書籍化作家が、読まれなくて苦しい創作垢さんにそっと届けたい話②|書籍化ログ(web小説/創作論/エッセイ/読まれない)
前回の記事「書籍化作家が、読まれなくて苦しい創作垢さんにそっと届けたい話」は、
たくさんの反響をいただきました。
まずは、記事を開いてくださったすべての方に、
心からの感謝を。
本当にありがとうございます。
いただいた「スキ」の数は、
実は私にとってnoteを始めて以来の過去最高で……!
画面の前でめちゃくちゃ驚きつつ、
とても嬉しかったのですが——
同時に、少し胸が詰まる思いもしました。
なぜならそれは、
「自分の作品が届かなくて、自信をなくしてしまっている方」が、
こんなにもたくさんいらっしゃるということの
裏返しでもあったからです。
私自身も、
つい「noteの伸ばし方」なんて検索してしまう側なので、
その気持ちは痛いほどわかります。
そんな少し切なくも温かい気持ちのまま、
メールの通知欄を覗いてみると——
そこには、驚くほど多様な景色が広がっていました。
noteを始めたばかりのフレッシュな方々。
日々コツコツと物語を紡いでいるアカウントの方。
その中に
「1記事でスキ800」とかを連発している、
数人の“化け物”(※最上級の敬意)みたいな
創作アカウントさんまで。
「スライムを倒してレベル上げをしている初心者さん」へ向けて
書いた記事に、
伝説の装備をギラつかせた
“ラスボス級”の猛者たちまで混ざっている光景に、
思わず心の中のエセ関西人が——
「何しに来てんねーーん!!」
と叫んでおりました (笑)
いやもう、
そんな方々にしっかり読まれるなんて、
むしろ私が、
皆さんに「noteの伸ばし方」を
教えていただきたいのですが……!?
と、画面に思わず
前のめりになっていました(笑)
でも、
そんな“化け物”から“初心者”までが入り乱れる
カオスな通知欄を眺めているうちに、
改めて確信したことがあります。
それは——
多くのアカウントが、
「看板の出し方」だけで
本当に大きな損をしているということです。
●「入り口のない名店」を一生懸命作っていませんか?
マーケティング大好きな私から見ていると、
「読まれない」と悩む創作垢さんの多くが、
あるひとつの“もったいない努力”をしてしまっています。
それは——
「作品の中身」を輝かせるための情緒や感性を、
そのまま「入り口」にまで使ってしまっていること。
ここで言う「入り口」とは、
プロフィールのことです。
もちろん、
「中身」は感性全開でいいんです。
むしろ、そうでなければならない。
あなたの感性は、
作品を唯一無二にする大切な武器です。
でも——
その感性を
「入り口」に使うのは、
すごくもったいない。
なぜなら、
プロフィールは
“お店の看板”
みたいなものだからです。
看板に必要なのは、
世界観より先に、
「何屋さんか」
がひと目でわかること。
なのに、
そこへ感性を全力で注ぎ込むと——
美しすぎて、
何屋さんかわからない看板が仕上がってしまう。
どんな人材も
適材適所で輝くように、
あなたの感性も、
使う場所さえ合えば
圧倒的な力を発揮します。
だからこそ、
その貴重な感性は
入り口ではなく、
「物語そのもの」
に注いでほしい。
プロフィールという“看板”には、
まず読者さんが迷わず足を止められるだけの情報を置く。
そして、
扉を開いた先で、
あなたの感性を思いきり解き放つ。
この順番が整うだけで、
読者さんの動線は驚くほどスムーズになります。
入り口には
あなたが一生懸命紡いだ物語に
共鳴してくれる読者さんへ迷わず届く、
“機能的な属性”
を、
わかりやすい言葉で置いてください。
たとえば——
① 基本のジャンル(どんな世界のお話か)
現代ファンタジー/恋愛/ホラー など
② 温度感と結末(どんな体験ができるか)
ほのぼの/シリアス/ハッピーエンド など
③ セルフレーティング(安心して読めるか)
残酷描写あり/鬱展開あり/官能あり・なし など
※「なし」と書くだけでも、
かなり強い安心材料になります。
こういう要素が看板にあるだけで、
読者さんは安心して足を止められます。
そこから初めて、
「このお店に入ろうかな」
と、“選ぶ側”に回ってくれる。
この
“選んでもらえる状態”
を作るのが、入り口設計です。
逆に言えば——
この状態を作れていないプロフィールは、
「入り口のないお店」
と同じ。
すごくもったいないですよね。
●タイトルを「名刺を持たない営業マン」にしてはいけない
プロフィールを整えて、
お店の看板を掲げたら。
次に見直すべきなのが、
「タイトル」です。
実はこれ、
プロフィール以上に重要だと言っても
過言ではありません。
なぜなら——
タイトルは、
あなたの読者さんになるかもしれない人が、
いちばん最初に触れるものだから。
私は、
タイトルのことを
“お客さんを連れてきてくれる営業マン”
だと思っています。
でも、この営業マンもまた——
「ものすごくもったいない!!」
