2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

K 5116:2004

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本酸化チタン工

業会(JTDIA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 5116:1995は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 591-1:2000,Titanium dioxide

pigments for paints−Part 1: Specifications and methods of testを基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS K 5116には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(1)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

K 5116:2004

ページ

序文 ··································································································································· 1

1. 適用範囲 ························································································································ 1

2. 引用規格 ························································································································ 1

3. 定義 ······························································································································ 3

3.1 二酸化チタン顔料 ·········································································································· 3

4. 分類 ······························································································································ 3

4.1 種類 ···························································································································· 3

4.2 等級 ···························································································································· 3

5. 品質 ······························································································································ 3

5.1 性状 ···························································································································· 3

5.2 他の品質 ······················································································································ 3

6. サンプリング ·················································································································· 4

7. 試験方法 ························································································································ 4

7.1 結晶格子面間隔d ··········································································································· 4

7.2 二酸化チタン(TiO2)含有量 ··························································································· 5

8. 試験報告書 ····················································································································· 8

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 9

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日本工業規格

JIS

K 5116:2004

二酸化チタン(顔料)

Titanium dioxide (pigment)

序文 この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 591-1,Titanium dioxide pigments for paints−Part

1: Specifications and methods of testを元に,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。

1. 適用範囲 この規格は,二酸化チタンからなる顔料の品質及び試験方法について規定する。

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。

ISO 591-1:2000,Titanium dioxide pigments for paints−Part 1: Specifications and methods of test

(MOD)

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水

JIS K 5101-1-1 顔料試験方法−第1部:分散性評価のための分散方法−第1節:通則

JIS K 5101-1-2 顔料試験方法−第1部:分散性評価のための分散方法−第2節:ペイントコンディシ

ョナ形振とう機

JIS K 5101-1-5 顔料試験方法−第1部:分散性評価のための分散方法−第5節:フーバーマラー

JIS K 5101-2-1 顔料試験方法−第2部:色の比較−第1節:目視法

備考 ISO 787-1:1982,General methods of test for pigments and extenders−Part 1: Comparision of colour

of pigmentsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS K 5101-2-2 顔料試験方法−第2部:色の比較−第2節:測色計法

備考 ISO 787-25:1993,General methods of test for pigments and extenders−Part 25: Comparision of the

colour, in ful-shade systems, of white, black and coloured pigments−Colorimetric methodからの引

用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS K 5101-3-2 顔料試験方法−第3部:着色力−第2節:白色顔料の相対着色力(目視比較法)

JIS K 5101-3-3 顔料試験方法−第3部:着色力−第3節:有色顔料の相対着色力及び白色顔料の相対

散乱能の測定(光度計法)

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2

K 5116:2004

備考 ISO 787-24:1985,General method of test for pigments and extenders−Part 24: Determination of

relative tinting strength of coloured pigments and relative scattering power of white pigments−

Photometric methodsが,この規格と一致している。

JIS K 5101-4 顔料試験方法−第4部:隠ぺい力−隠ぺい率試験紙

JIS K 5101-5-2 顔料試験方法−第5部:分散性の評価方法−第2節:分散度の変化による評価

JIS K 5101-6-1 顔料試験方法−第6部:流動性−第1節:スプレッドメータ法

JIS K 5101-6-2 顔料試験方法−第6部:流動性−第2節:回転粘度計法

JIS K 5101-13-1 顔料試験方法−第13部:吸油量−第1節:精製あまに油法

備考 ISO 787-5:1980,General methods of test for pigments and extenders−Part 5: Determination of oil

absorption valueが,この規格と一致している。

JIS K 5101-13-2 顔料試験方法−第13部:吸油量−第2節:煮あまに油法

JIS K 5101-14-1 顔料試験方法−第14部:ふるい残分−第1節:湿式法(手動法)

JIS K 5101-14-2 顔料試験方法−第14部:ふるい残分−第2節:湿式法(メカニカルフラッシング法)

