英語が「話せる人」と「いつまでも話せるようにならない人」の違いは「シミュレーション力」にある
こんにちは。エバンス愛です。アメリカ人の夫と社会人向けの英語コミュニティ運営、通訳翻訳、英語コンサルティングなどをしています。
今日は、英会話の練習法について、英語学習者が勘違いしていることをお話しします。
オンライン英会話を長年続けても、英語がスラスラ話せるようにならない理由
私は、よくこういう相談を受けます。
「英会話を続けているのに、なかなか話せるようになりません。私には英語のセンスがないのでしょうか」
「英会話レッスンを毎日受けています。自己紹介はスラスラ言えるようになりましたが、それ以外の雑談はさっぱりです」
先日は、「1300回もレッスンを受けたのに、未だに英会話が苦手で苦労しています」という女性と、コンサルでお話ししたばかりです。
こうした悩みを聞くたびに思うのは、彼らに「英語のセンスがない」のではなく、「英会話のやり方を誤解しているだけ」ということです。
「自己紹介だけはスラスラ言えるようになった」の理由
英会話レッスンを何度も受けて、自己紹介だけはスラスラ言えるようになった・・・という経験をしたことがある方は、多いと思います。
それは、なぜでしょうか?
▼
▼
▼
自己紹介がスラスラ言えるようになったのは、
==============
何回も自己紹介を実践したから
==============
ですよね?
オンライン英会話で初対面の先生に当たったら、毎回自己紹介をしないといけませんからね。
何度もやったからできるようになった。当たり前のことです。
スラスラ英語を話す2つのポイント
一方で、たとえば英会話の先生に突然「あなたが、最近ハマっていることは何ですか?」と聞かれたら、言葉に詰まってしまう・・・という人は、多いのではないでしょうか?
「最近ハマっていることは?」といった先生の質問にスラスラ英語で答えるために、抑えるべき2つのポイントがあります。
1)考えをまとめる
あなたは、そもそもこの質問に、日本語ならスラスラ答えられますか?
もしも、日本語でも「最近ハマってること・・・?えーっと、なんだろう」って困るようでは、英語でスラスラ言えるわけがないですよね?
なのに、驚くほど多くの人が、先生の質問にすぐ答えられないことを「英会話が苦手なせい」だと思ってしまっているのです。
だから、まずはそもそも、あなたが言いたいこと、ちゃんと頭の中でまとまってますか?ということを確認しましょう。
英語がスラスラ出てこない・・・というかなり多くのケースは、実はこれが原因です!
2)英語で言えるよう練習する
「言いたいことははっきりしているのに、それがすぐに英語にできない」という状態になってはじめて、英会話の練習の段階になります。
たとえば、私自身もフランス語のレッスンを毎日受けていましたが、私は、「最近ハマっていることは?」という質問にスラスラ答えられます。
なぜなら、先生にそう聞かれたら、以下のように答えるつもりで練習済みだからです。
「フランス語の勉強のためにNetflixでフランスのドラマを見ていますが、最近気に入っているリアリティ番組があります。
家族で不動産業を営んでいるフランス人一家のドキュメンタリーで、4人の兄弟が中心に描かれます。
彼らがそれぞれとても魅力的で、本当にいい家族なんです。最近はこのドラマをよく見ています」
この中で、
========================
・「不動産業を営む」って、何て言うんだっけ?
・「4人兄弟が中心に描かれます」って、どう言えば?
========================
など、単語や表現が曖昧なものを事前に調べておきます。そして、上記の内容をスラスラ先生の前で言えるように、何度も声に出して練習しておきます。
それをやってはじめて、スラスラ言えるようになるのです。
英語学習者の大いなる誤解
英語学習者には、大いなる誤解があります。
それは、
どんな場面でも、
どんな話題でも、
何の準備もなく、
即興でスラスラ言えるようになる勉強法があるはずだ
という誤解です。
でも、そんな魔法はありません。(※「瞬間英作文」は、補助にはなりますが)
英語は魔法ではなく、「考えをまとめたこと」「練習したこと」しか、スラスラ出てくることはありません。
一度もちゃんと考えたことがないこと、一度もちゃんと練習したことがないことが、いきなりペラペラ話せるようになることは絶対にありません。
現在開催中のコミュニティAmbassador Language Program (ALP)5期では、この話をよく朝の自習室でしています。
最初は、「あなたが一度も練習したことがないことを、いきなり英語でスラスラ言えるようになることは、絶対にありません」と私が言うと、多くの方がショックを受けます。(苦笑)
今、ペラペラ話せる人も、まずは「事前に練習した内容をスラスラ話せるようになる」という経験を積み重ねた人です。
ピアノが天才的に上手な人は、知らない曲でも、耳で一度聞いただけでスラスラ弾けるかもしれません。
でも、そのレベルに至る前に、まずは決められた課題曲を何度も何度も練習して、上手に弾けるようになった・・・という過程を必ず経ているはずですよね?
それと、同じことです。
練習したネタと、それに近いネタは、必ず話せるようになる
でも、Aを練習すれば、AやA’は言えるようになります。
だから、たとえば私の上記のNetflixの例を練習すれば
===============
・趣味は何ですか?
・映画やドラマは見ますか?
===============
といった、似たテーマの質問にも対応できるようになります。
また、
===============
・不動産業
・ドキュメンタリー番組
===============
といった単語もすでに練習しているので、他の話題でもスラッと出てくるようになります。
===============
・最近はよく〜しています
・〜が描かれます
===============
といった表現(文法・構文)もすでに練習済みなので、他の話題でも応用できるようになります。
が、Aを練習することでAとA’は言えるようになっても、BやCは言えるようにはなりません。
たとえば
====================
・あなたが仕事で大切にしていることは?
