福岡県・小倉市|水洗トイレの投資回収は60年後!?TOTOのトイレへの想い🚽
トイレは厠(かわや)と呼ばれます。
厠の語源をご存知ですか?
答えは、
川屋(かわや)
縄文時代に川の桟橋で用をたしていた
に由来します。
時を遡ること、明治時代のトイレは汲み取り式が多く、家の外にトイレがあるのが普通でした。
明治時代まで、外でトイレをするのが普通だった生活を、家の中でトイレをする文化を作り上げたのが、みなさんご存知のTOTOです。
今回、福岡県小倉市にあるTOTOミュージアムでトイレについて学んできました!
「家の中に清潔なトイレがある未来を作りたい」という、TOTOが水洗洋風トイレに賭けた想いをご紹介したいと思います!

建物のデザインは雫をイメージしているそう。
最初は便器かと思いました😅
初の水洗洋風便器製造
TOTOの創業者大倉和親は、明治時代1894年に叔父・森村市左衛門が経営する貿易商社「森村組」に入社し、翌年に渡米しました。

大倉和親は海外視察のなかで、欧米の水洗便器を体験し、快適で衛生的な生活文化を日本にも普及させようと考えました。
当時の日本では下水道も十分に整備されていませんでしたが、水洗便器や洗面器などを開発するために私財を投入し、愛知県に「製陶研究所」を設立しました。
大型で複雑な衛生陶器の製造には多くの困難がありましたが、試行錯誤を重ね、大正3年(1914年)に国産初の腰掛式水洗便器を完成させました。

欧米のものを真似たので、便座は壁掛け式となり、
便器に便座は付いていないそうです。
東洋陶器株式会社の創立
1917年、日本陶器合名会社は衛生陶器の製造・販売を目的とする工場を福岡県小倉市に建設し、東洋陶器株式会社として分離独立させました。これが現在のTOTO株式会社です。
小倉が工場の立地に選ばれた理由は、次の3点です。
陶磁器の原料・陶石の入手先である天草・対馬・朝鮮半島に近い
燃料となる石炭を産出する筑豊炭田に近い
輸出港である門司港に近い
つまり小倉は、原料・燃料・輸送のすべてに適した立地でした。

[fujifilm X-T30]
水洗トイレ普及のハードル
衛生陶器の製造を始めた当初、国内需要はわずかでした。そこで東洋陶器は、洋食器の製造でなんとか売上を立てていました。

紺色の地に、手描きの菊の花が描かれている。
この紺色がTOTOのブランドカラーになっていると言われているそう。
遂に、1931年、国産初の高級便器が帝国議会議事堂、現在の国会議事堂などに採用されました。
しかしながら、上下水道のインフラが整わないと水洗トイレが導入できなかったため、民間の住宅に水洗トイレが普及したのは1970年代ごろと言われています。
つまり、1910年代に水洗洋風便器の量産設備を整えてから60年後に普及に至ったのです。
今の世界では考えられない設備投資です😱
TOTOが実践してきた
新しい暮らしを提案する工夫
とはいえ、水洗洋風トイレが普及するまで、TOTOが何もしてこなかったわけではありません。
TOTOの取り組みを3点ご紹介します。
新しい価値観を説く冊子の刊行

冒頭にもご紹介しましたが、昔のトイレは外にありました。なぜならば、トイレが臭くて不潔なものだったからです。
トイレが清潔で衛生的なものになれば家の中で用を足せる。
そんな当時にはない新たな価値観を冊子にして刊行していました。
水洗トイレの使い方の啓発ポスター

当時、水洗洋風トイレは誰も使ったことがないものでした。
和式トイレのように便座に靴を乗せて用を足す人も多くいたそうです。
実際、国会議事堂に導入された便器には靴でできた傷がたくさんありました。
衛生陶器ミニチュアサンプル

これをカタログ代わりに、営業マンが持ち運び、商談に使っていたそうです。
見たことがないものを売るには実際に見てもらうのが一番だったのですね!
最新鋭トイレとお風呂に触れる
TOTOが新しい生活様式である「水洗洋風トイレ」を普及させてきたかについて、ご紹介してきました。
今の暮らしを超える快適なトイレはないのでは?そう思っていた自分にTOTOミュージアムは新たなトイレとお風呂を教えてくれました。
超節水・マッサージ機能が秀逸!
最新便器
TOTOミュージアムのトイレは日本一すごいトイレなのでは?
ということで入館時間と同時にトイレにダッシュしてきました。

贅沢な空間の使い方!

座り心地良かったです。
個室には最新のNEORESTというシリーズの便器がありました。
なんと、1回に3.8リットルの水で用を足せるそうです。
私は築年数30年のマンションに住んでいるのですが、私の家のトイレは恐らく1回に10リットルを使用しています。
水代のランニングコストの計算ができませんが、節約になると言えるかもしれません。

無重力を体感できるお風呂
さらに、ミュージアムには、諸外国に販売している製品の展示があり、その中に、まるで無重力空間にいるかのように感じる、ジェットバスの湯船がありました。

日本にも...
一軒家を持ったら、これにしたい!と思わせる魅力的なお風呂でした🛁
おわりに
家の中にトイレがある暮らしという、今のあたりまえの生活を60年かけて追い求めてきたTOTO。
上下水道のインフラがなかなか整わないというハードルがありつつも、今ない新しい価値観を浸透させるための独自の取り組みに心を打たれました。
今ないものを生み出すことが、自分の人生で実現できたら最高だなと感じました。
それでは👋
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