#12 オーストラリア留学と学び③|英語支援EALとHSP、12歳の留学生が経験した“高度な英語力”への道
「EAL」とは English as an Additional Language(英語を母語としない生徒のための英語支援) のこと。2025年1月にオーストラリアへYear7で留学した私の息子もEALに参加しています。
今回はこの「EAL」がどういうものなのか、そして HSPコースとの違い、
EALで実際に行われていることや卒業の基準まで、リアルな体験を交えてご紹介します。
EALって何?
EALは、英語が母語でない生徒向けの 学校内サポートクラス。
ESL(English as a Second Language)と呼ばれることもあります。
オーストラリアの学校には、英語を第1言語としない家庭の子どもも多く在籍しているため、EALの支援体制はとても充実していると言われています。
EALの目的は学校ごとに異なりますが、
英語での授業についていくための 基礎的サポート
より高度な授業内容に対応するための アカデミックサポート
など、英語力や学年によって内容が異なります。
HSPコースとの違い
一方で「HSP(High School Preparation)」は、
オーストラリアの中学や高校に入学する前の短期集中英語コースです。

息子はAEASスコアで本科への直接入学がEALを条件として許可されたため、HSPは受けずにEALを履修しています。
我が家の場合EALの費用は1セメスター(半年)で、約3,000オーストラリアドル(30万円)ほど。本科入学前にHSPコースに進んだらEALは受けなくて良い、ということではないので、お財布的にも我が家はHSPをスキップできてよかった、という感想でした。
ただHSPに入ったほうが学校に入る前に他の科目も学べるので、そちらの方が身になるという考え方も。どっちがいい、という話ではないですよ。
EALでは何をするの?

息子の学校では、週2コマのEAL授業があり、外国語(日本語・中国語・フランス語から選択)の代わりに受講しています。
内容は、
4技能(Reading, Writing, Speaking, Listening)の強化
苦戦している教科(Science や Humanities) の補習
語彙・表現の指導
先生は「英語ができる」だけではなく、AcademicやSocialな場面でも流暢であることを求めていて、「高度な流暢さの取得」を目標としています。流暢さというと、話すことについてだけだと思われがちですが、ここで言う「流暢さ」とは、英語技能4分野すべてにおいてを指します。
実際の取り組みと課題
チュータリングも必須
うちの子の学校の場合、全生徒が受けられる早朝と放課後のMath・Science・Englishの補習(tutoring)からEAL生は週2コマを選んで参加することが義務化されています。
→一般の生徒は試験前だけ活用したり、苦手な教科の宿題をしに行ったりしているのだけど、EAL生は出欠管理されていて、さぼるとすぐバレます(笑)
ホリデー期間中の課題
ホリデー期間中には以下のような課題が出されました。
英語の本を読む
ANZAC Dayなどオーストラリア文化について調べる
英語の映画を観る
博物館に行く
英語の音楽を聴く
提出は不要ですが、1Termはわずか9~10週間。ホリデー期間中は自国に帰る子も多いので、「英語に触れる時間を継続させる」ことが目的だそうです。
卒業(Exit)の基準とは?

EALクラスの卒業を「Exit(出口)」といいます。クイーンズランド州では、「Bandscales(バンドスケール)」というEALの評価基準があり、4技能ごとに 1〜6の段階レベル で評価されます(一部のレベルが2つに分かれているので、7レベルで評価、と言われる場合もある)。
息子の学校では年に2回EALのテストが行われ、Reading、Writing、listening、Speakingすべての分野でLevel6以上に達することが卒業の条件。
加えて、
主要教科(English, Math, Science, Humanities)の成績
各教科担当の先生からのレポート
NAPLAN(全国学力テスト)など外部試験のスコア
など、複合的な評価でEAL卒業の可否が決まります。先生たちは「送り出したあとに“やっぱり戻した方がいいのでは?”となってはいけない」と、かなり厳しく判断しているそう。今までに戻ってきた子はいないらしく、卒業までに2〜4年かかるのが平均とのことでした。
息子の場合|半年でEALを卒業できるか?
初めてのテスト終了後の先生からの連絡では、
スピーキングは卒業レベルに達しているけど、リーディングがまだまだらしく、「Semester2も引き続きEALを続けてください」とのことでした。渡航前からスピーキング&リスニング>ライティング>リーディングの順で良かったので、あまり変わっていない様子。
我が家は早急にEALを抜けることが目標…というより、普段の学習の「安心サポート」として、EALの授業をありがたく感じています。
とくに本人が難しいと言っているScienceやHumanitiesに関して、担当の先生からのレポートをEALの先生に送ったところ、かなり丁寧に指導してくれていているので、そこも安心材料のひとつ。
また留学して半年しか経っていないので、中国語やフランス語と言った新しい言語を学ぶより、親としては英語に集中してほしいという気持ちです。なので、外国語の授業の代わりにEALというのも納得しています。
追記(2025.11.28):EALを卒業したときの記事はこちら👇
まとめ
EALは、単なる語学補習ではなく、オーストラリアで「学び続ける力」を身につけるためのステップだと思います。
学校によってEALの位置づけが違ったり、卒業基準もきっと異なりますが、これからお子さんがオーストラリア留学を考えているご家庭は、仕組みを知っておくと安心かもしれませんね。
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