#10 オーストラリア留学と学び①|オーストラリアの全国統一学力テストNAPLAN、12歳留学生も受験!【前編】
こんにちは!今回からはオーストラリアの学校で12歳の息子が体験しているアカデミックなことを少しずつご紹介していこうと思います。まずは、NAPLANから!
はじめに:NAPLAN(ナプラン/ナップラン)って何?
これは、オーストラリアで義務教育を受けているすべての小中学生が参加する全国統一の学力テストのこと。息子がYear7として留学後、初めてこのテストを受けたので、今回はその内容と実態をご紹介します。
NAPLANの正式名称は
National Assessment Program – Literacy and Numeracy
(国家識字・計算力評価プログラム)
オーストラリアの教育カリキュラムを担当する政府機関「ACARA(アカラ)」が毎年実施しています。以前は5月に行われていたようですが、2023年からは3月実施に変更になりました。
1.対象学年
Year 3
Year 5
Year 7
Year 9
小学生で2回、中学生で2回受けるイメージです。
2.試験内容と時間(Year7の場合)
Reading(読解):65分
Writing(作文):42分
Conventions of language (文法・スペリング):45分
Numeracy(計算・数学):65分
4つの分野に分かれていて、すべてオンラインで行われます。AEASやケンブリッジ英検で長い試験時間には慣れていたので、うちの子はきつくはなかった模様です。
ちなみに全部で9日間ほどNAPLANを実施する期間が決まっていて、その間に学校側が日程をアレンジしてテストを行うという形。息子の学校では試験は4日間に分けて実施され、当日欠席した場合はキャッチアップ用の予備日が1日だけ設けられていました。
3.テストの形式
NAPLANのテストは、テイラードテスト(adaptive test)形式と言って、間違えると出る問題の難易度が下がって、正解すると難易度が上がる、つまり生徒ひとりひとりによって解く問題が違うというもの。
アメリカのMAP(Measures of Academic Progress)テストなども同じテイラードテストですね。
NAPLANの結果はどう使われる?
子どもの学力レベルを確認する
子どもの理解度や苦手分野を知る
学校側では指導改善や支援計画に活用
となっていて、テストの成績が通知表や評定に直結しないと明記されていました。ただし…
学校の成績比較にも使われる
同じく「ACARA」が運営する「My School」というサイトでは、各学校のNAPLAN成績が公開されています。
たとえば以下の学校は、平均をはるかに上回っているという結果(濃い緑色ほど優秀)。

逆にこの色が赤くなると、平均より下ということになり、学校側としてはこの結果も評価や人気に関わるため、準備に力をいれるところもあるようです。
さらにその学校の過去の成績や、生徒の学年が上がるにつれてどのように成績が変化しているか、なども知ることができるので、オーストラリアに留学しようと思っている方は、この表を分析することによって、
もともと成績の良い生徒が集まっている学校
学年が上がるにつれて成績が良くなっている=学校の指導が期待できる?
など、学校選びの指針にもなるのでは?と思いました。
NAPLANは留学生も受けるもの?
そのため学校全体の平均点を下げがちな留学生は、暗に受検しないように誘導されることもあると聞いたことがあります。1月に入学して、3月のテストとなるとあわただしいですし。
しかしうちの息子が通う学校では、2025年1月に入学したばかりのうちの息子(Year7)も普通に受検。他の留学生も、ほぼ全員受けていたようです。
NAPLANの受検準備は何をする?

テストが近づくと、学校側で準備が行われました。わたしはそもそも離れているし、NAPLANの実態も分からなかったのでノータッチ。学校では、
英語の授業内でNAPLANの説明と練習時間がある
他教科の一部時間を削って、特別準備講座みたいなものも行われた
息子もNAPLANの意義は説明されて理解していたようで、まじめに準備はしていたようです。でも、そもそもNAPLANでは準備は必要ないとされており、対策も学校によりけりなので準備は行われない学校もあると思います。
当日の持ち物と心構え
学校から指定された持ち物は、以下の通り。
有線のイヤホンまたはヘッドフォン
HB鉛筆と消しゴム
青または黒の消えないボールペン
学校から貸与されているラップトップと充電バッテリー
十分な睡眠時間
試験直前には、「睡眠をしっかりとるように」「リラックスして臨もう」といった通達があり、けっこう“ガチ”なのかなという印象でした。
事件は試験日前夜に起きた
息子の学校の2025年NAPLANは、50年ぶりにやってきた巨大サイクロン「Alfred」の影響で、予定されていた日程より後ろ倒しになりました。
で、学校も通常に戻って、NAPLANの初日前夜、まさかの事件が――。
なんと寮の火災報知器が誤作動し、真夜中に全寮生が避難させられるという事態に(結局何でもなかった)。寝不足のまま、翌朝の試験に臨むことになった息子…。
「寝ておけって言われても、非常ベルが鳴ったら無理だよね、全然寝てない」
こういう「予定通りにいかない」のも、留学あるあるです。全力は出したとは言っていました。
NAPLANの結果はいつ届く?
2025年の7月中旬に届きました。
結果や分析記録は、こちらをご覧ください。
いいなと思ったら応援しよう!
応援ありがとうございます!
いただいたチップは、次の記事の取材や制作の励みにさせていただきます🌱