“もう遅い”は間違い。|ペロブスカイト投資“一番おいしいのは今” No1-3
#投資思考譚 No.1-3 【ペロブスカイト】
についてです。
前回までの記事はこちら⇩⇩
導入
昨今、「ペロブスカイト太陽電池」
いう言葉をよく見かけるようになった。
軽い、曲がる、どこにでも設置できる——
初めて聞く人であっても何となく
心躍るのでは無いだろうか。
特に建築に関わる人間なら、
この技術が“ただの発電技術ではない”ことに
気づいているはずだ。
多くの人はこの記事を読むにあたり、
大企業が市場参入したことに関しては
既にリサーチ済みであると思う。
だが同時に、こうも思っていないだろうか。
「もう大企業が参入してるなら、今から投資しても遅いのでは?」
結論から言うと、それはむしろ逆だ。
大企業が本気で参入した「今」こそが、
個人投資家にとって
一番おいしい初動である。
なぜなら、市場はこう動くからだ。
初期:技術だけで評価される(ほぼ誰も見ていない)
中期:大企業が参入し“信頼性”が付く
後期:資金が一気に流入し、株価が跳ねる
そして今は、ちょうど**「中期の入口」**にいる。
例えば、積水化学工業のような
企業が本格参入を表明したことで、
市場は「夢物語」から「現実の産業」へと変わった。
ここで重要なのは、次の問いだ。
この波に乗るなら、どの株を買えばいいのか?
多くの人はここで、誰もが知る
大企業の株を買ってしまう。
悪いことではないがしかし、
それでは“平均点”のリターンしか取れない。
本当にリターンを重視する場合に見るべきなのは、
その裏側で動いている「小さな企業」たちだ。
本編①:なぜ「大企業参入=初動」なのか
ここで一度、冷静に考えてみてほしい。
なぜ、大企業が参入すると市場が伸びるのか?
それは単純な話で、
「資金」と「信頼」が一気に流れ込むからだ。
ペロブスカイトも同じ構造を持っている。
技術自体はすでに研究段階を超えている
しかし量産・施工・制度整備がボトルネックだった
そこに大企業が入ることで一気に現実化する
つまり今は、
“技術の勝負”から“産業の勝負”に変わる転換点。
そしてこのタイミングで起きるのが、
「サプライチェーン全体への資金流入」である。
本編②:本当に見るべきは“主役ではない企業”
多くの投資初心者はこう考える。
「じゃあ積水化学を買えばいいのか」
もちろんそれも間違いではない。
だが、それだけではリターンは限定的だ。
なぜなら、大企業はすでに時価総額が大きく、
株価が“数倍になる余地”は小さいからだ。
では、どこを見るべきか?
答えはシンプルで、
**「その大企業が依存する企業」**である。
具体的には以下のような領域だ。
材料メーカー(特殊フィルム・原料)
製造装置メーカー
施工・設置関連企業(建築との接点)
これらは一見地味だが、
市場拡大とともに業績が跳ねやすい。
つまり、
コア:大企業(安定・市場の軸)
サテライト:小型株(爆発力)
この組み合わせこそが、
個人投資家が勝ちやすいポジション取りになる。
本編③:コア×サテライト戦略
ここまで読んで、ふと思うはず。
「じゃあ具体的にどの銘柄を見ればいいのか?」
ここからは、実際に
コアとして押さえるべき銘柄
サテライトとし見ておくべき小型株
それぞれの“なぜ上がるのか”というロジック
シナリオが崩れる条件
について具体的に説明する。
正直に言うと、
このテーマは「知っているかどうか」で
リターンが大きく変わる。
そして今はまだ、
“知っている人が少ない側”に立てるタイミング。
コア×サテライトで考える“勝ち方”
ここからは、実際にどう投資戦略として落とし込むかを解説していく。
前提として、今回のテーマは
「1社を当てるゲーム」ではない。
むしろ重要なのは、
“市場全体に資金が流れる構造に乗ること”
この視点を持てるかどうかで、
結果は大きく変わる。
まず結論から言うと、戦略はシンプル。
コア:大企業で安定を取る
サテライト:小型株でリターンを取りにいく
この2層構造でポジションを作る。
■なぜ“小型株”が狙い目なのか
大型株も一つの選択だが、
ここではリターンを最大化するために
攻めの小型株についても触れていく。
なぜなら、小型株には次の特徴があるからだ。
時価総額が小さい
市場からまだ注目されていない
需給で株価が動きやすい
つまり、
「資金が入った瞬間に跳ねやすい」
という性質を持っている。
重要なのは、
“正解を当てること”ではなく
“資金が流れ込むポジションにいること”。
次の章ではコア・サテライトの
具体的な銘柄について解説していく。
■コア銘柄の考え方
コアとして考えられるのは、
やはり積水化学工業のような存在。
この企業を持つ意味は単なる“1銘柄”ではない。
技術の実用化を本気で狙っている
国策との接続がある
産業として成立させる力がある
つまり、
市場そのものの信頼性を担保する役割を担う。
投資的に見ると、これは非常に重要だ。
なぜなら、テーマ株は「夢」だけでは
続かないからだ。
必ずどこかで
「現実にお金を生むフェーズ」に入る必要がある。
そしてその入り口を作るのが、こうした大企業だ。
ただし、ここで注意が必要。
大企業は安心感がある反面、
株価の伸びは比較的緩やかになる傾向がある。
つまり、
「当たれば10倍」
というよりは
「外しにくいが、リターンも中程度」
というポジション。
だからこそ、ここに全資金を入れるのではなく、
“軸”(コア)として持つのが合理的になる。
■サテライト銘柄の見つけ方
サテライト銘柄を選ぶ上で重要なのが、
サプライチェーン視点だ。
ペロブスカイトが普及するには、