と思うケースが
本当に多かったんです。
なぜなら、
作品を宣伝してくれるはずの営業マンに
「名刺」を持たせず、
丸腰で客引きをさせている方が
すごく多かったから。
たとえば——
A:
「終電を逃したふたりに、嘘はつけなかった」
B:
「短編恋愛小説|終電を逃したふたりに、嘘はつけなかった」
どちらも、
続きが気になるタイトルです。
でもAは、
初見の読者さんには
それが
「小説」なのか、
「エッセイ」なのか、
「実体験の回想」なのか。
属性がわかりません。
一方でBは、
最初に“名刺”を差し出している状態。
「恋愛小説を読みたい」
と思っている読者さんを、
まっすぐ入り口まで
案内できます。
ここでよく出てくるのが、
「タイトルで説明しすぎると、情緒がなくなるんじゃないか」
という不安。
noteは、
文章リテラシーの高い方が多いので、
小説投稿サイトのように
“あらすじ全部入り”みたいな
タイトルにしなくてもいいとは思いますが、
でも、
ある程度の明瞭さは、必要です。
なぜなら、
営業マンであるタイトルの本当の仕事は、
不特定多数に好かれることではなく、
「あなたの作品に深く刺さる読者さんだけを選んで連れてくること」
にあるからです。
もし今、
「ビューはあるのに、スキがつかない」
という状態になっているなら、
それは営業マン(タイトル)が、
作品と相性の合わない人を連れてきてしまっている
“ミスマッチの事故”
が起こっているのかもしれません。
実際に、
安定してスキがついているアカウントや、
いわゆる“猛者”の方々を見ていると、
やっていることはシンプルで、
「読者への親切さ」と「選別」、
この2つを、きちんと両立させています。
それを理屈でやっているのか、
感覚でやっているのかは
わかりませんが、
少なくとも、
私の通知欄に並んでいた猛者は、
例外なくここができていました。
せっかく、
中身(物語)を丁寧に磨き上げているのに、
タイトルの設計ひとつで、
誰にも届かない状態になってしまうのは、
本当にもったいない。
だからまずは、
あなたの営業マン(タイトル)に——
きちんとした「名刺」を持たせてあげてください。
それだけで、
今まで素通りしていた人が、
ふと足を止めてくれるようになり、
そこから少しずつ、
あなたの作品に興味を持つ人が
集まりやすくなっていきます。
●それは、あなたの「書き手としてのあり方」を問う作業
看板(プロフィール)を整え、
営業マン(タイトル)に名刺を持たせる。
読者さんとのミスマッチを防ぎ、
本当にあなたを必要としている人を
入り口へ導くためのお話をしてきました。
ここまで読んで、
「なるほど。
ジャンルや属性を書き足せばいいんだな」
と思われたかもしれません。
もちろん、
それだけでも変わることはあります。
実際、
今まで素通りしていた人が
足を止めてくれるようになることもあるでしょう。
でも——
本当は、この作業って
もっとずっと深い話なんです。
プロフィールやタイトルを整えることは、
単にPVを増やすための
小手先のテクニックではありません。
ジャンルを明言すること。
結末の温度感を言葉にすること。
誰に向けた物語なのかを定義すること。
それはつまり——
「自分は誰に、何を届けたいのか」
を、自分自身に問い直す作業です。
もっと言えば、
「書き手として、どう在りたいのか」
を問う作業でもある。
「自分の作品は、
どんな人の心に届けたいのか?」
それを一番理解していなければならないのは、
他の誰でもない、
作者であるあなた自身です。
その覚悟が決まったとき、
プロフィールやタイトルは
ただの文字の羅列ではなく、
読者さんへの——
“約束”
に変わります。
せっかく頑張った作品が、
迷子になったまま
誰にも気づかれず終わってしまうのは、
本当にもったいない。
だから今回は、
まず最初の“入り口”の話をしました。
でも実は——
「読んでもらう工夫」
「フォローを押してもらう工夫」
「ファンになってもらう工夫」
この先にも、
まだいくつも大切な工程があります。
今回お話ししたのは、
そのほんの入口にすぎません。
この記事が、
皆さんが日々紡いでいる
大切な物語を、
必要としている読者さんへ
真っ直ぐ届けるための、
小さなきっかけになれたら嬉しいです。
そしてこれからも、
この場所で一緒に、
より良い創作の形を
探していけたらと思っています。
最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
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最後までありがとうございました!
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また次回の投稿でお会いしましょう。
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