調理師免許なしで飲食店は開業できる!必要な資格はこれ
結論:
飲食店の開業で“ほぼ必須”なのは「食品衛生責任者」と、条件により「防火管理者」です。
よく言われる「調理師免許がないと開業できない」は誤解。実務上は“許可・衛生・防火”の順で詰めるとスムーズです。
この記事では、必要な資格/不要な資格/取り方の難易度を、行政情報ベースでわかりやすく整理します。 厚生労働省+2東京観光情報+2
開業に「資格」はいくつ必要?まず結論
飲食店の開業で話題になる“資格”は多いのですが、開業手続き上の要点はシンプルです。
(ほぼ必須)食品衛生責任者:営業施設ごとに設置が求められます 札幌市+1
(条件により必須)防火管理者:飲食店など「不特定多数が出入りする用途」で、建物全体の収容人員が一定以上だと選任が必要 東京観光情報+1
**調理師免許は“開業の必須条件ではない”】【誤解されやすい】 花王プロフェッショナル・サービス株式会社
✅ 先に結論:**「調理の資格」より「衛生と防火」**が、開業のボトルネックになりやすいです。
【本当に必要】食品衛生責任者:飲食店で“原則必須”
まず言葉の確認です。飲食店で“原則必須”なのは、一般に **「食品衛生責任者」**です。札幌市の案内でも、飲食店営業などの許可施設・届出施設を含め、原則すべての食品営業施設で設置が必要とされています。 札幌市
食品衛生責任者の役割はざっくり言うと、店の衛生管理の旗振り役です。HACCPに沿った衛生管理の運用など、「現場で回す人」がいる前提になっています。 神奈川県公式ウェブサイト+1
よくある誤解
×「食品衛生“管理者”が必須」→ 通常の飲食店は多くの場合ちがう(次の章で説明します) 神奈川県公式ウェブサイト+1
【注意】食品衛生管理者:必要になるのは“製造業寄り”
「食品衛生管理者」は、厚労省の説明だと 特定の食品・添加物の“製造または加工”を行う施設で必要になる制度です。例として、食肉製品(ハム・ソーセージ等)、粉乳、マーガリン等が挙がっています。 厚生労働省
つまり、ふつうの飲食店(店内調理して提供する形)では、まず 食品衛生責任者が論点になり、**食品衛生管理者は「やる事業の中身次第」**です。
例:店の奥でハム・ソーセージ等の製造加工に踏み込む/添加物製造などに該当する
→ ここは自治体・保健所に必ず確認(業態で線引きが変わります) 厚生労働省
※補足:食品衛生管理者は講習や養成課程の話になり、費用・要件も“ガチめ”です(飲食店の開業資格として一般的に語られる難易度ではありません)。 厚生労働省
おすすめ本
【条件で必要】防火管理者:収容人員「30人」が分かれ目
次に「防火管理者」問題です。東京消防庁の整理がわかりやすく、**飲食店は“不特定多数が出入りする用途(特定用途)”**に含まれ、建物全体の収容人員が30人以上などの条件で、防火管理者の選任が必要になります。 東京観光情報+1
ここで詰まりやすいポイントは2つあります。
「店の席数」ではなく「建物全体の収容人員」で判定されるケースがある(雑居ビルだと要注意) 東京観光情報
オーナーだけでなくテナント側にも選任が求められると説明されている(ビル側に任せきりにしない) 東京観光情報
「防火責任者」って何?(防火管理者との関係)
結論から言うと、開業でよく問われる“資格”としては 防火管理者が中心です。
一方で「防火責任者」という言葉は、自治体の火災予防条例・規則などに出てくることがあり、たとえば横浜市の火災予防規則には、防火責任者が行う職務の例(初期消火、通報、避難誘導など)が規定されています。 横浜市役所
体感としては、
✅ 迷ったら:物件が決まった時点で、管轄消防署に「うちは防火管理者が必要?(収容人員判定は?)」を確認すると一発です。
【なくても良い】調理師・管理栄養士・製菓衛生師
ここから「なくても良い資格」です。結論は、どれも“飲食店を営業するための必須条件”ではありません(ただし、あると得する場面はあります)。
調理師(なくても開業できる/ただし武器にはなる)
「調理師免許がないと店を出せない」は誤解として整理されがちです。 花王プロフェッショナル・サービス株式会社
とはいえ、調理師は採用・信用・衛生知識の説明で効くことがありますし、食品衛生責任者の講習が免除になる資格の一つとして挙げられています。 厚生労働省
管理栄養士(飲食店の“必須”ではない/業態次第)
管理栄養士は、病院・福祉・給食などの文脈で強い資格です。
一方、一般の飲食店では「必須」ではなく、健康志向メニューの設計や表示の説得力で活きます(差別化の武器枠)。
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製菓衛生師(必須ではない/菓子の専門店で信用になる)
製菓衛生師も、営業許可そのものの必須資格ではありません。
ただ、菓子・パンの専門店では「専門性の見せ方」にはなりますし、こちらも食品衛生責任者講習の免除対象に含まれます。 厚生労働省
おすすめ本
「衛生管理(=食品衛生責任者)は誰でも簡単に取れる」の実態