備考 ISO 787-18:1983,General methods of test for pigments and extenders−Part 18: Determination of

residue on sieve−Mechanical flushing procedureが,この規格と一致している。

JIS K 5101-15-1 顔料試験方法−第15部:加熱減量−第1節:105 ℃揮発性物質

備考 ISO 787-2:1981,General methods of test for pigments and extenders−Part 2: Determination of

matter volatile at 105 ℃が,この規格と一致している。

JIS K 5101-16-1 顔料試験方法−第16部:水溶分−第1節:煮沸抽出法

備考 ISO 787-3:2000,General methods of test for pigments and extenders−Part 3: Determination of

matter soluble in water−Hot extraction methodが,この規格と一致している。

JIS K 5101-17-1 顔料試験方法−第17部:pH値−第1節:煮沸抽出法

JIS K 5101-17-2 顔料試験方法−第17部:pH値−第2節:常温抽出法

備考 ISO 787-9:1981,General methods of test for pigments and extenders−Part 9: Determination of pH

value of aqueous suspensionが,この規格と一致している。

JIS K 5101-18 顔料試験方法−第18部:電気抵抗率

備考 ISO 787-14:1973,General methods of test for pigments−Part 14: Determination of resistivity of

aqueous extractが,この規格と一致している。

JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング

備考 ISO 15528:2000,Paints,varnishes and raw materials for paints and varnishes−Samplingが,この

規格と一致している。

JIS K 8180 塩酸(試薬)

JIS K 8247 過マンガン酸カリウム(試薬)

JIS K 8622 炭酸水素ナトリウム(試薬)

JIS K 8951 硫酸(試薬)

JIS K 8960 硫酸アンモニウム(試薬)

JIS K 8982 硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)・12水(試薬)

JIS K 9000 チオシアン酸アンモニウム(試薬)

JIS R 3505 ガラス製体積計

備考 ISO 385-1:1984,Laboratory glassware−Burettes−Part 1: Generl requirements及びISO 648:1977,

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K 5116:2004

Laboratory glassware−One-mark pipettesからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 8401 数値の丸め方

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

3.1

二酸化チタン顔料 アナタース又はルチル結晶構造(X線検査で決定される)の二酸化チタン(TiO2)

からなる顔料。

4. 分類

4.1

種類 種類は結晶構造によって,次の2種類とする。

アナタース形:A形

ルチル形:R形

4.2

等級 等級は,次による。

アナタース形(A形):A1,A2

ルチル形(R形):R1,R2,R3

5. 品質

5.1

性状 性状は,柔らかく乾いた粉末状又はパレットナイフで容易に粉末化できるものでなければな

らない。

5.2

5.2.1

他の品質

基本品質を表1に,条件付品質を表2に示す。条件付品質は,受渡当事者間の協定による。

表2の105 ℃揮発分は,受渡当事者間又は契約で取り決めた場合に適用する。

5.2.2

表2の合意された参照顔料は,表1の基本品質を満たしていなければならない。

参考 参照顔料とは,取引上,基準品として扱われる顔料。

表 1 基本品質

項目

種類及び等級

アナタース形(A形)

試験方法

ルチル形(R形)

結晶格子面間隔d

0.352 nmにメインピーク 0.325 nmにメインピークを示す。

を示す。

二酸化チタン(TiO2)

(質量分率)

98 %以上

受渡し時の105 ℃揮発分

(質量分率)

1.0 %以下 1.0 %以下

水溶分

92 %以上

(質量分率) 0.6 %以下 0.5 %以下

ふるい残分 (質量分率)

注(1) 必要なら凝集剤を用いてもよい。

97 %以上

90 %以上

7.1を参照

80 %以上 7.2を参照

1.0 %以下 受渡当事者間の合意

0.6 %以下 0.5 %以下 0.7 %以下 JIS K 5101-16-1 (1)

0.1 %以下

又は

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4

K 5116:2004

表 2 条件付品質

項目

種類及び等級

アナタース形(A形)

試験方法

ルチル形(R形)

合意された参照顔料とほとんど差がない。

又は

着色力

受渡当事者間で合意された品質

又は

隠ぺい力

受渡当事者間で合意された品質

分散性

受渡当事者間で合意された品質

分散操作は,

による。

分散性の評価は,

による。

流動特性

合意された参照顔料とほとんど差がない。

105 ℃揮発分(3)

0.5 %以下

0.8 %以下 0.5 %以下 1.5 %以下

2.5 %以下 JIS K 5101-15-1

(質量分率)

pH値

合意された参照顔料とほとんど差がない。

又は

吸油量

合意された参照顔料とほとんど差がない。

又は

電気抵抗率

合意された

参照顔料と

ほとんど差

がない。

合意された参照顔料とほ

とんど差がない。

注(2) 受渡当事者間で合意された場合

(3) 温度23±2 ℃及び相対湿度(50±5)%で24時間処理後の105 ℃揮発(5.2.1を参照。)