単に発電できるだけでは不十分であり、
材料
製造設備
施工・設置
これらすべてが揃って初めて「産業」になる。
そして資金は、この流れに沿って順番に動く。
例えば材料系。
ペロブスカイトはまだ耐久性に課題
があると言われている。
そのため、保護フィルムや基材の性能が
極めて重要になる。
ここに関わる企業は、
普及と同時に需要が増える構造を持っている。
特に前回記事No1-2でも触れたように
日本はヨウ素の生産量が世界トップクラスであり
例えば、伊勢化学工業のような国内シェアの過半程度を占めている企業は
昨年末ごろから大幅な上昇が見られ、
成長期待の高まりを受けて、
PBR(株価純資産倍率)も上昇してきている。
次に装置系。
量産が始まると、必ず設備投資が発生する。
これは半導体と同じ構造。
つまり、
「市場が伸びる=装置メーカーに金が流れる」
という非常にわかりやすい図式になる。
例えば電力を制御し、建物と接続する企業
ダイヘンが挙げられる。
【株式会社ダイヘン】
https://www.daihen.co.jp/
一言でいうと
「電源・パワー制御の裏ボス」
ペロブスカイトが普及すると、
必ず発生するのがこれ
⇩⇩
発電した電力の変換(パワコン的役割)
分散電源の制御(系統接続)
建物一体型の電力最適化
ここで必要になるのが
➤ インバータ・電源制御技術
ダイヘンはもともと
・溶接機
・変圧器
・パワーエレクトロニクス に精通している。
【 ポジション】
「電気設備×施工寄りの隠れ中核」
要旨としてはゼネコンじゃなく、
“電気インフラの実装側”
を押さえるイメージ。
そして最後に施工・建築領域。
ここは個人的に最も面白いポイントだ。
ペロブスカイトは「軽くて曲がる」
という特性がある。
つまり従来の太陽光とは異なり、
建物そのものと一体化する可能性を持っている。
これは言い換えると、
発電設備ではなく「建材」になる
ということ。
この変化が起きると、
関わる企業の幅は一気に広がる。
建築×ペロブスカイトの“サテライト枠”は
「外装材・電気設備・施工統合」の3点で考える。
単なるゼネコンじゃなく、“建材化した太陽電池をどう実装するか”に寄ってる企業を選んでおり、その前提で、3社をピックアップした。
① AGC(旧旭硝子)
「ガラス×発電=BIPVの中核素材」
ペロブスカイトは最終的に
➤「窓・外装に貼る or 組み込む」方向に行く
このとき重要なのが
透過性
耐久性(湿気・紫外線)
建材としての規格適合
AGCは
建築用高機能ガラス
コーティング技術
BIPV(建材一体型太陽電池)領域
をすでに持っており、
今は“ガラス会社”として評価されているが、将来は
「発電する外皮メーカー」に変わる可能性がある。
➤評価軸が変わるときに株は伸びる
②高砂熱学工業
「建物エネルギー統合の実装側」
ペロブスカイトが普及すると必ず起きるのが
発電(太陽)
消費(空調)←簡単に言うとエアコンなど
蓄電
制御
これをまとめるのが
➤設備設計・エンジニアリング会社
高砂熱学は
ZEB(ネットゼロエネルギービル)※電気を作る・減らすエコな建物程度に思ってもらえば
エネルギー制御
大規模建築の設備統合 に強い
ペロブスカイト単体では価値は出ない
➤“使いこなす側”に金が流れるフェーズが必ず来る
そのときの受け皿が
設備設計・エンジニアリング会社となる。
③文化シヤッター
「外装パーツ×軽量発電の親和性」
ペロブスカイトの本質は
「軽い・曲がる・後付けできる」こと
つまり
シャッター
外壁パネル
可動部材
みたいな「後につける建材」との相性がいい
文化シヤッターは
外装部材メーカー
法規・安全基準への対応力あり
改修市場に強い
新築だけじゃなく
➤既存ストックへの後付け市場が爆発すると強い
ここはまだ市場にほぼ織り込まれておらず、
今後の社会はリノベーション前提の案件などが
益々増加することは明白なことから
伸びしろは高いと考える。
建築系銘柄のまとめ
今回上げた三社の共通点は以下二点
①「発電する」企業ではない
②「使える形にする」企業
ここが建築系サテライト銘柄の本質
■もう一段踏み込むと
本当にリターン狙うならこの視点も持つといい👇
建材化(AGC)
設備統合(高砂熱学)
後付け施工(文化シヤッター)
➤この3点が揃ったとき“産業として爆発する”
■シナリオ崩壊条件
もちろん、この戦略にもリスクはある。
代表的なのは以下だ。
技術的な課題(耐久性など)が解決されない
政策支援が想定より弱い
他の発電技術に置き換わる
これらが起きた場合、
テーマそのものが失速する可能性がある。
だからこそ、
コアでリスクを抑え
サテライトでリターンを狙う
というバランスを持った考え方が
個別株投資でも重要になる。
■最後に
このテーマは、
まだ「知っている人が少ない段階」にある。
だが、大企業の参入によって
確実に“次のフェーズ”に進み始めている。
重要なのは、
技術の凄さではなく
「どこにお金が流れるか」を見ること
この視点を持てるだけで、
投資の見え方は大きく変わります。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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※本記事は特定銘柄の推奨を目的としたものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
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