食品衛生責任者は、講習会を受けて修了するルートが一般的です。神奈川の食品衛生協会では、受講資格を「満15歳以上」等とし、講習は原則1日(10時〜17時)、受講料は約1.2万円の案内があります。 公益社団法人 神奈川県食品衛生協会
さらに最近は、自治体・団体によって **eラーニング(標準学習時間 約6時間)**も用意されています。 さいたま市食品衛生協会
✅ つまり「誰でも簡単に取れる」の中身は、
“受験で落とす資格”ではなく、“受けて修了する講習”に近い、ということです(遅刻・途中退席NGなど運用ルールは要注意)。 公益社団法人 神奈川県食品衛生協会
「調理師は専門学校か実務経験で受験資格が取れる」整理
調理師の取り方は大きく2つで、東京都の案内でも **「2年以上の調理業務経験→試験→免許申請」**という流れが示されています。 保険療養メトロ東京+1
実務ルート:飲食店や給食施設などで2年以上の調理業務経験 → 調理師試験 → 免許申請 保険療養メトロ東京
学校ルート:厚労省指定などの調理師養成施設(調理学校等)で所定課程を修了(自治体により扱い・手続きが異なるため要確認)
開業との関係で言うと、調理師は「必須」ではなく、**“経営者としての選択肢”**です。
たとえば「将来、給食・受託・大量調理寄りに展開したい」「採用で強い肩書きがほしい」なら取りに行く価値があります。
おすすめ本
開業前チェックリスト(資格より詰まりやすいポイント)
最後に、資格以前に詰まりやすい“実務”を短くチェックリスト化します。
物件の用途・収容人員:防火管理者が必要か(ビル全体判定に注意) 東京観光情報
保健所:営業許可(または営業届)の確認、図面の事前相談
衛生:食品衛生責任者の選任・掲示・運用 札幌市+1
厨房設備:手洗い・シンク・換気・動線(工事後の手戻りが高い)
要点3つ
飲食店開業で原則必須なのは「食品衛生責任者」(“管理者”と混同しやすい)。 札幌市+1
防火管理者は条件次第で必須。飲食店は特定用途に該当し、収容人員30人以上が目安。 東京観光情報+1
調理師・管理栄養士・製菓衛生師は必須ではないが、信用・差別化・講習免除などで“武器”にはなる。 厚生労働省+1
参考(出典候補URL/検証メモ)
※リンクは“候補”です。自治体で運用が異なるため、最終確認は管轄の保健所・消防署でお願いします。
【食品衛生責任者(原則必要)】
- 札幌市「食品衛生責任者」:https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/sekininsha/sekininsha.html
検証メモ:原則すべての食品営業施設に設置が必要、掲示・届出の記載あり
- 厚労省PDF「食品衛生責任者について(現行の取扱い)」:https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000360006.pdf
検証メモ:資格要件・講習・免除資格(栄養士/調理師/製菓衛生師等)に言及
【食品衛生管理者(製造・加工で必要になり得る)】
- 厚労省「食品衛生管理者」:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049348.html
検証メモ:必要となる食品カテゴリ(食肉製品等)、講習・要件・費用の例あり
【防火管理者(条件で必要)】
- 東京消防庁「防火管理者が必要な防火対象物と資格」:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/office_adv/jissen/p04.html
検証メモ:特定用途(飲食店等)と収容人員30人の明記、テナントも選任が必要の記載あり
- 総務省消防庁(PDF)防火管理者制度:https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/kento184_08_sankou1-4.pdf
検証メモ:特定防火対象物30人以上等の整理(古いPDFのため最新運用は自治体で要確認)
【食品衛生責任者の取り方(講習の実例)】
- 神奈川県食品衛生協会:講習(10-17時/受講料等) https://www.fha-kanagawa.jp/(講習会ページ)
検証メモ:所要時間・年齢要件・遅刻NGなど実務情報
- さいたま市食品衛生協会 eラーニング(約6時間)https://www.s-shokuei.com/e-learning.html
検証メモ:標準学習時間・受講期間の記載あり
【調理師の受験資格(実務2年など)】
- 東京都保健医療局「調理師の資格を取得するには」:https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/shikaku/csh_menkyo/chori_seika/chourishi/shikaku
検証メモ:2年以上の調理業務経験→試験→免許申請の説明あり
