2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

F 0406-1997

船舶−ディーゼル機関用取扱説明書

作成要領

Shipbuilding−Guidelines for instruction of diesel engines

1. 適用範囲 この規格は,船用ディーゼル機関の取扱説明書の作成要領について規定する。

備考 この規格の引用規格を,次に示す。

引用規格

JIS B 0108 往復動内燃機関用語(一般)

JIS B 0109 往復動内燃機関用語(主要部品)

JIS B 0110 往復動内燃機関用語(附属装置)

JIS F 0021 造船用語(機関編−一般)

JIS F 0022 造船用語(機関編−主機,ボイラ,発電機関及び補機用原動機)

JIS F 0023 造船用語(機関編−補機器)

JIS F 0024 造船用語−機関−軸系,プロペラ及びウォータージェット推進装置

JIS F 0025 造船用語(機関編−計装)

JIS F 0026 造船用語−機関ぎ装

JIS F 0027 造船用語−機関−振動,騒音,環境及び大気汚染

JIS F 0028 造船用語(機関編−試験・工作・雑)

JIS F 0401 船に装備された主機の出力の呼び方及びその定義

ISO 2710 Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary

ISO 7967-1 Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary of components and systems−Part 1 :

Structure and external covers

ISO 7967-2 Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary of components and systems−Part 2 :

Main running gear

ISO 7967-3 Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary of components and systems−Part 3 :

Valves, camshaft drive and actuating mechanisms

ISO 7967-4 Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary of components and systems−Part 4 :

Pressure charging and air/exhaust gas ducting systems

ISO 7967-5 Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary of components and systems−Part 5 :

Cooling systems

ISO 7967-6 Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary of components and systems−Part 6 :

Lubricating systems

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F 0406-1997

ISO 7967-8 Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary of components and systems−Part 8 :

