美しき波 -ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術(東京都現代美術館 -5/6)
2月某日、東京都現代美術館@清澄白河。


「ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術」(-5/6)へ。

「量子」の領域に踏むこむアート表現
科学の世界にはロマンを感じるし、デジタルアートという分野もある。その仕組みを理解はできなくても、そこにある美には、心が動かされる。
「ミッション[宇宙×芸術]」展(東京都現代美術館)から約10年、国際量子科学技術年(2025年)にあわせて、宇宙や量子などのサイエンス領域とアートのコラボレーションによって「世界の成り立ち」や「見えない世界」について考える企画展を開催いたします。
科学者らの宇宙研究やアーティストの「宇宙」に関する作品群に加え、国産量子コンピュータによる初のアート作品など、「時と空間」が不思議なふるまいを見せる「量子」の領域に取り組む、新たな表現の可能性を紹介します。いつの時代も、何かを超えようと試みることはアートの重要な役割です。やがて宇宙への旅が日常となり、量子研究が次の100年へと向かういま、先駆者に続いて表現領域を拡張しようとする作り手らの試みを、多様なインスタレーションやXR展示で体験的に展開します。会期中のイベント(研究者とアーティストの対話など)を通して「量子ネイティブ」な創造的アイデアのヒントを探ってみましょう。


「かさなる、もつれる、かんそく」
入口に展示された1作品めは、この細長いLEDの管。




量子と量子技術
そしてあたかも、図鑑のなかに入り込むような資料が示される。




「量子オラクルカード」
はじめのほうの展示は、科学館を思わせる。




「Quant Attack」
量子コンピュータとの勝負……うーん。



説明を読み、実際に取り組んでいる人もいて興味深い。
「波動と粒子の性質を制御するシミュレーション」
眺めるだけのつもりでいたけれど、このシミュレーションにはつい、参加してしまった。



見た目は往年のゲームセンターにある「昭和のゲーム」で、見た目のなつかしさに、つい座ってしまった(実際に、そうしたゲームで遊ぶ機会はなかったのだけど)。でも、ゲーム機の中にカメラが仕込まれていて、こちらが目を開いているか、つぶっているか、モニターされているところに、緊張感が走った。
「リキッドユニバース:物化する計算機自然、物質への憧憬の転回」
今回、ここに来た目的は、落合陽一氏の作品。



このうずまきは、万博をはじめとした、2025年の一連の「null2祭り」ともいえる盛り上がりを思い起こさせる。
「物質化する願い、変換される身体(足長)」
落合さんの作品は、やはりポエティックで好きだなあと思う。










「生成と消滅2025」
奥まった暗がりから広がる展示室には、いかにも科学分野、という趣の作品がまとまっていた。



「Black Hole Recorder」




「Mid Tide #3」
デジタルとわかっていても見入ってしまう、波の魅力。



「Quantum Computer Art Studios」
そして量子の世界は、二次元アートに変換されていた。





仕組みはわからなくても
こうした展示は、仕組みをよくわかって楽しむ人々と、それはよくわからないけれど美しいものを愛でたい、という人々の二種類が訪れると思う。
わたしはもちろん後者で、説明書きで詳しく解説していてくれるのに、たぶんその一割も、理解できていない。


ただ、そのアーティストの表現したなにかに、ふと気づいたり共鳴する瞬間はやっぱりあって、少しだけ、科学の面白さや神秘に気づいた気分になったりする。


そんな解像度の低い鑑賞で、ほんとうに申し訳ないのだけど。


でも、たのしかった。
