の長さyは,呼び径に対するねじ長さが表JB.5の値以下を短いねじ先,これを超えるものを長いねじ

先とする。

有効径は,参考として示したもので,検査の対象としない。

注文者の指定がある場合は,先端に溝を入れることができる。

表JB.5−呼び径に対するねじ長さ

単位 mm

呼び径

2種のねじ長さ

3種のねじ長さ

ねじ長さとは,首下から先端までの長さであって,なべ,トラス,バインドなどでは呼び長さ

lに一致するが,皿小ねじ及び丸皿小ねじでは呼び長さlからこの寸法に含まれる頭部の高さk

を差し引いた長さである(図JB.1参照)。

図JB.1−ねじ長さ

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B 1122:2015

附属書JC

(規定)

ねじ部が1種〜4種の鋼製タッピンねじの機械的性質

JC.1 適用範囲

この附属書は,附属書JBに規定するねじ部が1種〜4種の鋼製タッピンねじの機械的性質及びその試験

方法について規定する。

JC.2 材料及び熱処理

鋼製タッピンねじの材料は,一般にJIS G 3507-2又はJIS G 4051に規定する炭素鋼とし,冷間加工後に

浸炭焼入焼戻しを施す。

JC.3 機械的性質

JC.3.1 硬さ

表面硬さ及び心部硬さは,JC.4.1の試験を行ったとき,表JC.1に適合しなければならない。

表JC.1−硬さ

区分

呼び径

最小

最大

表面硬さ

心部硬さ

ビッカース硬さ

JC.3.2 浸炭硬化層深さ

浸炭硬化層深さは,JC.4.2の試験を行ったとき,表JC.2に適合しなければならない。

表JC.2−浸炭硬化層深さ

単位 mm

呼び径

浸炭硬化層深さ

最小

最大

JC.3.3 ミクロ組織

ミクロ組織は,JC.4.3の試験を行ったとき,正常な組織になっており,表面硬化層と心部との間に,帯

状のフェライト層があってはならない。

JC.3.4 ねじ込み性

ねじ込み性は,JC.4.4の試験を行ったとき,タッピンねじのねじ山が著しく変形することなく,試験用

鋼板にめねじを成形することができるものでなければならない。

JC.3.5 ねじり強さ

ねじり強さは,JC.4.5の試験を行ったとき,表JC.3のねじりトルク以下で破壊するものであってはなら

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33

B 1122:2015

ない。

表JC.3−ねじりトルク

単位 N・m

呼び径(mm)

ねじ部の

種類

1種

2種,4種

3種

JC.3.6 頭部のじん性

タッピンねじの頭部とねじ部との付け根は,JC.4.6の試験を行ったとき,ねじ部に割れが生じてもよい

が,頭が取れたり,首下丸み部に割れが生じてはならない。

JC.4 試験方法

JC.4.1 硬さ試験

表面硬さ及び心部硬さの試験は,次による。

a) 表面硬さ試験 表面硬さ試験は,JIS Z 2244によって行う。測定位置は,できるだけ頭部の平らな面

とする。

b) 心部硬さ試験 心部硬さ試験は,JIS Z 2244によって行う。測定位置は,ねじの先端から十分離れた

平行ねじ部を軸線に対して直角に切断した横断面の谷底と軸線とのほぼ中間点とする。

JC.4.2 浸炭硬化層深さ試験

浸炭硬化層深さ試験は,平行ねじ部の軸心を含む縦断面で,ねじ山の頂と谷底とのほぼ中間のフランク

の硬化層組織分界線を倍率100倍程度の顕微鏡で測定する。ただし,ねじの呼び径4 mm以下のものは,

ねじ谷底部を測定箇所とする。

なお,断面は研磨仕上げした後,3 %のナイタル(濃硝酸のエチルアルコール液)に浸して腐食させて

測定する。

JC.4.3 ミクロ組織試験

ミクロ組織試験は,平行ねじ部の軸心を含む縦断面を倍率100倍程度の顕微鏡で拡大して観察する。

なお,断面は研磨仕上げした後,3 %のナイタルに浸して腐食させる。

JC.4.4 ねじ込み試験

ねじ込み試験は,JIS G 3141のSPCC 1) を用い,それぞれの呼び径に対して表JC.4に示す板厚及び穴径

の試験用鋼板の穴に,油を付けない状態で中断することなくタッピンねじの先端テーパ部が貫通するまで

ねじ込みを行う。

注1) SPCCの硬さは,70 HRB〜85 HRBとする。

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34

B 1122:2015

表JC.4−ねじ込み試験用鋼板の厚さと穴径

単位 mm

呼び径

板厚

最小

穴径

最大

1種・2種・4種

許容差

基準寸法

許容差

3種

基準寸法

JC.4.5 ねじり強さ試験

ねじり強さ試験は,供試品のタッピンねじ(表面処理の有無に関係なく,受領したときの状態のまま)