Sterting systems

ISO 8999 Reciprocating internal combustion engines−Graphical symbols

2. 取扱説明書の様式及び体裁

2.1

言語 使用者指定の言語を使用する。複数語の場合は,英語併用とする。

2.2

用語・記号 使用する用語・略号・記号・部品名称などは,JIS及びISO規格(1)による。

注(1) JIS B 0108,JIS B 0109,JIS B 0110,JIS F 0021,JIS F 0022,JIS F 0023,JIS F 0024,JIS F 0025,

JIS F 0026,JIS F 0027,JIS F 0028,JIS F 0401,ISO 2710,ISO 7967-1,ISO 7967-2,ISO 7967-3,

ISO 7967-4,ISO 7967-5,ISO 7967-6,ISO 7967-8,ISO 8999

2.3

単位 使用単位は,SI単位とする。従来単位を参考として併記する場合は,{ }内に示す。

2.4

寸法 冊子の寸法は,A4判 (210 mm×297 mm) 又は,A5判 (148.5 mm×210 mm) とするのがよい。

2.5

編集 使用目的に応じて,運転操作マニュアル,整備マニュアル及び部品表に分割して編集するこ

とが望ましい。この場合の各項目ごとの所属区分の例を,参考として付表1に示す。

3. 一般事項

3.1

記述 説明文は,明確で具体的,かつ平易な記述とする。

(1) 図解・写真などの補助手段を用い,分かりやすく説明する。図は,説明に必要な部分を強調した略図

とし,できるだけ立体的な立体図とすることが望ましい。

また,理解を深めるため公式に定めてあるシンボルマーク及び略号を使用するのがよい。

(2) 強調する記事は,枠囲い・下線・太字・色分けなどで区別する。

(3) 各種の操作・作業の説明は,作業手順に従い,箇条書きで記述する。

3.2

警告・注意 安全確保のための警告・注意は,強調して明りょうに記述し,次による。

(1) 取扱説明書による警告表示は,JMS 0070船用ディーゼル機関の警告表示に関する指針によることが望

ましい。

(2) 安全にかかわる注意事項については,取扱説明書の冒頭で,特別に項を設けて記載するとともに,関

係する各項目の中でも重ねて特記する。

3.3

改訂 機関部品の改良,整備基準の改善などで,取扱説明書の内容を変更する必要が生じた場合は,

速やかに改訂する。

4. 記載項目・内容

4.1

目次・索引 目次・索引は,項目ごとに明りょうな分類番号を付け,それぞれの項目が容易に検索

できるよう配慮する。

4.2

4.2.1

序文

一般的留意事項 機関を使用するに当たっての一般的な留意事項は,次による。

(1) 機器の知識と取扱いの習得のための取扱説明書による学習の勧奨。

(2) 安全上の注意事項の遵守

(3) 純正部品の使用

(4) 取扱説明書の保管と後任者への引継ぎ

(5) 機関の使用目的・仕様条件・説明書の記載内容に相違する使用の禁止

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4.2.2

用語・記号の解説 取扱説明書の中で使用する用語・記号について説明する。

4.2.3

安全上の注意事項 機関取扱い全般にわたっての安全上の注意事項について,記載する。

4.3

4.3.1

機関概要 次によって,機関の概要を示す。

機関要目 次の機関・補機器の要目などを記載する。

(1) 機関主要目・諸元

(2) 補機器(機関附属)の種類・形式

4.3.2

4.4

機関断面・外観 機関断面図・外観図・写真などによって,主要部品・附属各機器の配置を示す。

機関調整基準 次の機関の運転諸元,設定値について標準値を記載する。

(1) 運転諸元 機関運転時の各流体の圧力,温度の調整基準値及び警報設定値

(2) 諸弁設定値 吸気弁・排気弁,始動弁の開閉角度,燃料噴射弁・安全弁の圧力設定値など。各数値は,

上限値・下限値の範囲で表すか,又は基準値よりの許容範囲で表す。

4.5

構造概要 説明図・写真などを用いて,機関の構造概要を次のとおり説明する。

(1) 主要部構造 機関断面図などによって,機関主要部の構造を説明する。

(2) 諸機器の配置 全体外形図上に,各機器の位置を見出しを付けて表示する。

(3) 諸管系統 機関側の配管について,配管内の機器を含め系統図で説明する。

(4) 計装 各計器類の配置を外形図又は系統図で説明する。

(5) 機関制御系統 制御系統内の機器を含め,シーケンス制御図又は系統図で説明する。

なお,運転・点検整備の各作業に関し,機関本体各部や諸機器の構造説明が必要な場合は,各項目

の中で断面図などを用いて記述する。

4.6

運転操作 次の各操作の手順及び注意事項について,記載する。

(1) 運転準備

(2) 始動

(3) 定常運転

(4) 停止

(5) 特殊な運転

4.7

日常の点検整備 次の各項目について記載する。

(1) 日常の点検整備時の注意事項 日常の点検整備時,特に注意すべき事項について記述する。

(2) 点検整備一覧表 点検整備項目は一覧表とし,作業工数(人数×時間)及び作業周期を日・週・月単

位又は時間単位で表示する。取扱説明書を,運転操作編及び整備編に分割して編集する場合,スケジ

ュール表は双方の編に掲載する。この場合,各作業項目がどの編に記載してあるかを明確にしておく。

(3) 日常の点検整備 作業項目ごとに,作業内容・作業手順・注意事項などについて記述する。作業の説

明は,立体図による視覚的な表現が望ましい。

4.8

燃料油・潤滑油・冷却水の管理 適合性状・交換限度などの管理基準について記述する。

(1) 燃料油の管理及び適合性状

(2) 潤滑油管理及び推奨潤滑油

(3) 冷却水管理及び防せい剤

4.9

異状・故障の原因及び対策・処置 異状・故障の原因を現象との相関関係で表し,対策・処置を示

す。原因が特定し難い場合,又は現場での対策・処置が困難な場合には,応急処置について記載する。

4.10 分解・組立て 次の各項目について記載する。

(1) 分解・組立ての注意 分解・組立時,特に注意すべき事項について記述する。

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(2) 点検整備項目一覧表 点検整備一覧表と同一の表としてもよい。

(3) 部品の交換限度・交換基準 部品の寸法・すき間の限度,又は使用時間で表す。

(4) 分解・組立て 作業項目ごとに,準備する工具,測定具・消耗品,作業手順,作業要領及び注意事項

について記述する。作業の説明は,立体図による視覚的な表現とし,また,誤使用の防止のため,部

品表と関連付けた表現が望ましい。

4.11 部品表 構成部品を表示した図面と部品表で表す。図面は,立体図が望ましい。

また,部品表は運転操作マニュアル及び整備マニュアルとは分割し,別冊とすることが望ましい。

4.12 サービス・連絡先 アフタサービスの連絡先を記載する。

付表1 マニュアルの構成(参考)

