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📖片づけ本「定位置を決めましょう!」|それでも消える鍵の謎

片づけ本にも、整理術ブログにも、収納インスタにも、必ず同じことが書いてある。

モノの定位置を決めましょう!

……いや、知っている。そんなことはもう知っている。妻にも何百回と言われているし、そのたびに「次こそは」と思っている。

問題は、定位置がないことではない。定位置まで、たどり着かないことである。

わが家の鍵の定位置は、玄関扉についたマグネットバーだ。妻が考えた、実に合理的な仕組みである。帰ってきたら、そこへ鍵をペタッと戻す。それだけでいい。文字にすると、小学生でもできそうな簡単な作業である。

ところが、犬の散歩から帰ってきたときにはもう忘れてる。世界はそんなに単純ではない。

犬たちは「足を拭け」「リードを外せ」「早く自由にしろ」と全身で訴えてくる。鍵を戻す前に、犬の足、リード、うんち袋、あれこれとやらなければいけない。

そして気づけば、鍵はダイニングテーブルの上にある。コースターの上にきれいに置かれている。まるで「ここが正式な定位置です」と言いたげな顔で鎮座していた。

妻は「コースターは鍵置き場じゃない💢」と怒り出す。

……知っとるわぃ。

問題は、鍵を戻すという作業が、犬の足拭きに押し流され、そのままどこか遠くへ旅立ってしまうことなのだ。

妻も、片づけノウハウは簡単に言う。

「元の場所に戻すだけ」

だが、その“だけ”が難しい。戻す気持ちはある。定位置もある。妻の怒りもある。それなのに、その記憶ごと消える。

必要なのは定位置ではなく、定位置まで誘導してくれる、もう一匹の賢い犬である。

🔗 前章はこちら:飲み込むだけで家庭は平和?⚡️
🌀 シリーズ序章:ADHD?いや、ただのナマケモノかもしれん🦥

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