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2Dから3Dへの劇的なパラダイムシフト1990年代

1980年代にファミコンが築いた土台の上で、技術の進化が一気に加速したのが「1990年代」です。

2Dグラフィックスの完成形から、映画のような3Dグラフィックスへの大転換。そして今なお続くゲームブランドが次々と産声をあげた、まさに「激動と革新」の10年間を振り返ってみましょう!


1. 16ビットの衝撃と、ゲームセンターを熱狂させた「俺より強い奴」

90年代の幕開けは、1990年に発売された『スーパーファミコン(スーファミ)』の登場から始まります。 8ビットから16ビットへと進化したことで、グラフィックは格段に美しくなり、音源も「ピコピコ」から本物の楽器に近い豪華なサウンドへ。回転・拡大・縮小といった派手な演出に、当時の私たちは「ゲームもここまで来たか…!」と未来を感じたものです。 セガの『メガドライブ』との、ちょっと尖ったハード戦争もファンの間では熱いドラマでした(青いハリネズミ『ソニック』のスピード感にはすごかったですよね)。

そして1991年、ゲームセンターに巨大な竜巻が巻き起こります。カプコンの『ストリートファイターII(ストII)』です。

それまでの「コンピューターを倒す」ゲームから、「目の前にいる友達(あるいは見知らぬ誰か)と戦う」という対戦格闘ゲームのブームが到来。 ゲームセンターは、レバーをガチャガチャ言わせながら「昇龍拳」のコマンド入力に命をかける熱い男たちで溢れかえりました。強者に乱入されたときの、あの心臓がバクバクする緊張感……!あの独特の熱気は、今のオンライン対戦では味わえない、90年代のゲーセンならではの最高の財産だと思います。


2. 次世代ハード戦争!2Dドット絵から「3Dポリゴン」への大革命

90年代半ば、ゲーム業界の景色が180度変わる「大事件」が起きます。 それまでのドット絵(2D)の世界から、立体的な空間を表現する「3Dポリゴン」への大革命です。

ここで主役となったのが、任天堂の牙城に挑んだ次世代機たちでした。

  • セガの魂が宿る『セガサターン』(1994年)

  • 家電大手のソニーが送り出した刺客『PlayStation(プレイステーション)』(1994年)

  • 圧倒的な3D空間を誇った『NINTENDO64』(1996年)

この三つ巴の戦いは、当時のゲーム雑誌をめくるたびにワクワクする、最高にエキサイティングな時代でした。

特に1997年、プレイステーションで発売された『ファイナルファンタジーVII(FF7)』の衝撃は言葉にできません。 ドット絵だったキャラクターたちがリアルな頭身になり、映画のような美麗なCGムービー、画期的な「マテリアシステム」で世界的な大ヒットを記録した不朽の名作RPGです。「ディスク3枚組」という大ボリュームにも圧倒されました。「ゲームは子ども向けのおもちゃではなく、大人の鑑賞にも堪えうる最先端のエンターテインメントなんだ」と、世界中に証明した作品でした。 (ちなみに、メモリーカードの容量「ブロック」が足りなくて、どのセーブデータを消すか血眼になって悩んだのも、今となっては良い思い出です笑)。


3. 世紀末の奇跡。白黒画面から世界を揺るがした『ポケットモンスター』

誰もが「これからは3Dだ!テレビの大画面だ!」とそちらばかりを向いていた1996年、誰も予想しなかった方向から、世界をひっくり返すメガヒットが生まれます。

ゲームボーイで発売された『ポケットモンスター 赤・緑』です。

すでに発売から年数が経ち、やや下火になっていたゲームボーイという「白黒の小さな画面」で始まったこのゲーム。 クラスメイトと通信ケーブルを物理的につなぎ、「あいつの持っているストライクと、俺のカイロスを交換する」という、リアルなコミュニケーションと結びついた遊びが、小学生の間で爆発的な口コミを生みました。

最初は静かなスタートだったのが、幻のポケモン「ミュウ」の存在や、コロコロコミックなどのメディア展開も相まって、またたく間に世界的な大ブームへ。 技術の高さだけがゲームの面白さじゃない、「人と人を繋ぐアイデアこそが最強のゲームを作るんだ」ということを教えてくれた、まさに世紀末の奇跡でした。


90年代を振り返って

1990年代は、「ゲームの表現力が限界を突破し、表現の幅が一気に広がった時代」でした。 ドット絵の職人技が極まったかと思えば、ポリゴンによる新しい宇宙が生まれ、音楽も生演奏になり、ゲームがひとつの「文化」として完全に自立した10年間だったと感じます。

さて、誰もがゲームの未来に目を輝かせた90年代はここまで。 お次は、インターネットの足音が聞こえ始め、ついに「DVDが観られる黒いモンスターマシン」が登場し、オンラインゲームの世界へと繋がっていく「2000年代」へと突入します。


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