項目

機関概要

*1. 機関主要目・補機器形式

*2. 機関断面書

*3. 機関外観・機器配置

機関調整基準

*1. 運転諸元表

*2. 諸弁設定値

構造概要

*1. 機関本体

項目

序 はじめに

*1. 機関ご使用の前に

*2. 用語・シンボルマーク

*3. 安全上の注意

運転操作

*1. 初始動及び長時間停止後の運転準備

点検整備

○ ○ 1. 点検整備時の注意

○ ○ *2. 点検整備一覧表

日常の点検整備

燃料油こしの清掃

燃料油・潤滑油・冷却水

○ − 1. 潤滑油・冷却水初期張込量

○ − 2. 燃料油の管理と性状

*3. 潤滑油の管理と推奨潤滑油

○ − 4. 冷却水の管理と防錆剤

各種用具の使用方法

異状・故障の原因と対策

排気温度異常

2. 過給機・給気冷却器及び給・排気系統 ○ −

整備

分解・整備・組立時の注意

3. 始動空気系統及び関連機器

○ − 2. 開放スペース及び主要部品の重量

4. 燃料油系統及び関連機器

○ − 3. ボルト締付けトルク一覧

*5. 潤滑油系統及び関連機器

6. 冷却水系統及び関連機器

7. 機関制御系統及び関連機器

○ − *4. 標準すき間及び使用限度

○ − 5. 分解・整備・組立て

*(1) シリンダヘッド

2. 始動

3. すり合わせ運転及び暖機運転

○ − *◎ パーツリスト(部品表)

4. 定常運転

○ − 注 *印は,参考例示のある項目を示す。

5. 停止

6. 特殊な運転

○ − *(4-25) 燃料送油ポンプ

関連規格 JMS 0070 船用ディーゼル機関の警告表示に関する指針

別冊

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参考 取扱説明書の作成例

この参考は,本体の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

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はじめに

機関ご使用の前に

機関形式

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F 0406-1997

はじめに

用語・シンボルマーク

機関形式

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F 0406-1997

はじめに

安全上の注意

機関形式

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F 0406-1997

機関概要

機関主要目・補機器形式

機関形式

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F 0406-1997

機関概要

機関断面

機関形式

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F 0406-1997

機関概要

機関外観・機器配置

機関形式

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F 0406-1997

機関調整基準

運転諸元表

機関形式

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F 0406-1997

機関調整基準

諸弁設定値

機関形式

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14

F 0406-1997

構造概要

機関本体

機関形式

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15

F 0406-1997

構造概要

潤滑油系統

機関形式

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F 0406-1997

運転操作

初始動及び長時間停止後の運転準備

機関形式

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17

F 0406-1997

運転操作

初始動及び長時間停止後の運転準備

機関形式

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F 0406-1997

点検・整備

点検・整備一覧表

機関形式

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19

F 0406-1997

点検・整備

日常の点検・整備:燃料油こしの清掃

機関形式

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F 0406-1997

燃料油・潤滑油及び冷却水の管理

潤滑油の管理

機関形式

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F 0406-1997

燃料油・潤滑油及び冷却水の管理

潤滑油の管理

機関形式

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22

F 0406-1997

異状・故障の原因と対策

排気温度異常

機関形式

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23

F 0406-1997

異状・故障の原因と対策

排気温度異常

機関形式

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F 0406-1997

整備

分解・整備・組立時の注意

機関形式

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F 0406-1997

整備

分解・整備・組立時の注意

機関形式

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F 0406-1997

整備

標準すき間及び使用限度

機関形式

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F 0406-1997

整備

分解・整備・組立て:シリンダヘッド

機関形式

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F 0406-1997

整備

分解・整備・組立て:シリンダヘッド

機関形式

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

29

F 0406-1997

整備

分解・整備・組立て:シリンダヘッド

機関形式

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

30

F 0406-1997

燃料送油ポンプ

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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F 0406-1997

燃料送油ポンプ−パーツリスト

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F 0406-1997

財団法人日本船舶標準協会 機関設計専門分科会 構成表

(委員長)

(事務局)

氏名

所属

柿 原 実

穂 森 繁 弘

鈴 木 博 信

川 嶋 民 夫

杉 山 知 徳

花 崎 襄

秋 本 義 紀

柴 田 菊 夫

稲 富 正 晴

池 田 敏

林 洋一郎

坂 本 征

川 元 満 生

米 澤 貢

西 村 孝 昭

小宮山 豊 海

小 郷 一 郎

株式会社エイ・ディー・ディー

財団法人日本海事協会

社団法人日本舶用工業会

日本郵船株式会社

石川島播磨重工業株式会社船舶海洋事業本部艦艇事業部

川崎重工業株式会社船舶事業本部

住友重機械工業株式会社船舶海洋鉄構事業部追浜造船所

日本鋼管株式会社総合エンジニアリング事業部津製作所

日立造船株式会社船舶・防衛事業本部

三井造船株式会社船舶・海洋事業部

三菱重工業株式会社下関造船所

ダイハツディーゼル株式会社

株式会社新潟鉄工所原動機事業部

阪神内燃機工業株式会社明石事務所

ヤンマーディーゼル株式会社

株式会社赤阪鉄工所

財団法人日本船舶標準協会