6. サンプリング 試験用の代表サンプルは,JIS K 5600-1-2の6.(サンプリング手順)による。

7. 試験方法

7.1

結晶格子面間隔d

7.1.1

要旨 X線回折装置を用いて試料ホルダに詰めた粉体試料を走査し,測定した回折線の結晶格子面

間隔dからアナタース形二酸化チタン又はルチル形二酸化チタンを同定する。

7.1.2

装置及び器具

7.1.2.1

X線回折装置

7.1.2.2

試料ホルダ アルミニウム製ホルダ又はガラス製ホルダ

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K 5116:2004

7.1.2.3

めのう乳鉢

7.1.3

操作 操作は,次による。

7.1.3.1

試料約3 gをへらを用いて試料ホルダに詰める。試料がか(顆)粒状の場合は,めのう乳鉢で軽

く粉砕する。

7.1.3.2

試料ホルダをX線回折装置にセットした後,適切な測定条件を設定して走査する。

7.1.3.3

7.1.3.2で得られるX線回折による結晶格子面間隔dは,アナタース形の場合にはd=0.352 nmに

メインピークを示し,ルチル形の場合にはd=0.325 nmにメインピークを示す。

参考1. アナタース形は,ICDDカード21-1272に規定されたピークを示し,ルチル形は,ICDDカー

ド21-1276に規定されたピークを示す。

2. 測定条件の一例 管電圧40 kV,管電流30 mA,スキャンスピード(2θ)1°/min,X線ター

ゲットCu,フルスケール8×103 カウント/s,測定角度(2θ)23.5〜28.5°

3. CuKα線λ=0.154 18 nmを用いて測定したときのX線回折図のメインピークは,次のとおり

である。

7.2

アナタース形

2θ=25.3°

ルチル形

2θ=27.5°

二酸化チタン(TiO2)含有量

7.2.1

要旨 二酸化チタン含有量の測定は,金属アルミニウムを還元剤として用いる試験方法によって行

う。乾燥した試料に硫酸及び硫酸アンモニウムを加えて試料を溶かす。炭酸ガス雰囲気で,アルミニウム

を加えてチタンを還元する。指示薬としてチオシアン酸アンモニウムを用い,硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)

溶液で滴定する。

7.2.2

試薬 水は,JIS K 0557のA3種以上の水を用いる。また,すべての試薬は,分析用試薬を用いる。

警告 試薬は,関係法令に従って使用すること。

7.2.2.1

塩酸 JIS K 8180に規定するもの。質量分率約37 %,ρ=1.19 g/mL

7.2.2.2

硫酸 JIS K 8951に規定するもの。質量分率約96 %,ρ=1.84 g/mL

7.2.2.3

硫酸アンモニウム JIS K 8960に規定するもの。

7.2.2.4

炭酸水素ナトリウム溶液(飽和) この溶液は,使用の都度調整する。JIS K 8622に規定する炭

酸水素ナトリウム10 gを水90 mLに溶かす。

7.2.2.5

チオシアン酸アンモニウム指示薬 JIS K 9000に規定するチオシアン酸アンモニウム24.5 gを温

水80 mLに溶解し,ろ過,室温冷却後,100 mLに希釈する。暗色系瓶に入れて密封する。

7.2.2.6

7.2.2.6.1

硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)標準溶液(0.06 mol/L)

調整 標線付1 000 mLフラスコを用いて,水300 mLに硫酸(7.2.2.2)15 mLを加えた溶液に,

新たに調整したJIS K 8982に規定する硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)・12水30 gを溶かす。これに,過マンガ

ン酸カリウム標準溶液(7.2.2.7)を桃色に変色するまで一滴ずつ加え,更に水を加えて標線まで希釈し,

よく混合する。溶液が濁った場合はろ過する。

7.2.2.6.2

標定 (105±2)℃で恒量になるまで乾燥した二酸化チタン参照標準(4),190 mg〜210 mgを溶

解した液を,測定(7.2.4.3)に従って標定する。次の式によって溶液中の二酸化チタンの当量T1を求め,

TiO2(g/mL)で表示する。

m

×

P

T

1

=V

1

×

1

100

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K 5116:2004

ここに,

T1: 溶液中の二酸化チタンの当量(g/mL)

m1: 使用した二酸化チタン参照標準の量(g)

P: 参照標準中の二酸化チタン含有量[質量分率(%)]

V1: 滴定に要した硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液の量(mL)

