『いい音がする文章』高橋久美子さん | ゆる読書日記
まだ読書途中なのに、思わず書きたい衝動に駆られて書いたこの記事。
この記事でも少し紹介しましたが、元チャットモンチーのドラマー、高橋久美子さんの本『いい音がする文章』がとても良かったので、ゆる読書日記を書いていきます。
このゆる読書日記では、
おもろい!なるほど!と思った文章と、
それについて感じたことを書いていきます。
『いい音がする文章 あなたの感性が爆発する書き方』
著者 : 高橋久美子
出版 : ダイヤモンド社
元チャットモンチードラマーで、作詞などもされている高橋さん。
鎌倉時代の平家物語から、童謡や民謡、優里さんの『ドライフラワー』まで、ことばと音について紐解いてくださっています。
個人的には、三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めないのか』の音バージョンで日本の歌やことばの歴史を見ているような感じがしました。
内容が面白いのはもちろんですが、文章やフォントのリズムもびっくり楽しかったです。
私は言葉の意味や情報だけ得たいのではなく、文の流れの美しさや、音の響きも味わっていたい。むしろ「音派」の読書のほうが楽しいよとおすすめしたいわけです。
たしかに、視覚派の人が1ヶ月に10冊読めるとしたら、私は5冊しか読めません。ええなあここのリズムと思ったら、線を引いて何回も繰り返し読むし、合わないときは好きなところだけ読む偏食っぷり。自由なのだから、好きに読めばいいのよ
読書を音で楽しむって読み方があるんだ!
良いなと思うリズムのところを何回も読むとか、そんな読み方をしたことがない!
私は言葉のきれいさとか、漢字が醸し出している雰囲気とか比喩表現とか、どっちかというとそういうものを楽しんでいるかもなぁ。
本は頭から読まずとも、好きだなと思う部分だけを繰り返し読むのも立派な読書だと言いたい。朗読する度に、深まっていくのも良い読書だ。
うんうんとうなずけるけど、なんとなく「頭から最後まで全部読まなきゃ」という思いが出てきて、流し読みしてる。でも、「好きなとこだけ読むのも立派な読書」だと高橋さんが言ってくれて、なんだか気持ちが軽くなる笑
詩や小説、絵本、エッセイといった読み物は、特にリズムが重要だ。リズムや響きが良い文章しか残ってこなかったのではないかとさえ思う。
では、「リズムや響きが良い文章」とはなんだろう。たとえば、『平家物語』の冒頭。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
(略)
これなんて、数百年の大ヒット曲なわけだ。7・5調のリリックは、ラップにしたら絶対にかっこいい
この「祇園精舎の鐘の声〜」をラップにしたらなんて、すごい目線だなぁ。
やっぱりドラマーは音で文章を見てるんだなぁ。
おもしろい。
でも、それじゃあ二番煎じになるじゃないかと思った。
ええここ、文中で太字になったと思ったらフォントも変わるの!すご!おもろ!
ここのフォントが変わることで、高橋さんの魂に反することなんだな、ってことや、反骨心が伝わった。
ここでこれだけ表現してるから、後のページにある、「わたしは下手なわりに、生意気で天邪鬼だった」が引き立つ。
この表現はこの本の中で一番衝撃を受けた。
しゃべり言葉というのは、人となりを表す。自己紹介せずとも、生き様がにじみ出てくるものだ。何人にも変化するナレーションを使い分ける浅田次郎さんはさすがすぎる。
ここのコラム全体を読むことで、自分がオーディオブックも好きな理由を紐解けた。
自分が時代ものとか方言のある本をオーディオブックで聴くのがすきなのは、「音を楽しみたい」という理由もあるかも。その人の声、喋り方、方言、イントネーション、声の速さ、強さ、大きさ、そういうものも楽しめるからかもしれん。
オーディオブックや電子書籍って、ちょっと引け目があった。世の中の本好きな方の中に「紙の本至上主義」みたいなものがあるんじゃないかと勝手に感じてた。
でも、オーディオブックもわたしは好きなのだ。それを「音がすきだからか」って肯定できた気がした。
「好きだからやっているだけ」
ブラボーである。それによって生まれる誰かの感動は副産物でいい。そうあってほしい。私もバンドをしていた約8年間、いや今だって心からそう思う。聴きたい人だけが聴いてくれたらいい。
自分がオープンする予定の選書サービスやnoteもそうでいたい。利用してね!読んでね!つて必死じゃなくて、サービスを受けたい人が受ける、読みたい人が読む、がいい。
その余白のある人間でいたい。
吉岡秀典さんのブックデザインという編曲は、形ある文字ならでは。フォントや並べ方でこんなにビートが変わるんだなと感動しました。ありがとうございました。
これを読んで、わたしは人生で初めて「読書後にブックデザイナーさんを検索する」ということをした。
本の内容や装丁を楽しむだけじゃなく、フォントまでも楽しむということができた。
新たな楽しみ方をありがとうございます。
(当ページのリンクはAmazonアソシエイトを含みます。)
本日も読んでくださりありがとうございました。
これまでのゆる読書日記も置いておきます。
気が向いたら読んでみてください😊
本日もいい1日になりますように🌱
いいなと思ったら応援しよう!
いつも応援ありがとうございます。
大事大事に、コーヒーや本に使わせて頂きます。
そよそ