2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
Z 0109:2015
目
次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義··················································································································· 1
3.1 一般 ···························································································································· 1
3.2 材料 ···························································································································· 2
3.3 加工 ···························································································································· 3
3.4 性能 ···························································································································· 4
3.5 試験装置 ······················································································································ 6
3.6 現象 ···························································································································· 7
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
Z 0109:2015
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本粘着テープ工
業会(JATMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正
すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 0109:1992は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
Z 0109:2015
粘着テープ・粘着シート用語
Glossary of terms used in pressure sensitive adhesive tapes and sheets
序文
この規格は,1981年に制定され,その後2回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1992年に
行われたが,その後の我が国の使用実態及び品質向上に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,粘着テープ及び粘着シートに関する用語及びその定義を規定する。
2
分類
この規格で定義する粘着テープ及び粘着シートの用語を,次のとおり分類する。
a) 一般
b) 材料
c) 加工
d) 性能
e) 試験装置
f)
現象
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,用語には番号を付け,参考のために対応英語を示している。
用語の定義をできるだけ平易に示すことを目的としたため,粘着テープ単独,又は粘着テープ及び粘着
シートの両方に適用される事象については,定義の中で単に“粘着テープ”と表記している。また,対応
英語で“pressure sensitive adhesive”を“PSA”と表記している。
3.1
一般
番号
用語
定義
対応英語(参考)
粘着
高粘度液体に一般的に見られる現象で,態の変化を起こさず短
時間僅かな圧力を加えるだけで接着する現象。
接着
同種又は異種のものが一体化すること又はその状態。
被着体
粘着テープが接着されるもの。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2
Z 0109:2015
番号
用語
粘着テープ
基材の片面又は両面に粘着剤層を設け,ロール状に巻いたもの
の総称(図1参照)。
注記 ガムテープは,基材に水溶性接着剤を塗布し,乾燥して
テープ状に巻いたものである。水で湿らせて使用するも
のであって,粘着テープではない(JIS Z 0218及びJIS Z
1511参照)。
両面粘着テープ
基材の両面に粘着剤層を設けた粘着テープ(図2参照)。両面テ
ープともいう。
基材なし両面テ
ープ
基材がなく粘着剤だけの粘着テープ。基材レス両面テープ,転
写テープともいう。
粘着シート
基材の片面又は両面に粘着剤層を設けた板状のもので,かつ,
剝離ライナーが貼り合わされたものの総称。
粘着ラベル
装飾,表示又は封かんを目的として,粘着シートに印刷し,任
意の形状に打ち抜いたもの。
粘着面
粘着テープの粘着性のある面(図1参照)。
第1粘着面
両面粘着テープを剝離ライナーとともに巻き戻したとき,剝離
ライナーに接していない面。
剝離ライナーが2枚ある場合には,外側の剝離ライナーに接し
ていない面(図2参照)。
第2粘着面
両面粘着テープの第1粘着面とは反対側の粘着面(図2参照)。 2nd adhesive face
自背面
片面粘着テープの粘着剤を塗工していない面。背面ともいう(図
1参照)。
側面
粘着テープの両脇の面(図1参照)。
3.2
定義
対応英語(参考)
材料
番号
用語
定義
対応英語(参考)
基材
粘着テープの粘着剤を保持する役割をもたせる目的で使用する
材料。支持体ともいう。
剝離剤
粘着テープの剝離を容易にするための材料。離型剤ともいう。
下塗剤
基材と粘着剤との接着を良くするための材料。アンカーコート
剤,プライマーともいう。
粘着剤
接着剤の一種で,室温において粘着性をもつ材料。
溶剤系粘着剤
溶剤に溶解された粘着剤。
水系粘着剤
エマルション粘着剤。水に分散又は溶解された粘着剤。
ホットメルト型
粘着剤
熱によって溶融して塗工可能となる粘着剤。
無溶剤型粘着剤
溶剤を用いず塗布される粘着剤。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3
Z 0109:2015
番号
用語
定義
対応英語(参考)
背面処理剤
片面粘着テープの背面側に塗工される材料。剝離性を調整する
のに用いられる。
カレンダー型粘
着剤
熱と圧力とによって塗工可能となる粘着剤。
ゴム系粘着剤
天然ゴム及び/又は合成ゴムを主体とした粘着剤。
アクリル系粘着
剤
アクリルポリマーを主体とした粘着剤。
シリコーン系粘
着剤
シリコーンポリマーを主体とした粘着剤。
架橋剤
架橋させるための材料[3007(架橋)参照]。
エラストマー
粘着剤の主要成分で,常温でゴム弾性をもつ高分子材料。
粘着付与剤
粘着剤の粘着性を調整するために配合する材料。タッキファイ
ヤーともいう。
軟化剤
粘着剤の軟らかさを調整するために配合する材料。軟和剤とも
いう。
充塡剤
粘着剤の硬さの向上,増量及び/又は着色を主な目的に配合す
る材料。
老化防止剤
粘着剤が光,熱,酸化などによって劣化するのを防止するため
に添加される材料。
剝離ライナー
粘着面の粘着性を維持及び保護し,容易に剝離可能な材料。
口取り紙
粘着テープの端末を明示し,かつ,剝がしやすくするため,端
末に貼られる紙又はプラスチックフィルム(図3参照)。
巻心(芯)
紙,プラスチックなどでできた粘着テープが巻き取られる円筒
状のもの(図3参照)。コアともいう。
3.3
加工
番号
用語
定義
対応英語(参考)
塗工
基材又は剝離ライナーに,コーティング材料を塗布すること。
またその工程。
継ぎ(つぎ)
面状のものを接続すること。つなぎ(繋ぎ)ともいう。継ぎの
方式としては,a) 突き合わせ方式とb) 重ね合わせ方式とがあ
る(図4参照)。
継ぎ目
粘着テープの一巻中で接続されている箇所。
切れ目
粘着テープの一巻中で切れている箇所。
直接塗工
基材に直接粘着剤を塗工する一般的な塗工方法。ダイレクト塗
工ともいう。
転写塗工
剝離ライナーに塗工した粘着剤を加熱乾燥後,基材に貼り合わ
せて粘着剤を転写する塗工方法。
架橋
粘着剤の性能向上及び/又は性質変更のために,鎖状の高分子
間を化学結合でつなぐ(橋かけ構造を与える)こと。
加硫
架橋の一種。ゴム系粘着剤に橋かけ構造を与えること。主に硫
黄を使う。
ログロール
粘着テープを原反幅で所定の長さに巻き取ったもの。
ジャンボロール
粘着テープを原反幅で一旦大巻きの状態で巻き取ったもの。巻
替工程又はスリット工程を経て最終製品となる。
ログカット
ログロールを回転させながら,所定の幅に切断すること。
スリッターカッ
ト
粘着テープを巻き戻しながら,所定の幅に切断すること。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4
Z 0109:2015
番号
用語
表面巻取り
粘着テープを,巻き取られる製品に接するロールを駆動して巻
き取る方式(図5参照)。
センター巻取り
粘着テープを,巻取り軸を直接駆動して巻き取る方式。軸巻取
りともいう(図6参照)。
逆巻き
粘着テープの粘着面を外側にして巻き取る方式。
エージング
粘着剤を塗工後,巻き取った粘着テープを粘着剤の特性などを
安定させるため一定時間,調温及び/又は調湿した環境に放置
すること。熟成ともいう。
切断
粘着テープのログロール又はジャンボロールを所定の幅に切る
こと。裁断,スリットともいう。
断裁
粘着テープを所定の長さに切ること。
打抜き
粘着シートを種々の形状に打ち抜くこと。ダイカットともいう。 die cutting
フルカット
粘着シートを打ち抜く際,剝離ライナーごと打ち抜くこと。全
抜きともいう。
ハーフカット
粘着シートを打ち抜く際,剝離ライナーを残して打ち抜くこと。
半抜きともいう。
カス上げ
粘着テープをハーフカット加工した後,不要部分を取り除くこ
と。
背割り
打抜き加工した粘着製品を剝離ライナーから剝がしやすいよう
に,剝離ライナーに切れ目を入れること。
ラベラー
粘着ラベルを貼り付ける装置。
ディスペンサー
粘着テープを取り付け,使用時に巻き戻して切断する器具。
テープカッター
粘着テープに取り付け,切断するために使う簡便な器具(図7
参照)。
テープシーラ
粘着テープを用いて,缶,箱,段ボール箱,袋などの封をする
機器。
3.4
番号
定義
対応英語(参考)
性能
用語
定義
対応英語(参考)
粘着力
粘着テープを被着体に貼り付け圧着後,引き剝がすのに要する
力。引剝し粘着強さ,引剝し粘着力ともいう(JIS Z 0237参照)。 peel strength
自背面粘着力
粘着テープの自背面に対する粘着力(JIS Z 0237参照)。
せん(剪)断接
着強さ
粘着テープを試験板に貼り付け,圧着後,長さ方向に引っ張り,
破壊に要する力。両面テープの場合は2枚の試験板の間に挟み,
圧着後粘着面に並行に引っ張り,破壊に要する力。せん(剪)
断接着力ともいう。
自背面せん(剪) 粘着テープを背面に重ね合わせ,圧着後,長さ方向に引っ張り,
断接着強さ
破壊に要する力。自背面せん(剪)断粘着力,重ね合わせ粘着
力ともいう。
保持力
粘着テープを被着体に貼り,長さ方向に静荷重をかけたとき粘
着剤がずれに耐える特性。一般に一定時間にずれる距離,又は
被着体から落下する時間で表す(JIS Z 0237参照)。
凝集力
粘着テープの粘着剤層が内部破壊に耐える力。
タック
軽い力で短時間に被着体に接着する特性(JIS Z 0237参照)。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5
Z 0109:2015
番号
用語
定義
対応英語(参考)
巻戻し強さ
粘着テープを規定条件でロールから引き出すのに要する力。巻
戻し力ともいう(JIS Z 0237参照)。
剝離強さ
剝離ライナーを粘着テープから引き剝がすのに要する力。粘着
テープを剝離ライナーから引き剝がす場合もある。剝離力とも
いう。
剝離性
剝離ライナーを,破れ,のり剝がれなどを発生することなく,
粘着テープから剝がすことができる性質(JIS Z 1528,JIS Z 1529
及びJIS Z 1538参照)。
再剝離性
被着体に貼り付けた粘着テープを剝がすとき,基材を破壊せず,
粘着剤を被着体面に残さないで剝がすことができる性質。
破断強さ
粘着テープを規定条件で引っ張り,破断したときに要する力。
引張強さともいう(JIS Z 0237参照)。
破断伸び
粘着テープを規定条件で引っ張り,破断したときの変形量。伸
びともいう(JIS Z 0237参照)。
引裂強さ
粘着テープを引き裂くのに要する力(JIS Z 0237参照)。
保存安定性
粘着テープが使用を開始するまでの間,当初の性能を維持でき
る性質。保存性ともいう(JIS Z 0237の附属書JB参照)。
耐熱性
粘着テープが所定の高温下でも使用に耐える性能。
耐候性
粘着テープが光,熱,雨などの環境下にさらされたときに劣化
しにくい性質。屋外暴露,促進試験機などによる評価法がある。 weatherability
耐光性
粘着テープが日光などの光にさらされたときに劣化しにくい性
質。
再帰反射性
粘着テープの基材に光が当たったとき,照射方向へ光を反射す
る性質(JIS Z 9117参照)。
耐電圧
一定時間加電しても,粘着テープが破壊されない電圧(JIS C
2110-1参照)。
絶縁破壊電圧
厚さ方向に加電したとき,粘着テープが破壊される最小の電圧
(JIS C 2110-1参照)。
絶縁破壊の強さ
体積抵抗率
絶縁破壊電圧を粘着テープの厚さで除した値(JIS C 2110-1参
照)。
粘着テープの1 cm3当たりの電気抵抗(JIS K 6911参照)。
表面抵抗率
粘着テープの単位面積当たりの電気抵抗(JIS K 6911参照)。
誘電特性
単位面積当たりの粘着テープに蓄積される静電エネルギーの大
きさの程度を表す性質。誘電率,誘電正接などがある。
耐アーク性
粘着テープがアーク放電による劣化に耐える性質。
耐トラッキング
性
粘着テープの表面に沿う高電界の中で,その表面付近の気体が
放電を起こすことによって表面に導電路を生じることに耐える
性質。
電食性
粘着テープが導電体などを電解腐食させる性質。
透湿度
粘着テープを水蒸気が通過する度合い(JIS Z 0237及びJIS Z
1524参照)。
透水度
粘着テープを水が通過する度合い(JIS Z 1524参照)。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6
Z 0109:2015
番号
用語
ぬれ指数
粘着テープの基材及び/又は被着体の表面が液体によってぬれ
る性質の程度を表す指数。
pHの変化
粘着テープなどの試験片を蒸留水又はイオン交換水の沸騰水で
抽出したもののpHと,試験片を入れずに蒸留水又はイオン交換
水を沸騰させたもののpHとの差(JIS Z 1901参照)。
打抜き加工性
粘着テープを所定の形状に打ち抜いたときの評価基準。粘着剤
が刃に付着する,打ち抜いたもの同士がくっつくなどの現象が
ある。ダイカット性ともいう。
自着性
天然ゴムに見られるように,同じもの同士が一体となる性質。
粘着テープの場合,粘着面同士を貼り合わせたときに強く接着
する性質。
重ね貼り性
粘着テープを自背面に重ねて貼ったときに接着して剝がれにく
い性質。
残留接着率
剝離剤の移行を確認するための指標。通常,粘着テープを剝離
剤塗工面などに貼って剝がしたあとの粘着力を,初期の粘着力
で除した比率で表示する。
手切れ性
カッターなどの器具を使わずに粘着テープを容易に指で切るこ
とのできる性質。
追従性
a) 粘着テープを段差,凹凸,又は曲面に貼ったとき,浮き又 conformability,
は隙間を生じることなくきれいに貼ることができる性質。
段差追従性ともいう。
b) 被着体の伸縮に合わせて,粘着テープが伸び縮みする性質。
3.5
定義
対応英語(参考)
試験装置
番号
用語
定義
対応英語(参考)
試験片
各種試験に適した寸法に加工した粘着テープ。
試験板
各種試験の被着体として使われる板(JIS Z 0237参照)。
BA板
光輝焼鈍処理された鏡面に近い表面をもつステンレス板(JIS G
4305参照)。
研磨板
#360耐水研磨紙で研磨したステンレス板。
圧着装置
試験片を試験板に一定の力で圧着するのに用いられる装置。
保持力試験装置
保持力の測定に用いられる試験装置。支柱,試験板,及びおも
りからなる(JIS Z 0237参照)。
タック試験装置
タックの測定のために用いられる装置。試験の方法としては,
ボールタック法(JIS Z 0237参照),プローブタック法,ループ
タック法などがある。
引張試験機
粘着力,破断強さ,破断伸び,巻戻し強さなどの測定に用いら
れる試験機(JIS Z 0237参照)。
引裂試験機
引裂強さの測定に用いられる試験機。引裂強さ試験機ともいう
(JIS P 8116参照)。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7
Z 0109:2015
番号
用語
定義
対応英語(参考)
再帰反射性試験
装置
光を粘着テープの基材に照射したとき,光源方向に光が反射す
る再帰反射性能を評価するために用いられる試験装置(JIS Z
9117参照)。
促進耐候性試験
機
光,熱,雨などの自然環境にさらしたときの劣化を人工的に促
進するために用いられる試験機(JIS Z 0237の附属書JA参照)。
耐光性試験機
日光などの光にさらしたときの劣化を人工的に促進するために
用いられる試験機(JIS Z 0237の附属書JA参照)。
電気絶縁耐力試
験装置
耐電圧,絶縁破壊電圧,絶縁破壊の強さなどの測定に用いられ
る試験装置(JIS C 2107参照)。
電気絶縁抵抗試
験装置
体積固有抵抗,表面固有抵抗などの測定に用いられる試験装置
(JIS Z 1901参照)。
誘電特性試験装
置
誘電率,誘電正接などの測定に用いられる試験装置(JIS K 6911
参照)。
耐アーク性試験
装置
耐アーク性の測定に用いられる試験装置(JIS K 6911参照)。
耐トラッキング
性試験装置
耐トラッキング性の測定に用いられる試験装置。
電食試験装置
電食性の測定に用いられる試験装置(JIS C 2107参照)。
燃焼性試験装置
燃焼に対する耐性を評価するために用いられる試験装置(JIS C
2107参照)。
3.6
現象
番号
用語
定義
対応英語(参考)
移行
二つの面が接しているとき,ある成分が一方の側から他方の側
に拡散・浸透・ブリード・転移すること。粘着テープの構成層
間又は被着体との間で起こる現象。
剝離剤の移行
粘着テープをロールから巻き戻す又は剝離ライナーから剝がす
ときに,剝離剤が粘着面側に転移する現象。この結果,粘着性
の低下を引き起こす場合がある。
気泡
粘着テープに空気が包含されたもの。
発泡
粘着テープで,粘着剤又は剝離ライナーに含まれる溶剤,水分,
空気などが加熱によって膨張して泡となる現象。
ピンホール
粘着テープに存在する貫通した微細な孔。
フィッシュアイ
基材又は粘着剤中に不溶解物が混在し,魚の目のように見える
現象。
のりはみ出し
粘着テープの粘着剤が,切断した側面からはみ出す現象。
ギヤ状変形
粘着テープの巻き層が円形でなく,歯車状に変形した状態(図8
参照)。
テレスコープ
粘着テープの巻き層が一層ずつずれて椀(わん)状に変形した
状態(図9参照)。
巻き巣
粘着テープの巻かれている層の間に隙間がある状態(図10参
照)。
ピーキング
巻き巣が1か所に集中し,大きな隙間がある状態(図11参照)。 peaking
トンネリング
剝離ライナー付き粘着テープで,剝離ライナーから粘着テープ
が部分的に浮き上がり,トンネル状の隙間が生じた状態。トン
ネルともいう(図12参照)。
巻きずれ
主に基材,ジャンボロールなどの各層の側面がそろわないで,
凹凸に巻かれた状態。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8
Z 0109:2015
番号
用語
定義
対応英語(参考)
巻心ずれ
粘着テープのロールで片側の巻心が側面に出て,反対側は巻心
がない状態(図13参照)。コアずれともいう。
のり剝がれ
粘着テープを巻き戻すときに粘着剤が自背面又は剝離ライナー
側に移行すること(図14参照)。
層間剝離
粘着テープの基材が多層の場合,その層が分離して二つに分か
れること(図15 ①参照)。
層間破壊
粘着テープの基材が破壊して二つに分離すること。層間割れと
もいう(図15 ①参照)。
投びょう(錨)
破壊
外部からの力によって基材と粘着剤との間で破壊が生じる現象
(図15 ②参照)。
凝集破壊
外部からの力によって粘着剤層内部で破壊が生じる現象(図15
③参照)。
界面剝離
外部からの力によって粘着剤面と被着体との間で剝離する現象
(図15 ④参照)。界面破壊ともいう。
糸ひ(曳)き
粘着テープを巻き戻したり,被着体から剝がそうとしたりする
ときに,粘着剤が伸びて糸状になる現象(図16参照)。
カール
粘着テープのロールを巻き戻したときに反り返ること,又は平
板製品が反り返ること(図17参照)。
ねじれ
粘着テープを巻き戻して垂れ下がる状態にしたとき,ねじれる
こと(図18参照)。
カッピング
粘着テープを巻き戻した後,張力を緩めたとき,幅方向に反る
現象(図19参照)。
浮き
被着体面に貼り付けた粘着テープが,端面などから剝がれてく
る現象。
端末剝がれ
粘着テープをら旋状又は多重巻きにしたとき,粘着テープの巻
き終わりの部分が剝がれてくる現象(図20参照)。
見切り線
粘着テープで被覆した面と塗装又は他の処理した面との境界
線。
フェザリング
粘着テープで被覆した部分に塗料が入り込み,不規則な見切り
線になる現象(図21参照)。
のり残り
粘着テープを被着体から剝がすとき,被着体表面に粘着剤が残
る現象(図22参照)。
被着体汚染
粘着テープを貼った被着体表面が変色及び/又は変質する現
象。
切れ
粘着テープを巻き戻す又は被着体面から剝がすときに,長さ方
向又は斜めに粘着テープが切れること。
エッジカール
曲線に沿って貼った粘着テープの外周部が剝がれたり持ち上が
ったりする現象(図23参照)。
樹脂化
ゴム系粘着剤を用いた粘着テープを長期間使用したとき,粘着
剤が硬くなること。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9
Z 0109:2015
図1−粘着テープ
a) 剝離ライナー1枚のとき
b) 剝離ライナー2枚のとき
図2−両面粘着テープ
図3−口取り紙
a) 突き合わせ方式
b) 重ね合わせ方式
図4−継ぎ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
10
Z 0109:2015
図5−表面巻取り
図6−センター巻取り
図7−テープカッター
図8−ギヤ状変形
図9−テレスコープ
図10−巻き巣
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11
Z 0109:2015
図11−ピーキング
図12−トンネリング
図13−巻心ずれ
図14−のり剝がれ
図15−粘着テープの破壊モード
図16−糸ひ(曳)き
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
12
Z 0109:2015
図17−カール
図18−ねじれ
図19−カッピング
図20−端末剝がれ
図21−フェザリング
図22−のり残り
図23−エッジカール
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
13
Z 0109:2015
参考文献 JIS C 2107 電気絶縁用粘着テープ試験方法
JIS C 2110-1 固体電気絶縁材料−絶縁破壊の強さの試験方法−第1部:商用周波数交流電圧印
加による試験
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS K 6911 熱硬化性プラスチック一般試験方法
JIS P 8116 紙−引裂強さ試験方法−エルメンドルフ形引裂試験機法
JIS Z 0218 ガムテープ−接着力試験方法
JIS Z 0237 粘着テープ・粘着シート試験方法
JIS Z 1511 紙ガムテープ(包装用)
JIS Z 1524 包装用布粘着テープ
JIS Z 1528 両面粘着テープ
JIS Z 1529 印刷用粘着フィルム
JIS Z 1538 印刷用粘着紙
JIS Z 1901 防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ
JIS Z 9117 再帰性反射材