の軸を,そのねじ部に適合する半割りのねじ付きダイス又はそれに代わるつかみジグに固定する。その際,

ねじの固定部分にきずを付けずに,平行ねじ部の二山以上がつかみジグの外側に残り,かつ,テーパ部を

除いた並行ねじ部の二山以上がつかみジグの中にあるように固定する。ねじ先部を除く部分で破壊が起こ

ることを保障するような袋穴の深さであれば,固定ジグの代わりに袋穴を用いてもよい(図JC.1参照)。

校正された適切なトルク測定装置によって,タッピンねじが破壊するまでトルクを加える。

JC.4.6 頭部のじん性試験

頭部のじん性試験は,タッピンねじを図JC.2に示すようなジグに差し込み2),頭部座面がジグに接する

まで頭部をハンマで打撃したとき,頭が取れたり,首下丸み部に割れが生じたかどうかを調べる。

注2) 頭部の形状が六角の場合は,その辺がジグに接するようにする。

1

2

3

半割りねじ付きダイス又はねじインサート

袋穴付きねじインサート

半割りねじ付きダイス

図JC.1−ねじり強さ試験装置(例)

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35

B 1122:2015

単位 mm

ジグの硬さ:

d:

l:

α:

β:

図JC.2−頭部じん性試験用ジグ

50 HRC以上

ねじの呼び径

ねじの呼び長さ

l<2dの場合 15°

l≧2dの場合 10°

110°〜120°

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36

B 1122:2015

附属書JD

(規定)

ねじ部が1種〜4種のステンレス鋼製タッピンねじの機械的性質

JD.1 適用範囲

この附属書は,附属書JBに規定するねじ部が1種〜4種のステンレス鋼製タッピンねじの機械的性質及

びその試験方法について規定する。

JD.2 材料及び熱処理

タッピンねじの材料は,オーステナイト系又はマルテンサイト系のステンレス鋼とする。オーステナイ

ト系のものは冷間加工のままとし,マルテンサイト系のものは焼入焼戻しを施す。

JD.3 機械的性質

JD.3.1 硬さ

表面硬さ及び心部硬さは,JD.4.1の試験を行ったとき,表JD.1に適合しなければならない。

表JD.1−硬さ

区分

呼び径

ビッカース硬さ

表面硬さ

320 HV0.3以上

心部硬さ

171 HV5以上

171 HV10以上

JD.3.2 ねじり強さ

ねじり強さは,JD.4.2の試験を行ったとき,表JD.2のねじりトルク以下で破壊するものであってはなら

ない。

表JD.2−ねじりトルク

単位 N・m

呼び径(mm)

ねじ部の

種類

1種

2種,4種

3種

JD.3.3 頭部のじん性

タッピンねじの頭部とねじ部との付け根は,JD.4.3の試験を行ったとき,ねじ部に割れが生じてもよい

が,頭が取れたり,首下丸み部に割れが生じてはならない。

JD.4 試験方法

JD.4.1 硬さ試験

表面硬さ及び心部硬さの試験は,次による。

a) 表面硬さ試験 表面硬さ試験は,JIS Z 2244によって行う。測定位置は,できるだけ頭部の平らな面

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37

B 1122:2015

とする。

b) 心部硬さ試験 心部硬さ試験は,JIS Z 2244によって行う。測定位置は,ねじの先端から十分離れた

平行ねじ部を軸線に対して直角に切断した横断面の谷底と軸線とのほぼ中間点とする。

JD.4.2 ねじり強さ試験

ねじり強さ試験は,供試品のタッピンねじ(表面処理の有無に関係なく,受領したときの状態のまま)

