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バンドブームの青い夜

80年代半ばにすい星のように姿を現し、巨大な衝撃と今も色あせない鮮烈な記憶を残したソロ・アーティストとして尾崎豊さん、渡辺美里さん、岡村靖幸さん、ちょっと時期を進めて永井真理子さん、そして吉川晃司さんの当時の曲と思い出を振り返ってきましたが、今回からはバンドブームの頃の思い出を振り返ります。

バンドブームは70年代にもあったそうですが、私がリアルタイムで直撃を受けたのは80年代後半から90年代初頭にかけて。BOØWYやREBECCA、THE BLUE HEARTSが導火線となり、深夜番組の「イカ天」で一気に沸点に達しましたね。

ただ「イカ天」はそれほど熱心には見ておらず、バンドブームも最後の方は混沌かつ玉石混交でしたが、ダントツで好きだったのはJITTERIN'JINNですね。それまで聴いたこともなかった2ビートと男性ふたりに女性ふたりのバンド構成、さらにメンバーの個性も最初からポップに際立ち、もう何もかもが斬新でとびっきりでした。それにオシャレに感じた。

ほとんどの楽曲の作詞・作曲・編曲を手掛けるギターの破矢ジンタさん、個人的に日本人のドラマーでは高橋幸宏さんと並んで大ファンである入江美由紀さん、のちに脱退してしまったベースの浦田松蔵さん、そして、大きな瞳に無表情の不思議系美女として絶大な人気を誇ったジッタリン・ジンのアイコン、ボーカルの春川玲子さんによる4人組のセンスと華は、雨後のたけのこのように次から次へと出てきた他のバンドとは一線を画すどころか端からレベルが違っていたように思います。

あらためて調べるとメジャーデビューシングルは「エブリデイ」だったのですね。「プレゼント」かと思いました。そして「エブリデイ」のB面が「SINKY-YORK」。最初っからもう売れて当たり前の名曲だらけで、実際めちゃくちゃ流行ってました。

でも当時はまだカラオケがそこまで日常的になっておらず、シングルを追いかけるというよりもアルバムでまとめて聴く感じでだったので、ジッタリンジンも最初はメジャーデビューアルバムである「DOKIDOKI」を誰かに借りてカセットテープにダビングして聴いていました。

このアルバムには先に述べた「エブリデイ」と「SINKY-YORK」の他に「アニー」や「相合傘」も収録されていて、めっちゃくちゃハマってめちゃくちゃ聴き込みました。

とにかく歌詞の世界観ですよね。当時の高校生にとってはリアルすぎて切なすぎて、時には胸が痛んで聴いていられなくほど繊細で正直な。当時も今もジンタさんの感受性とそれを言葉にする才能を尊敬しています。唯一無二の天才でと思います。6曲入りのミニアルバムだったんですけど濃厚な内容で全部の曲が大好きでした。

このアルバム以外でこの当時、気にいっていたのが「プレゼント」でした。(プレゼントは2ndアルバム「Hi-King」に収録)

大好きな彼がくれたものを箇条書きにしていく彼女。たくさんもらったプレゼントの最後に読み上げたのが

あの日生まれた恋心

そんな複雑で切ない乙女心を淡々と歌い上げる春川さん、正確無二にビートを刻む入江さん。これで胸が締め付けられない高校生なんて当時いないでしょう(^^;

長くなりましたので、続きは次回へ☆

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