注(4) 二酸化チタン参照標準は,二酸化チタン含有量を質量分率(%)で小数点二けた以上を表示し,

二酸化チタン含有量の参照標準物質として十分に信頼して利用できるもの。

参考 例えば,米国規格協会が認定している標準物質の中の二酸化チタン含有量は,質量分率

99.591 %と表示してあり,これを利用してもよい。

7.2.2.7

過マンガン酸カリウム標準溶液(0.020 mol/L) 1 000 mLの標線付フラスコを用い,水500 mL

JIS K 8247に規定する過マンガン酸カリウム3.160 7 gを加えて溶解し,更に標線まで水を加え希釈して

よく混合する。

7.2.2.8

金属アルミニウム 電気分解製品で,はく,板,切断線などの形状のもの。

7.2.3

器具 通常の実験器具及びガラス製体積計としてJIS R 3505に規定するビューレット,ピペット,

標線付フラスコとともに次の器具を用いる。

7.2.3.1

連結管 内径4 mmのガラス製U字形管で,水平部及び長さ150 mmと75 mmの垂直部とからな

る。

この代わりに,図1に示す吸収用器具又は図2に示すコンタットグッケル栓を用いてもよい。

7.2.3.2

ひょう量瓶 共栓付きの広口で,試験用サンプルの調製に使用できるもの。

7.2.3.3

乾燥機 105±2 ℃で温度維持制御可能なもの。

7.2.3.4

デシケーター シリカゲルなどの乾燥剤を使用するもの。

7.2.4

試験方法

7.2.4.1

通則 測定は2回行う。

7.2.4.2

試験試料 試料約10 gをひょう量瓶にはかり取り,105±2 ℃で恒量になるまで乾燥する。デシ

ケーター(7.2.3.4)中で室温まで冷却した後,試料を190 mg〜210 mgの範囲で0.1 mgのけたまではかり

とる。

7.2.4.3

測定 乾いた広口の三角フラスコ(500 mL)に試料を移し入れ,硫酸アンモニウム(7.2.2.3)7 g

〜8 g及び硫酸(7.2.2.2)20 mLを加える。よく振り混ぜた後,濃い白色煙が発生するまでホットプレート

で加熱する。さらに,完全に溶かすまで(通常最大5分間の沸騰が必要),又は,けい酸若しくはけい酸性

物質であることが明らかになるまで,強い加熱を続ける。冷却後,注意しながら水120 mL及び塩酸(7.2.2.1)

20 mLを加える。再び沸騰するまで加熱した後,加熱器具から下ろす。

連結管のゴム栓付U字形管の短い部分を三角フラスコに差し込む。金属アルミニウム(7.2.2.8)約1 g

をフラスコ内に加える。連結管の長い部分を炭酸水素ナトリウム溶液(7.2.2.4)約150 mLを入れた250 mL

ビーカーの底近くまで挿入する。又は,他の吸収器具及び同溶液を用いてもよい。

金属アルミニウムが完全に溶解した後,直ちに連結管を炭酸水素ナトリウム溶液から離さない状態で,

三角フラスコの内容物を加熱し,3〜5分間緩やかに沸騰させる。その後,約60 ℃に冷却し,水槽にフラ

スコを部分的に浸して冷却する。炭酸水素ナトリウム溶液は,冷却中にフラスコ内にサイホンで流入し,

還元したチタン溶液の表面を二酸化炭素で覆う。栓を抜き,少量の水で栓及び連結管を洗い,栓及び連結

管を完全に外す前にフラスコに洗浄液を集める。

指示薬のチオシアン酸アンモニウム溶液(7.2.2.5)2 mLを加え,直ちに硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液

(7.2.2.6)で滴定し,桃色の着色を終点とする。このとき,硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液は,ほぼ全量

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K 5116:2004

を一度に加え,よく振り混ぜた後,1滴ずつ滴下して終点とする。硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液の消費

量(V2)を記録する。

7.2.5

結果の計算

7.2.5.1

計算 二酸化チタン含有量w(TiO2)は次の式によって算出し,質量分率(%)で表示する。

w

(

TiO

2

)

=

ここに,

V

2

×

T

1

×

100

m

2

w: 二酸化チタン含有量(%)

m2: 試料量(g)

V2: 滴定に要した硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液量(mL)

T1: 二酸化チタン当量(g/mL)

2回の分析値の平均を求め,JIS Z 8401によって,質量分率0.1 %まで表示する。

備考 計算結果には,アルミニウムで還元し,続いて鉄(Ⅲ)で酸化したクロム,ひ素及び他の物質

を含む。しかし,この評価に影響を及ぼすような妨害物質の量は,塗料及びその関連製品で用

いられる二酸化チタン顔料中には含まれないであろう。

単位 mm

備考 4方開(Ф1 mm〜2 mm)