・高市首相が誕生したけど、どう思う?
====================
なんて聞かれても、それをあなたが事前に考えて練習した経験がなければ、最初は、しどろもどろでしか返答できないでしょう。
私のフランス語検定試験の経験
今年、私はフランス語検定(仏検)1級になんとか合格しました。
2次試験のスピーチで私が選んだテーマは、
広島被団協のノーベル平和賞受賞は、いいことだと思いますか?
でした。
さっき、スラスラ話せるには
===================
1)考えをまとめる
2)英語で言えるよう練習する
===================
この2つのポイントを抑える必要があると言いましたが、「1)考えをまとめる」は、一応クリアしていました。
が、「2)英語(この場合はフランス語)で言えるよう練習する」については、やったことがありませんでした。
なので、その場で
・「原爆」って何だっけ?
・「核兵器」って何だっけ?
・「抑止力」って何だっけ?
と考えながら、文章を即興で組み立てる必要がありました。
なので、めちゃくちゃたどたどしく、詰まりながらしか、言葉が出てこなかったんですね。合格はしましたが、点数はギリギリでした。
英会話はシミュレーションが全て
英会話の練習って、結局のところ「シミュレーションの繰り返し」でしかないと思うんです。
たとえば仕事の会議で、自分が発表を担当しているのに、何の準備もしていなかったら、大失敗しますよね?
出席者が何を知りたいのかも考えず、どんな質問がありそうかも予測せず、資料も作らずに臨んだら、うまく発表できるはずがありません。
でも、英会話レッスンでまさにそれをやってしまっている人が本当に多いんです。
「今日はどんな話題になるかわからないけど、行き当たりばったりで、とりあえず先生と話してみよう」と、そんな状態で臨んでいたら、上達しなくて当たり前です。
今日のトピックは趣味、
明日のトピックは教育、
明後日のトピックは環境問題・・・
なんてことをやって、しかも予習も復習もしないようでは、趣味も教育も環境問題も、どれもスラスラ話せるようにならなくて当然です。
英会話レッスンのトピックが事前に決まっているのなら、それについて自分の意見をまとめて話せるように練習しておく。自分がトピックを選べるなら「今日は、先生とこの話をしよう」と決めて、それについて話せるように練習しておく。
そして、「先生にこう聞かれたら、こう答えよう」「この話題になったら、こう説明しよう」と想定して、何度も練習しておく。
それをすることで、スラスラ言える分野、表現、単語が少しずつ増えていくのです。
英会話の練習とは、「未来に起こるかもしれない会話を先取りして、何度もリハーサルしておくこと」です。
話題が豊富な人になるには?
あなたは、「私は話題が豊富じゃないから、雑談が続かない」というお悩みをお持ちかもしれません。
でも、私は「話題が豊富な人」とは「自分の考えや体験をアウトプットする準備ができている人」でしかないと思うのです。
私たちは誰もが、人生でいろんな体験をしてきて、毎日いろんなことを考え、いろんな活動をしていますよね。嬉しいこともあれば、悩みもあり、その気になれば、話題には事欠かないはず。
ただ、それを他人にアウトプットする準備ができているかそうでないのか、その違いだけです。
逆を言えば、誰でも「話題豊富な人」になれる可能性があります。
やることは、シンプル。話題を「豊富にする」こと。つまり、自分について話せるネタをたくさん準備しておく、ただそれだけです。
・休日の過ごし方
・家族について
・これまでの職歴と、それぞれの思い出
・印象に残っている旅行と、その理由
・大切にしている価値観
などを、まずは自分の言葉で整理して、それを英語で話す練習をする。このプロセスなくして、英語の上達はありません。
ChatGPTを活用しよう
もちろん、「こんな会話、絶対外国人とする機会ないな」みたいな話題までやる必要はありませんよ。あなたの趣味やお仕事で話題に出る可能性があることを準備しておけば、それでOKです。
たとえばALPでは、英語プレゼンや海外出張を控えている人には
===================
・伝えないといけないこと
・聞かれる可能性がある質問への答え
===================
を事前に準備して、徹底的にリハーサルするようにお伝えしています。
つい数年前まで、こうやって台本を作る作業は、ものすごく時間と労力がかかる大変なものでした。でも今の時代は、ChatGPTなどのAIツールを使えば、簡単にできます。
自分が言いたいことをChatGPTでシンプルな英語にしてもらい、それをスラスラ言えるまで何度も何度も練習すればいいのです。
今日からあなたがやることは、とてもシンプルです。
自分のネタを「見える化」しておきましょう。そして、それをChatGPTに英語にしてもらい、何度も音読して、スラスラ言えるようになるまで練習しましょう。
「対応できる話題の数」が増えた分だけ、英語がスラスラ出てくる場面も増えます。
大事なことなので、繰り返します。
一度もちゃんと考えたことがないこと、一度もちゃんと練習したことがないことが、いきなりペラペラ話せるようになることは絶対にありません。
ぜひ、覚えておいてくださいね!
では、今日はこれで。最後までお読みいただき、ありがとうございます!
よろしければ、こちらの記事もあわせてどうぞ。↓
*無料の英語学習メルマガ書いてます*
効果が出る英語学習法や、私が英語マスターを目指して日々実践していることを無料メルマガでシェアしています!
・何からどう勉強すればいいかわからない
・頑張っているつもりだけど、英語力が上がらない
・勉強しなきゃと思ってるのに、いつも三日坊主
こんなお悩みがある方は、ぜひご登録ください!
↓
https://dokugakuenglish.com/muryo/

いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!