渋谷スクランブル交差点は「日本で一番儲かる壁」かもしれない|一級建築士が解説 No3
投資思考譚#3
これまでの記事は⇩⇩。
渋谷スクランブル交差点って
行ったことありますか?
多くの人が一斉に動く姿、最初見た時呆然としましたね、、、
けど、あの交差点って「人が動く」ことよりも
「人が止まる」ことに意味があるって知ってました?
このnoteでは
一級建築士×実務設計者の観点から
気になった最新技術や日常の疑問・気づきに対して
自分のアウトプット含めて深く掘り下げていこうと思います。
第三回は渋谷スクランブル交差点についてです!
人が動く場所としてそれを見るために
人がまた訪れる。
実は単なる観光地ではなく、
あの場所は多分、日本で一番「お金を生む建築空間」となってます。
■見えていない“設計”
渋谷スクランブル交差点は、
ただ人が多い場所ではありません。
四方向から人が流れ込む歩道の構造
信号で強制的に“滞留”が生まれる
視線が自然と上に抜ける建物スケール
つまりここは、
➤「人を止めて、上を見させる」ように設計になっています。
私は渋谷での設計経験もありますが、
スクランブル交差点との関係は
やはりクライアントもかなり注視してます。
自分のビル作ってその壁を貸し出せば毎月お金が入るのですから、建物に先行して街を読み解くことは至極当然の話です。
■だから広告が強い
普通の広告は、「見てもらう」ことが
一番難しいです。
でもこの街は違います。
立っているだけで、
''勝手''に広告が視界に入る。
しかもそこにいるのは
観光客
若者
海外ユーザー
ユーザーは多岐に渡り、
本人の意志と関係なく
インスタやTikTok等で採られた
画像には副次的に背後の広告が映ります。
つまりここの広告は
“ただの屋外広告”じゃなくて、
“世界に拡散されるメディア”になってます。
また、山手線新宿行きのホームで待ってるときも
広告が見えるのは建築空間・広告設計で、非常に
上手い手法と思います。
■ビジネスの裏側
儲けの主体を考えると
シンプルに、3層構造になってます。
① 場をつくる=不動産企業
② 視線をお金に変える=広告枠を売る企業
③ 視線を奪う=コンテンツを作る企業
例えば、渋谷という街
そのものを作っているのは東急です。
東急は渋谷区と駅周辺の歩行者ネットワーク整備に加え
働く・遊ぶ・暮らす・学ぶが融合する
「広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)」
を進め、大規模再開発の最終段階(2030年頃完成予定)としています。
ここが「人が集まる構造」を握ってます。
一方で広告全体を動かしてるのは
電通グループのような存在です。
電通(dentsu)は、渋谷の街づくりにおいて、従来の広告代理店の枠を超え、産官学民が連携するコンソーシアムの運営や、公共空間の活用の企画・推進といった多角的な役割を担っています。
そして、動画やコンテンツで視線を奪うのは
サイバーエージェントのようなプレイヤー。
2020年8月、サイバーエージェントは渋谷区と「グローバル拠点都市の形成等に関する包括連携協定」を締結しました。
つまりこの交差点は、
不動産×広告×コンテンツが重なってできた収益装置
■投資の視点で見ると
「広告業」は景気に左右されますが、
「人が集まる場所」は長期で強いです。
だから本質的には、
広告会社を見るのか
“場”を持ってる会社を見るのか
で、投資の考え方は変わり、
個人的には、“人流を支配してる側”の方が強いと思っておりますが。
■これから何が起きるか
今回の譚の興味深いのはここです。
インバウンドの完全回復
デジタルサイネージの高度化
ARやデータ連動広告
ただの「看板」が、
“体験”に変わっていく可能性があります。
渋谷は、その最前線・実験場になります。
最後に
普段なんとなく歩いてる場所も、
見方を変えると「投資対象」に見えてきます。
そういう視点を持てると、
街の解像度が一気に上がります。
次に渋谷を歩くとき、
ちょっとだけ上を見て下さい。
そこにあるのは、
ただの広告じゃなくて巨大な“収益装置”です。
そしてこの装置は、
今日もあなたの視線を奪ってます。
※本記事は特定銘柄の推奨を目的としたものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
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お詫び
こちらの記事再掲となります。
マガジンの整理をしていたら誤って記事消してしまいました。。
コメントやいいねくれた方々、大変申し訳ございません。。
もう二度とこんなつらいことが起きないようにします(泣)
皆さんも気を付けてください、、、



