創作大賞2026応募作品を拝読。特に印象に残った記事04
子どもの学びをデザインの力で楽しいものに換えるというテーマで創作活動をしています、アルファベットモンスターと申します。
最近、ジャンル問わずいろいろな方の「創作大賞2026」の応募作品を読んでいます。
作品ごとににじみ出る信念やプロ意識、人生観。自分ではなかなか出会えない経験や景色を、活字を通して追体験させていただいたり、おもしろいアイデアに刺激をもらったりしていました。
そんな中でも、個人的に特に印象に残った記事を、記録を兼ねて紹介したいと思います。
タイトルの一撃に惹かれて読み始めたら、あまりの面白さにノンストップで読んでしまった。未読の方は、感想記事を読むよりとりあえず読んだほうがいい。
丸亀製麺のうどんをすすりながら展開される、小学生の皮をかぶった「敏腕経営コンサルタント」と「元ギャルの母」の会話劇が、とにかく最高なのだ。
最高学年になったばかりの長男くんが放った一言。
「もっと権力が欲しい」
ここから始まる彼の組織防衛論が、小学生のレベルを遥かに超越している。一方それにより、目立つことで周りから嫌われることを心配するお母さん。
「10人いたら少なくとも2人には嫌われる」という、大人としてのリアルな経験則からのアドバイスに対し、長男くんの返しが的を射ていて、小学生にしては達観しすぎている。
どこでそんな考えを学んだのかという母の問いに対する、トドメの返しがまた最高に痺れる。やられた。
このエッセイが単なる「天才少年の自慢話」にならず、極上のコメディとして成立しているのは、書き手であるお母さんの「ツッコミの切れ味」と「圧倒的なギャルマインド」があるからだ。
このお母さんのもとで、この恐るべき少年がこれからどんな大人に育っていくのか、一読者として楽しみで仕方がなくなる傑作エッセイだった。
「若返り」や「モテ」という下心から始まった物語が、いつの間にか「年齢に対して雑に生きないこと」「目の前の人を大切にすること」という、人生の美学に昇華していくプロセスが鮮やかだった。
読み始めは、アラフィフ男性が若い子にモテたくて空回りするコミカルな話かと思っていた。しかし読み進めるうちに、言葉の鋭いセンスに笑わされ、百貨店の美容部員さんのプロフェッショナルな『地に足のついた美容論』にハッとさせられる。
若さにしがみつくのではなく、今の年齢に対して「雑でいないこと」。目の前の人に、ちゃんと感じよくいること。
一本の化粧水から人生を立て直していく筆者のあがきは、最高にカッコよくて、愛おしい。
心の保湿成分がたっぷり詰まったエッセイだ。
外山ハナさんというパティシエさんのエッセイ。
「金柑とお酒を使った、大人っぽいケーキを」という常連さんからのオーダーに対し、パティシエのハナさんが頭の中で味のピースを組み立て、一つの芸術的なケーキを完成させていくプロセスを描いたエッセイだ。
読み進めるうちに、彼女の「美味しさ」と「食」に対する圧倒的なプロ意識に引き込まれる。 「視覚的な映え」だけにこだわらず、水分量やリキュールの香りが時の経過とともにどう変化するかという、機能面と味の本質を徹底的に重視する職人としての姿勢がとにかく格好いい。
単にお菓子を作る技術だけでなく、五感すべてを使ってケーキの『詳細設計』を楽しんでいるハナさんの純粋な情熱が、行間から溢れるように伝わってくる。
お客様の喜ぶ笑顔を想像しながら、丁寧に、そして自身の「美味しい」という確信を妥協なく形にしていく様子は、読んでいるこちらの心まで豊かに満たしてくれる。
モノづくりの原点にある「誰かのために仕立てる喜び」が美しく凝縮されたエッセイだ。
以上、3つの記事の紹介でした。
これからも、特に印象的な記事と出会ったら、記録していきたいと思います。
ちなみに、3番目のパティシエの外山ハナさんの記事を読むと、ハナさんの作るケーキを食べてみたくなりませんか?
実は、上の記事を読んだのも、たまたま下のインタビュー記事でハナさんのプロフィールや料理人としての哲学について読んだのがきっかけでした。
記事を通してすっかり「食べてみたい」気持ちが高まってしまった私は、先日、自分の誕生日にハナさんにケーキをフルオーダーするという「贅沢」を実行してしまいました(笑)。 その時の満足感や感じた価値についてレビュー記事を書いてみましたので、気になる方はぜひ覗いてみてください!
ちなみに私は創作大賞2026のオールカテゴリ部門で、子どもの学びをデザインの力で楽しいものに換えるというテーマで創作大賞に応募しています。
もしよろしければデザインした画像だけでもパラパラと見ていただけたら嬉しいです😊
アルファベットを小文字から大文字にパワーアップするキャラクターとしてデザインする「アルファベットモンスター」の応募記事はこちらです。
日本の8つの地方を妖怪としてデザインするプロジェクト、「地方守護の八妖」の応募記事はこちらです。
