万博の夜の記憶が蘇る -TOKYO LIGHTS | 東京・西新宿 光の祭典2026
東京都庁(新宿駅側)の、プロジェクションマッピング。

その「裏側」にあたる、新宿中央公園。
そこには「地球」が浮かんでいた。

TOKYO LIGHTS | 東京・西新宿 光の祭典2026(~5/31)。
新宿中央公園を舞台に、未来の都市や人々の暮らしを想像/創造する
「光のアートパーク」を初開催!
日本では希少な公共空間での光のアート展開を通じて、
新宿中央公園そのものを「Light Art Park」へと変貌させ、
都市に蓄積された記憶や感情、風の流れや気配といった“見えない東京”を、
光によって可視化する試み。
公園という開かれた空間そのものを、
都市と人が出会い直すための体験の場へとひらいていきます。
友人とその光のなかをそぞろ歩いた、ある夜の記録。


「LIGHT PLAY FIELD」
夜の闇を、まさに駆け巡ろうとしているかのような馬たち。


各地で賑わいを創出してきたイルミネーションイベント「フェスタ・ルーチェ」をテーマに、MK Illumination社の日本総代理店として、大型動物モチーフや光る椅子など、華やかでダイナミックな演出アイテムを展示します。憩いの場やフォトスポットとして、光の空間をお楽しみください。

「TOKYO百花繚乱」
昼間に目を愉しませていた巨大で華やかな花々は、

ライトアップされ、どこかなまめかしく。

東京に生きるすべての個性を「百花」に見立てたインスタレーション。異なる色、異なるかたち、異なる生き方が響き合い、混ざり合い、咲き乱れ、この街になる。挑戦し、表現し、散り、また芽吹く。東京はずっと、そうして花を咲かせてきた。恐れるな、散ることを。咲き誇れ、東京。

「Visible TOWER」
たぶん、本イベントのなかで、最も華やかな演出つきの、光と音のアート作品。

大音響の音楽とともにレーザー光線が空を駆け巡り、


おお~と声があがったと思ったら、周囲の人々の靴がこんなふうに発光していた。何に反応? 人間だけでなく、犬にも反応していたような。

Visible TOWERは、街を行き交う人々の記憶や生活、仕事といった日々の営みを“光の記憶”として刻み、ビジュアライズするタワー型インスタレーション。昼は街や人を映す鏡として都市を映し出し、夜はAIが街の記憶をコラージュした光がLEDビジョンに現れ、都市の記憶を解き放つ光の彫刻となります。"Visible CITY” の象徴として、昼も夜も訪れる人々の心に新たな光を灯し続けます。

「Embrace」
その先のほうには、



光・ミラーを融合したインタラクティブ表現を得意とするBeamhackerによる参加型インスタレーション。周囲に並んだ人型のシルエットと手をつなぐことで、光の波紋が連鎖するように広がります。人々のコミュニケーションと協力によって、より華やかな演出へと変化します。
「15人が手をつなぐと、光がレインボーになります~」というスタッフの声に、思わず、人型と手を繋いでみる。みるみる色が変わる。


ああ、なんだろう、祝祭ムードの、この感じ。

思い出してみれば、それは、昨年の万博だった。

「リキッドユニバース:蒼氓蟲譜 / Liquid Universe: Sōbō Chūfu — An Unclassifiable Entomologia of the Luminous Swarm」
そして、万博つながり、といえば。

落合陽一氏。
境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開する落合陽一が本イベントのために制作した新作。蛍や夜光虫、そしてLED――自然と都市に存在するさまざまな“光”が、4メートルの光柱の中でひとつに重なり合います。計算機自然が生成し続ける映像の中で、自然と人工の境界が曖昧になり、光を新しい視点で捉え直す体験へと導きます。
こちらは昼間も鑑賞できる。まさに生き物のごとく、観ていると時間がただ過ぎていく。


「INTER-WORLD/Cocooner: Apparent motion of celestial bodies」
咲き始めた紫陽花(暗くて見えないけど)の回廊のなかを進めば、



またお目にかかれましたね、というこの作品。

昼間はまた、違った印象を投げかけている。

「Study:大阪関西国際芸術祭2025」にて大阪・関西万博公式プログラムとして、実際に万博会場で184日間にわたり展示された体験型作品。空気・水・太陽の相互作用で起こる地球の現象を増幅する、柔らかな彫刻です。「人は空気や水、光に似ている」という作家の視点をもとに、私たちが世界とどのようにつながっているのかを体感的に示し、人新世の繭からの脱皮を促す問いを投げかけます。

「Seeds of Light 光の卵 — Egg of Hope」
木々の奥に、かなり明るい光が煌めいている。


幾何学的な構造体の内部で光が分裂し、粒子のような輝きとなって空間へと広がる卵型のオブジェ。
卵は生命の起源であり、まだ形を持たない可能性の象徴でもある。
米国ネバダの砂漠で開催される「Burning Man」で展示された本作品。
都市の夜に現れるこの光は、新しい世界の芽生えを静かに示している。
昼間はこんなふうに、目立たない姿なのだけど。

粒子。そう。それはきらきらと、光の光線を闇に投げかけていた。

「GAIA Courtesy of Light Art Collection」
中央公園内を、ヒルトン&ハイアットリージェンシー方面に戻っていけば。

芝生の上で、夕涼みをする人々の頭上で、大きな地球が風に揺れていた。

ジャンルに捉われない表現で知られるルーク・ジェラムによる、直径約7mの圧倒的なスケールを誇る地球型インスタレーション。NASAが提供する120dpiの高精細な地表データをもとに制作されており、まるで宇宙空間に浮かぶ地球を眺めているかのような、深く不思議な没入感を体感できる作品です。

東京都庁から、その裏側までの、



ふしぎな夜の、散歩道。

