10代の「マンガ離れ」はもう止まらない…「大人向け課金」に走った日本のマンガ界の"歪さ"から見る創作の未来。むしろ“書籍化”のチャンスは増えている|書籍化ログ(考察/出版/マーケティング/小説)
「最近の子どもはマンガを読まない」
この話題、かなり盛り上がっていますよね。
確かにデータを見ると、紙のマンガに触れる機会は激減しています。
でも、私はこの議論に少し違和感を感じています。
……というより、
「どこかズレている感じが拭えない」
なぜなら——
「マンガ離れ」ではなく、
“マンガにたどり着くルートが消えただけ”では?
と思ってしまうから。
「教室で単行本を回し読み、授業中に教科書の陰で笑いをこらえた」
懐かしいあの時は、もはや古き良き日本の原風景になってしまいました。
ちなみに、私は今でも“稲中”は反則だと根に持っています。
社会の先生に、教科書の一番痛いところでげんこつをもらいましたから。
あの頃、マンガは「共通言語」でした。
そして多くの人は、
マンガ → アニメ
この順番でハマっていったはずです。
でも今は違います。
SNS/動画 → アニメ/ゲーム
そう、マンガを経由しない。
こうして、あえて文字に起こしてみると、
文化の断絶すら感じてしまいます。
マンガは「入口」から、
完全に「中間コンテンツ」へと変わったのです。
それなのに、
マンガ市場は伸び続けている。
「え、なんで?」と思いますよね。
答えはシンプルです。
読んでいるのが“大人”だから。
・課金できる
・継続的に買う
・電子にも抵抗がない
つまり今のマンガ市場は
“未来”ではなく“現在の財布”で支えられている
まるで年金のような構造です。
不安しかありません。
ここでよくある意見。
今の子がマンガを読まなくなったのは、
・質が落ちているから
・昔のほうが面白かったから
これ、半分正しいですが、答えではありません。
でも、そう思いたくなる気持ちもわかるんですよね…。
今は、とにかく作品数が多すぎる。
その結果――
・「当たり(自分に合う)」に出会う確率が下がる
・テンプレ作品が増える
・完全に玉石混合になる
参照▼
そして、10代の視点で見るとこうです。
マンガ
・1冊600円〜1000円
・ストーリーは途中
・当たり外れあり
動画
・無料
・すぐ見れる
・外れが少ない
そりゃ、動画に流れます。
マンガはコスパが悪すぎるのです。
これは文化の衰退ではなく、
極めて合理的な選択です。
さらに問題なのが、昔はあった
“偶然の出会い”が消えたこと。
・友達から借りる
・雑誌でついでに読む
・付録にワクワクする
友達に猛烈に進められて読んだ「NANA」、
黒棺を完全詠唱できる子がクラスに一人はいた「BLEACH」、
あの「別に探してなかったのに出会う」
この体験が、もう存在しません。
今は、
自分が選んだものしか表示されない世界
アルゴリズムは効率的です。
でも同時に「出会い」をそぎ落とす装置でもある。
ここまでの話は読者目線でした。
でも、
本当に深刻なのは、こっちです。
この歪んだ市場で、
クリエイターに何が起きているのか。
結論から言います。
「本」は、もう“商品”ではありません。
出版の役割は、大きく変わりました。
昔は
書籍=売るためのもの
今は
書籍=市場テスト
・小説やマンガで反応を見る
・当たったものだけ映像化
・利益はIPで回収
つまり——
出版は“企画開発の前工程”になった。
もはや出版社は、
書籍単体で利益を出そうとしていません。
“本”はその先にある巨大市場への“リトマス試験紙”になっているのです。
では、なぜ書籍化は増えているのか。
答えはシンプル。
当たりを引く確率を上げるため。
・100本出す
・1本当たれば勝ち
この構造です。
試行回数は、多いほどいい。
事実、KADOKAWAの社長 夏野氏も動画内で
「書籍化を増やすために編集部を拡大している」と発言しています。
その結果どうなるか。
供給過多の二極化です。
・一部のモンスターヒット
・大量の埋もれる作品
この流れは、もう止まりません。
ただし、ここで誤解してほしくないのは、
これは
「出版を目指すな」という話ではないということです。
私自身、これからももっともっと書籍化したい。
でも同時に——
それだけをゴールにしなくてもいい
そう思うようになりました。
なぜなら今は、
ゴールを“複数持てる時代”だから。
例えば——
・自分で作品を育てる
・ファンと直接つながる
・SNSで熱量を高める
・Kindleで出版する
クラファンからの出版例も。
どれか一つではなく、
全部を並行できる。
今の市場は確かに、
当たれば大きいし、外れれば何も残らない
そんな“博打”の側面があります。
でも、それは同時に、
「一本に依存するほど危険」
ということでもある。
これはnoteでも同じです。
「収益化」だけを追うと、
・有料記事を乱発する
・数字に振り回される
・noteでうまくいく方法ばかりの発信になる
気づけば、自分で自分を縛ってしまう。
すごく苦しいですよね。
創作(小説)も同じです。
共感を意識することは大事。
でも、それだけに寄ると——
テンプレしか書けなくなる。
「収益化」や「書籍化」だけを
ゴールにするというのは、そういうことです。
だからこそ——
ゴールは“分散”させる。
これは逃げではなく、
むしろ前向きな戦略だと思うのです。
「これがダメならアレ、アレがダメならそれ」
たくさんの出口があると心にも余裕ができます。
例えば、
・Kindleで月〇冊
・noteで月〇円
・他媒体でPV収益
複数の場所で、
少しずつ積み上げる。
さらに言えば、
AIを使って
漫画化・動画化する道もある。
選択肢は、確実に増えています。
多くの人が本当に望んでいるもの。
それは——
・自由に書けること
・多くの人に届くこと
・正当に評価されること
・できれば、それで生きていけること
この願いは不変だと思います。
そして今、その「不変」の叶え方が、
変わってきました。
私たちはその分岐点にいます。
これからの時代、夢を追うことと、
生き残ることは両立できる。
これは私の願望も混じっていますが、
きっとそうなるし、そうなっていく。
そして、
それを前提に動いた人が残る。
これからは、
クリエイター自身が
自分の作品を“自立”させる時代。
自分の作品をコンテンツへと“育てる”時代。
面白くもあり、怖くもある。
腕が鳴るという人もいるでしょう。
個人でも世界に届く時代になったからこそ、
私たちもつくるだけのクリエイターから
育てて発信する“プロデューサー”へと
アップデートする必要があると感じています。
自分に合ったやり方を見つける。
そのタイミングは、
もう来ているのかもしれません。
まずは、何から手をつければいいかわからないという人。
AIにこう聞いてみてください。
「私がプロデューサーとして、自分の作品を自立させるための具体策を提案して」
きっとあなたに合ったやり方を示してくれるはずです。
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