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偏食?いや“限定食行動”らしい🍜|毎日同じメニューでも全然平気な舌👅

食事に冒険はいらない。

新商品を見つけると目を輝かせる人がいる。期間限定、今だけの味。そういう言葉に心を奪われる人たちは勇敢である。私は、知らない味を目にすると、転校初日のような緊張感がある。

専門的には「限定食行動」と言うらしい。名前を聞くと、なにやら研究対象にされている気分になるが、要するに「いつもの味」が好きなのだ。

味が想像できる。
ハズレがない。
食べる前から安心できる。

この安心感こそ、食事における最大のごちそうである。

その象徴が、具なし麺類だ。

ラーメン、焼きそば、うどん、そうめん。どれも具なしでまったく問題ない。むしろ、具が入ると事件が起きる。ネギが主張し、肉が幅を利かせ、野菜が「健康のためです」という顔で紛れ込んでくる。

麺を食べたいのであって、具材会議に参加したいわけではない。

夏は昼にそうめん、夜にざるそば。ワサビは必須である。冬は昼に焼きそば、夜にマルタイラーメン。この流れが何日続いても平気である。

飽きるどころか、むしろ心が落ち着く。昨日と同じメニューで怒る旦那がいると聞くが、それなら自分で作ればいい。

もっといろいろ食べたほうがいい。
新しい味に挑戦したほうがいい。

……いや、やかましいわい!毎回知らない味に身を投じるほうがよほど損しとるわい。

食事くらい、安心して食べたいやろ。

私は変化より安定で幸福度が上がる。具なし麺を前にすると、今日も無事に帰ってきた気分になる。冒険者には冒険者の食卓があり、私には私のホームポジションがある。

だから今日も、麺をすする。

人生半分損している? いや、こっちは半分どころか、具を抜いてちょうど満タンなのである。

🔗 前章はこちら:好き嫌い?いや感覚過敏👅
🌀 シリーズ序章:ADHD?いや、ただのナマケモノかもしれん🦥

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