の軸を,そのねじ部に適合する半割りのねじ付きダイス又はそれに代わるつかみジグに固定する。その際,

ねじの固定部分にきずを付けずに,平行ねじ部の二山以上がつかみジグの外側に残り,かつ,テーパ部を

除いた並行ねじ部の二山以上がつかみジグの中にあるように固定する。ねじ先部を除く部分で破壊が起こ

ることを保障するような袋穴の深さであれば,固定ジグの代わりに袋穴を用いてもよい(図JD.1参照)。

校正された適切なトルク測定装置によって,タッピンねじが破壊するまでトルクを加える。

JD.4.3 頭部のじん性試験

頭部のじん性試験は,タッピンねじを図JD.2に示すようなジグに差し込み1),頭部座面がジグに接する

まで頭部をハンマで打撃したとき,頭が取れたり,首下丸み部に割れが生じたかどうかを調べる。

注1) 頭部の形状が六角の場合は,その辺がジグに接するようにする。

1

2

3

半割りねじ付きダイス又はねじインサート

袋穴付きねじインサート

半割りねじ付きダイス

図JD.1−ねじり強さ試験装置(例)

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B 1122:2015

単位 mm

ジグの硬さ:

d:

l:

α:

β:

図JD.2−頭部じん性試験用ジグ

50 HRC以上

ねじの呼び径

ねじの呼び長さ

l<2dの場合 15°

l≧2dの場合 10°

110°〜120°

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39

B 1122:2015

附属書JE

(参考)

JISと対応国際規格との対比表

JIS B 1122:2015 十字穴付きタッピンねじ

(I)JISの規定

箇条番号

内容

及び題名

1 適用範囲 十字穴付きタッピンねじに

ついて規定。

(II)国際

規格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

箇条

番号

箇条ごと

の評価

変更

十字穴付き皿タッピン

ねじについて規定。

十字穴付き丸皿タッピ

ンねじについて規定。

内容

十字穴付きなべタッピ

ンねじについて規定。

技術的差異の内容

ISO規格は,1規格ごとに頭部形状

別に規定しているが,JISは,十字

穴付きタッピンねじを一括して規定

している。

ISO規格にはないねじ部,形状・寸

法,機械的性質などは,附属書によ

ることを追加している。

JIS B 0101を引用。

用語及び定義の引用規格を

規定。

追加

十字穴付きなべタッピンね

十字穴付き皿タッピンねじ

十字穴付き丸皿タッピンね

1規格ごとに種類を規

定。

変更

JISは,ISO規格の3種類を1規格に

まとめている。技術的差異はない。

5 形状・寸

法,製品仕

様及び製品

の呼び方

6 表示

形状・寸法,製品仕様及び

製品の呼び方を規定。

寸法を規定。

製品仕様を規定。

呼び方を規定。

変更

JISは,ISO規格の3規格に対応する

ものを各表で規定。

追加

JISは,JISマーク制度を運用してい

るため表示事項を追加した。

製品の表示及び包装の表示

について規定。

JISは,ISO規格の3規格

を1規格にまとめてお

り,技術的差異はない。

用語の適合性のために必

要。

技術的内容は整合してい

る。

3 用語及び

定義

4 種類

(V)JISと国際規格との

技術的差異の理由及び今

後の対策

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B 1122:2015

附属書JB

(規定)

附属書JC

(規定)

附属書JD

(規定)

(III)国際規格の規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

内容

箇条

番号

箇条ごと

の評価

追加

内容

ねじ部が1種〜4種の十字

穴付きタッピンねじについ

て規定。

ねじ部が1種〜4種の形

状・寸法を規定。

ねじ部が1種〜4種の鋼製

タッピンねじの機械的性質

を規定。

ねじ部が1種〜4種のステ

ンレス鋼製タッピンねじの

機械的性質を規定。

技術的差異の内容

ISO規格によらない我が国独自のタ

ッピンねじを附属書として規定。

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 7049:2011,ISO 7050:2011,ISO 7051:2011,MOD)

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

− MOD ··············· 国際規格を修正している。

(V)JISと国際規格との

技術的差異の理由及び今

後の対策

我が国におけるタッピン

ねじの生産・使用の実態

は,附属書の製品のもの

が圧倒的に多いため,こ

の附属書は“将来廃止す

る”ことを前提に残置し

た。

箇条番号

及び題名

附属書JA

(規定)

(II)国際

規格番号

(I)JISの規定