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忘れられたクリスマスツリー🎄|街のイルミネーションで満足な理由✨

十二月になると、犬の散歩道が急にキラキラし始める。窓辺にはツリー、玄関にはリース、家によってはテーマパークみたいに光っているところもある。

ココとリンはそんなことに一切興味を示さず、ただ電柱の匂いを確認しているが、私はその横で「ああ、もうクリスマスか」と季節を知る。なぜなら、我が家にはクリスマスグッズがないからである。

実家の母は季節イベントが好きだった。十二月になるとリビングに大きなツリーが現れ、オーナメントを飾る時は楽しかった。

問題は十二月二十六日である。昨日まで夢と希望だった飾りが、新聞紙で一個ずつ包む労働に変わる。枝を畳み、箱に押し込み、正月飾りへ移行する。

クリスマスとは、片付けまで含めると軽い修行だった。

一方、妻は季節行事にまるで興味がない。ハロウィンもクリスマスも節分も、静かに通過する。娘が小さい頃は、玄関にサンタや小さなツリーを飾っていたこともある。可愛かった。

しかし、そのサンタは気づけば雛人形の季節まで居座っていた。サンタもまさか桃の節句まで勤務するとは思っていなかっただろう。

娘が大きくなった今、我が家のクリスマスは完全に外注制になった。ショッピングモールの巨大ツリーを見て、街のイルミネーションを見て、「今年も綺麗やな」と言えばそれで十分である。

家で飾らなくても、街が勝手にクリスマスを担当してくれる。

ただ、一つだけ問題がある。娘へのクリスマスプレゼントはいつまで続けるべきなのか。小学生まではサンタを信じさせ、中学生までは買っていた。高校生になった今、そろそろ終わりでもいい気もするが、親の財布はいつまでもサンタ扱いされている。

我が家のクリスマスは忘れられたわけではない。飾らず、片付けず、外で眺め、財布がビクビク怯えている。

散歩道のイルミネーションを見上げながら「あの家のツリー、年明けまで光ってたら仲間やん」と思いながら、勝手に電気代を心配しよう。

🔗 前章はこちら:第28章|やる気スイッチ🔘
🌀 シリーズ序章はこちら:ADHD?いや、ただのナマケモノかもしれん🦥

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