なんかわからんのに一気見した。『死亡遊戯で飯を食う』という謎アニメ(考察/感想/ライトノベル)
昨日までの三連休、家でのんびりしながら
昼食時にふと見始めたアニメ。
気になったタイトルをぽちり。
「死亡遊戯で飯を食う」
いやー、すごいものを見た。
なんかわからんけど。
多分、これを見た方はだいたい
こんな感じなのではないかと…。
ちょっとネットで調べてみると、
「酷評」とか「面白さを教えて」とか、
かと思えば「絶賛」という対局な感想もあり、
アニメ同様、視聴者もなかなか混沌としています。
そうなるのも無理もない、と正直私も思いました。
このアニメ、「人を選ぶ」とかより前の段階で
「人が振り落とされてる」(笑)
全話一気見した私ですら、いまだに
面白いのか面白くないのかわかっていませんから。
ほんと、シンプルにわからないんです。
・ゲームルール、世界観の説明がない
・衝撃的な殺人シーンに意味を感じない
・心理描写があるようでない
・人間ドラマもあるようでない
・謎解きもあるようでない
・演出される狂気が行動理由に裏付けされない
・淡々とした世界観のせいか感情の深みがない
・メッセージ性が極めて掴みにくい
なのに、一気見しちゃう(笑)
ほんと、不思議なアニメ。
でも、揺さぶられたからこうして
文字に残したくなっちゃってるんですよね。
人間、理解の範疇を超えると
逆に楽しくなるものです。
世界観はグロテスクなイカゲーム。
けど、それが見目麗しい女の子たちだけで行われ、
その様子が哲学的で耽美なフランス映画仕立てに
なっているという感じ。
そして、とにかく映像に「余白」が多い。
その余白に哲学や情報密度を感じられればよかったのですが、
残念ながら、私にはまったく受信できませんでした。
たぶん、アンテナがポンコツなんだと思います。
ここからは私の考察ですが、おそらくこの作品は
・登場人物が“搾取される構造”に巻き込まれる
・努力しても報われない世界が描かれる
・人間が“商品”のように扱われる
・幸福が“交換可能な価値”として扱われる
といった、資本主義の不条理を描いているように
読めなくもない。
そこに、登場人物の女の子たちの今時な「こじらせ」、
いわゆる“承認欲求”や“自己顕示欲”、“傍観主義”だったりを混ぜて、
“希死念慮”を持つ主人公が屍の山を淡々と超えていくところが、
強いメッセージになっているのだと思うのですが、
正直なところ、そのメッセージが視聴者に届くように
設計されているかと言うと、かなり怪しいのではないかと思います。
「不条理」と「何も考えてない」が紙一重であるように、
この作品はその境界線が、とーっても薄く見えてしまうんですよね…。
一話目とかほんと全然わかんないです。
女の子かわいそー、くらいしか。
狂気や暴力が完全に「雰囲気」として使われていて、
それが何かに着地しているように見えない。
でも、後半になってくると、一話目の「雰囲気」と思ってた
狂気や暴力が、主人公にとって意味を持ち始めたりするわけです。
た・だ・し、めちゃくちゃわかりにくい。
映像がアート過ぎて、マジ伝わらなさすぎる。
物語より感覚や雰囲気が優先され過ぎてて、
アートを楽しめる人しか多分キャッチできない。
だから、せっかくの狂気が滑らか過ぎて、
メッセージが耽美な映像にぬるっと押し出されちゃう。
結果、視聴者には
「深そうに見えて何も考えてない虚無」に
映ってしまうわけです。
ただね、この作品、
アートの中からメッセージをキャッチできた人は
ものすごくハマるんだと思います。
それはひしひしと感じる。
私はキャッチできたようで、
できなかったようで…?って感じ。
確かに、万人受けはしないけど、
ものすごくチャレンジングな作品だと思いました。
なんでも説明が入る今時ではかなり挑戦的です。
だって、現代のヒット作って、
絶対一話目に世界観と主人公の目的が宣言されますから。
ワンピース→海賊王に、俺はなる!
鬼滅の刃→禰豆子を助ける!
名探偵コナンくん→黒の組織の謎を解き、元の体に戻る!
ナルト→火影になってみんなに認められる!
でも、「死亡遊戯で飯を食う」には一切の説明がない。
これだけでも、相当思い切ったなって感じです。
(どこから目線!?)
中盤に「は?アホなの?」って思うような
主人公の目的?目標?は出てきます。
ですが、あまり説得力はありません。
で、私は一気見した後、クレジットを見て感心したわけです。
KADOKAWAだった!!!
さすが「多様性」を社長が標榜しているだけあるな、と。
多様性のある原石探してるって言ってたもんなーと、妙に納得。
私はアニメしか見ていませんが、
原作もこんなに静かで耽美なのでしょうか?
それとも、原作はもっとメッセージ性が強いのでしょうか?
どちらにせよ、これを書いた方の頭の中を覗いてみたい(いい意味です)。
そんな風に思った作品に出合ったのは久しぶりです。
私には逆立ちしたって、思想を暗喩するような作品は書けませんから。
悔しいっ!
…どこまでいっても私は凡人脳。
ちなみに、死亡遊戯一気見の後に見た
「勇者刑に処す」もKADOKAWAでした(笑)
マジで多様性のふり幅でかくない!?
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