2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
B 1167:2011
目
次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 形状・寸法 ······················································································································ 1
5 ねじ······························································································································· 2
6 機械的性質 ······················································································································ 2
7 材料······························································································································· 3
8 表面状態························································································································· 3
8.1 表面粗さ ······················································································································ 3
8.2 外観 ···························································································································· 3
9 表面処理························································································································· 3
10 試験・検査 ···················································································································· 3
10.1 形状・寸法 ·················································································································· 3
10.2 ねじ ··························································································································· 3
10.3 機械的性質 ·················································································································· 3
10.4 表面状態 ····················································································································· 4
11 製品の呼び方 ················································································································· 4
12 表示 ····························································································································· 4
12.1 製品の表示 ·················································································································· 4
12.2 包装の表示 ·················································································································· 4
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
B 1167:2011
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会
(JFRI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 1167:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
B 1167:2011
T溝ナット
T-Slot nuts
1
適用範囲
この規格は,JIS B 0952に規定するT溝にはめ合わせて用いる鋼製のT溝ナット(以下,ナットという。)
の特性について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0101 ねじ用語
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 0209-2 一般用メートルねじ−公差−第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は
めあい区分)
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ
ータ
JIS B 0952 工作機械のテーブル−T溝及びそのボルト
JIS B 1010 締結用部品の呼び方
JIS B 1044 締結用部品−電気めっき
JIS B 1052-2 締結用部品の機械的性質−第2部:保証荷重値規定ナット−並目ねじ
JIS B 1071 締結用部品−精度測定方法
JIS B 1082 ねじの有効断面積及び座面の負荷面積
JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101による。
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形状・寸法
ナットの形状・寸法は,表1による。
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B 1167:2011
表1−ナットの形状・寸法
単位 mm
T溝の
呼び
寸法
ねじの
呼び
基準
寸法
許容
差
基準
寸法
許容
差
基準
寸法
許容
差
基準
寸法
5
E及びF
許容
差
最大
値
最大
値
許容
値
最大
ねじ
ナットのねじは,JIS B 0205-3に規定するメートル並目ねじとし,ねじの公差域クラスは,JIS B 0209-2
に規定する6Hとする。
なお,電気めっきを施したねじの公差域クラスも,JIS B 0209-2に規定する6Hの許容差内になければな
らない。
6
機械的性質
ナットの機械的性質は,次による。
a) M36以下のナットの機械的性質は,表2に示す強度区分6T及び8Tとする。ただし,これらの強度区
分は,溶接性,耐食性,300 ℃以上(快削鋼の場合は250 ℃以上)の耐熱性及び−50 ℃以下の耐寒
性が要求されるものには適用しない。
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B 1167:2011
b) M42以上のナットの機械的性質は,受渡当事者間の協定による。
表2−機械的性質の強度区分
強度区分
呼び保証荷重応力 N/mm2
実保証荷重応力a) N/mm2
硬さb) ブリネル硬さ
最大
最大
最小(参考) HRB
ビッカース硬さ
最大
最小(参考) HB
ロックウェル硬さ
最小(参考) HV
注a) 保証荷重値(実保証荷重応力にねじの有効断面積を乗じる)が343 kNを超える場合
は,保証荷重試験は省略してもよいが,受渡当事者間の協定によって最小硬さを決
めたときは,その値を満足しなければならない。
b) 硬さは,ブリネル硬さ,ロックウェル硬さ又はビッカース硬さのいずれかとする。
7
材料
ナットの材料は,M36以下のものは,製品が表2の機械的性質を満足する炭素鋼又は合金鋼とし,M42
以上のものは,受渡当事者間の協定による。
8
表面状態
8.1
表面粗さ
ナットの全面の表面粗さは,Rz25とする。
8.2
外観
ナットの外観は,使用上有害な割れ,きず,かえりなどの表面欠陥があってはならない。
9
表面処理
ナットには,一般に表面処理を施さない。特にめっき又はその他の表面処理を必要とする場合には,受
渡当事者間の協定による。
なお,電気めっきを施す場合には,JIS B 1044によるのがよい。
10 試験・検査
10.1 形状・寸法
ナットの形状・寸法の検査は,JIS B 1071の箇条4(測定方法)又はこれと同等以上の方法によって行
い,箇条4の規定に適合しなければならない。
10.2 ねじ
ねじの検査は,JIS B 1071の箇条4又はこれと同等以上の方法によって行い,箇条5の規定に適合しな
ければならない。
10.3 機械的性質
ナットの機械的性質の検査は,次による。
a) ねじの呼びが,M36以下のナットに対する機械的性質の検査は,次によって行い,箇条6の規定に適
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B 1167:2011
合しなければならない。
1) 保証荷重応力の試験は,JIS B 1052-2の8.1(保証荷重試験)による。
保証荷重応力試験の試験荷重は,JIS B 1082のねじの有効断面積に表2の実保証荷重応力を乗じ
た値とする。
2) 硬さは,ナットの座面における120度ずつ離れた3か所で測定し,その平均値をナットの硬さとす
る。疑義が生じた場合には,ナットの軸心を含む縦断面におけるねじの谷底にできるだけ近い箇所
の硬さを測定する。
ブリネル硬さ試験はJIS Z 2243,ロックウェル硬さ試験はJIS Z 2245,ビッカース硬さ試験はJIS
Z 2244による。
b) M42以上のナットに対する機械的性質の検査は,受渡当事者間の協定による。
10.4 表面状態
ナットの表面状態の検査は,次による。
a) 表面粗さの検査は,JIS B 0601又はこれと同等以上の方法によって行い,8.1の規定に適合しなければ
ならない。
b) 外観の検査は,目視によって行い,8.2の規定に適合しなければならない。
11 製品の呼び方
ナットの呼び方は,JIS B 1010による。
なお,注文者から表面処理の種類などの指定事項がある場合は,必要に応じて付け加える。ただし,M36
以下のナットの場合は材料を,M42以上のナットの場合は機械的性質の強度区分を除く。
例1 JIS B 1167のT溝ナットで,ねじの呼びがM8,強度区分が8Tの場合:
T溝ナット JIS B 1167 - M8 - 8T
例2 JIS B 1167のT溝ナットで,ねじの呼びがM42,材料がS45C,表面処理が最小皮膜厚さ5 μm
の電気亜鉛めっきで仕上げが“光沢”の無色の場合:
T溝ナット JIS B 1167 - M42 - S45C - A2J
12 表示
12.1 製品の表示
製品の表示については,特に規定しない。
12.2 包装の表示
包装には,外面に次の事項を表示しなければならない。
a) 規格番号又は規格名称
b) ねじの呼び
c) 機械的性質の強度区分(M36以下の場合)
d) 材料(M42以上の場合)
e) 指定事項(例えば,めっきの指定)
f)
数量
g) 製造業者名又はその略号