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アドラー心理学とコーチングに学ぶ境界線の引き方

人の悩みの多くは「他人のこと」から始まる

「それ、誰の課題ですか?」

今回の投稿で大事にしたいキーワードです。

「あの人にどう思われているか気になる」
「ちゃんとわかってもらえないのがつらい」
「失敗したらどう思われるか不安」

日常の中で、こうした思いに飲み込まれることってありますよね。
でも、アドラー心理学にはこんな問いがあります。

「それって、あなたの課題ですか?」

これは『嫌われる勇気』で紹介されている、アドラー心理学の中心概念「課題の分離」です。
そして、これはコーチングの対話にも深く通じる考え方なんです。


「課題の分離」とは、何か?

アドラー心理学では、「その問題は、誰の人生に責任があるのか」
という視点で物事を整理します。
つまり、他人がどう感じるか、どう振る舞うかは「他人の課題」
自分がどう考え、どう行動するかは“自分の課題”。

たとえば

  • あなたが誰かを助けようとしても、相手が感謝しなかった → 相手の課題

  • あなたが挑戦したことに、周囲が批判的だった → 周囲の課題

他人の評価や反応に必要以上に巻き込まれないためには、
「これは誰の課題か?」と立ち止まる視点がとても大切です。


コーチングにおける「課題の分離」の意味

コーチングでは、クライアントが「他人にどう見られているか」「期待に応えられていない気がする」と悩むことがあります。
そんなとき、コーチは直接「あなたの課題じゃないですよ」とは言いません。
でも、問いかけの中で、そっと気づかせてくれます。

「それは、誰にとってのゴールですか?」
「その選択は、あなたがしたいからですか?誰かの期待に応えるためですか?」

コーチングは、答えを与えずに問いかけを通して、
「自分の軸」を取り戻す支援をします。
「他人の課題」から解放され、自分の人生に戻ってくるプロセス。
それが、まさにアドラーの言う“課題の分離”に重なるのです。


他人の評価から自由になる勇気

『嫌われる勇気』というタイトルは、刺激的かもしれません。
でも本質は、「誰にも嫌われないように生きるのは不可能だから、自分の軸で生きる勇気を持とう」というメッセージです。

僕自身、かつては「どう思われているか」が常に気になっていました。
でも、コーチングを受けたり、アドラーの考えに触れたりする中で、少しずつ境界線が見えるようになってきた気がします。

他人をコントロールすることはできない。
でも、自分の感じ方や選択は、自分の手の中にある。
その気づきが、少しだけ僕を自由にしてくれました。


「自分の人生」に戻ってくるために

誰かの期待に応えようとして疲れたとき。
うまくいかない人間関係にモヤモヤしたとき。
「これは誰の課題か?」と問いかけてみてください。

その一歩が、他人の人生ではなく、“自分の人生”を生きるはじまりかもしれません。
そして、そんな問いをくれる対話の場が、コーチングなのだと思います。


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