図 1 吸収用器具

図 2 吸収用器具

(コンタットグッケル栓)

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K 5116:2004

8. 試験報告書 少なくとも次の事項を記載する。

a) この規格に準拠したこと

b) 試験した製品を特定するために必要なすべての事項

1) 種類及び等級

2) 製造番号又はロット番号

3) 製造年月又はその記号

4) 製造業者又はその略号

c) 試験結果,選択した試験方法,及び製品がこの規格に適合しているか否か

d) 試験方法からの逸脱の程度

e) 試験年月日

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K 5116:2004

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

JIS K 5116:2004 二酸化チタン(顔料)

(Ⅰ) JISの規定

項目

番号

1. 適用範囲

2. 引用規格

ISO 591-1:2000,塗料用二酸化チタン顔料−第1部:仕様及び試験方法

(Ⅱ) 国際

規格番号

内容

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差 (Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由及

異の項目ごとの評価及びその内容

び今後の対策

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線又は側線

項目

番号

内容

項目ごと

の評価

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/変更

MOD/変更

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

技術的差異の内容

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

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JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

二酸化チタン顔料の品

質及び試験方法を規定

(Ⅲ) 国際規格の規定

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K 5116:2004

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

内容

(Ⅲ) 国際規格の規定

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差 (Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由及

異の項目ごとの評価及びその内容

び今後の対策

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線又は側線

項目

番号

内容

3. 定義

主な用語の定義

項目ごと

の評価

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/追加

MOD/変更

MOD/変更

MOD/追加

MOD/削除

MOD/削除

4. 分類(形,

種類)

アナタース形:

ルチル形:

5. 品質

外観

結晶格子面間隔d

MOD/追加

二酸化チタン

JISと同じ

受渡し時の105 ℃最大

値1.0 %揮発分

最大値0.5〜0.8 %

MOD/変更

水溶分

技術的差異の内容

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

JISとして必要なものを追加

品質項目を追加

X線検査でアナタース結晶とルチル結晶

を決定する方法として追加した。次回改正

時に整合化を検討する。

最大値を高目に変更 ISO規格は0.5〜0.8 %以下だが,日本は

湿度が高いことを考慮して1.0 %以下と

した。

項目

番号

2. 引用規格

(続き)

(Ⅱ) 国際

規格番号

(Ⅰ) JISの規定

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

(Ⅰ) JISの規定

項目

番号

5. 品質

(続き)

6. サンプリン

7. 試験

方法

(Ⅲ) 国際規格の規定

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差 (Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由及

異の項目ごとの評価及びその内容

び今後の対策

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線又は側線

ふるい残分

項目

番号

項目ごと

の評価

MOD/追加

着色力

隠ぺい力

(Ⅱ) 国際

規格番号

内容

分散性

流動特性

内容

JISと同じ

MOD/変更

吸油量

MOD/追加

電気抵抗率

試験結果報告項目

A法:アルミニウム還

元法

B法:塩化クロム還元

“散乱能”は日本ではなじみがなく採用し

なかった。代わって従来どおり“着色力”

と“隠ぺい力”を規定した。次回の改正時

に整合化を検討する。

試験結果の継続性を維持するため追加し

た。次回の改正時に整合化を検討する。

MOD/追加

二酸化チタン含有量

ISO規格の散乱能を

着色力,隠ぺい力と

して規定。

MOD/追加

ISO規格のメカニカルフラッシュ法は国

内では行われていない。国内で行われてい

る手動法を追加。

試験結果の継続性を維持するため追加し

た。次回の改正時に整合化を検討する。

結晶格子面間隔d

手動法を追加

MOD/追加

予備処理後の105 ℃揮

発分

pH値

技術的差異の内容

煮沸抽出法を追加

国内で使用されており,測定値の継続性を

維持するため追加。

煮あまに油法を追加 国内で使用されており,測定値の継続性を

維持するため追加。

MOD/追加

X線回折法を追加

MOD/削除

塩化クロム還元法

を削除

結晶格子面間隔を規定したことによって

試験法を定める。

塩化クロム還元法は,Cr6+やアマルガムと

いった有害物質を取り扱うことなど日本

では行われていない方法なので削除。

8. 試験報告書

K 5116:2004

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K 5116:2004

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

― IDT……………… 技術的差異がない。

― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。

2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

― MOD…………… 国際規格を修正している。

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD