「リスクマネジメント」と「リスクアセスメント」の違い
予備知識
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| リスク | 「危険性」のこと。もしくは「不確実性」のこと |
それぞれの用語の意味
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| リスクマネジメント | リスクを見つけて、分析して、評価して、対処して、といった「リスクに対する対応」全般を指す用語 |
| リスクアセスメント | リスクを見つけて、分析して、評価すること |
似ているところ
どちらも「リスクに対して、どのように対処しようかねぇ?」な話で出てくる用語です。
「リスクに対して対処する」という点では同じです。
違うところ
リスクアセスメントには実際の行動を含みません。
リスクを分析して評価するところまでです。
リスクマネジメントには実際の行動も含みます。
その違いです。
リスクに対する対応というのは、リスクを
1.見つける
2.調べる
3.考える
4.対処する
といった段階を踏みます。
まずは「あっ!これは放っておくとヤバそうだ!」と気付くのが始まりです。
これが
1.見つける
です。
次に、そのヤバそうなことを調べます。
「何がヤバそうか?」とか「なんでヤバそうか?」とかですね。
これが
2.調べる
です。
次に調べた内容を元にして考えます。
「う~ん、これを放っておいたら、どれくらいヤバいんだろう?」とかですね。
これが
3.考える
です。
最後に「よし!放っておくとヤバそうだから何とかしよう!」と(必要に応じて)行動に移します。
これが
4.対処する
です。
この「1.見つける」から「4.対処する」までの流れのうち「1.見つける」から「3.考える」までを指す用語がリスクアセスメントです。

「1.見つける」から「4.対処する」までの一連の流れがリスクマネジメントです。

備考
リスクアセスメントの内容は、人によって解釈が異なる場合があるようです。
例えば「1.見つける」から「3.考える」までの一連の流れを指して「リスクアセスメント」と呼んでいる人がいました。
その人は
リスクアセスメント+実際の対処=リスクマネジメント
という考え方でしょう。

これが一般的な考え方だと思います。
「3.考える」のみを指して「リスクアセスメント」と表現している人もいました。
その人は
1.見つける→リスク発見
2.調べる→リスク分析
と表現していました。
リスク発見+リスク分析+リスクアセスメント+実際の対処=リスクマネジメント
という解釈っぽいです。

他に、リスクに対する対処内容を決定するところまで含めて「リスクアセスメント」と表現している人もいました。
例えば「風邪を引くリスク」に対して「『手洗い、うがいをしっかりしましょう!』と決める」までをリスクアセスメントに含める考え方です。
その場合は
リスクアセスメント≒リスクマネジメント
と言えると思います。

このように、私が調べたかぎりは微妙な解釈の違いがあるように感じました。
私自身は「あれやこれやと考える作業は、全部リスクアセスメントに含めて良いんじゃないの?」と思っています。
そのリスクがどれくらいヤバいか判断するのも、どうすればヤバくなくなるか検討するのも、リスクアセスメントに含まれるとの考えです。
そんな「会議室であーだこーだ言う作業」(リスクアセスメント)に「現場で実際に実行する作業」を加えたのがリスクマネジメントであると解釈しています。
ただし、資格試験の勉強をしている人は別のところで情報を補完してください。
小難しい表現がいっぱいだったので取り上げませんが、資格試験で正解とされる「定義」はあるようです。






