今の場所がしんどいあなたへ。人は「合う土」に行けば必ず咲ける― 自分らしい花を咲かせるために
努力しているのに評価されない。周りより遅れている気がする。
そんな息苦しさを抱えたまま、「今の場所」に自分を押し込めていないだろうか。
先日「ザ・ノンフィクション」で放送された 38歳・大学8年生の就活物語 は、
“人にはそれぞれに合う土がある” ことを痛いほど教えてくれた。
先日、「ザ・ノンフィクション」で放送された『12浪の早大生 38歳の就活 ~僕に内定をください~』 を見た。
12年浪人の末に早稲田大学へ入学し、取材当時は38歳・大学8年生。
就職活動に苦戦する男性の姿を追ったドキュメンタリーだ。
彼は私と同年代ということもあり、見ていて胸の痛みとイライラが入り混じる、不思議な視聴体験になった。
■ 12年浪人と、8年間の大学生活
彼の人生は、ある意味で“引くに引けなかった”選択の連続だった。
最初に合格した私大を父親に「この程度の大学」と言われた反発から、早稲田を志望。
そこから気付けば 12年の浪人生活。
ようやく合格した早稲田大学教育学部では、
「卒業したら自分は新卒ではない」という思い込みに縛られ、
就職活動を避けるように休学を繰り返したという。
そして気づけば 38歳・大学8年生。
取得単位は人の2倍あるのに、未来へ踏み出す勇気は2倍にはならなかった。
■ 見ていてイライラした理由
番組前半、私は彼の態度に何度もイライラしてしまった。
エントリーシートは締切4時間前に書き始め、添削も受けない。
就活サイトには自分の生まれた西暦が表示されず、「自分は呼ばれていない」と思い込み、申し込みを断念。
また休学。
「不快の先にしか内定はないのに…!」
そんな気持ちが心の中で渦巻いてしまった。
なぜこんなに苛立つのか。
それは、私自身が 学習欲・収集心・最上志向 といった特性を持っているからだと思う。
努力して改善することを厭わないタイプの私から見ると、
彼の“動けなさ”がどうしても気になってしまったのだ。
■ 彼の転機は、島根への企業訪問だった
しかし後半、彼の運命が大きく動き始める。
東京での就職活動がうまくいかない中、
彼は思い切って 島根の企業 にエントリーする。
そして島根を訪れたとき、彼は気づく。
● 70代が現役で働く土地
東京では足かせだった「38歳」という年齢は、島根ではむしろ若手。
● “12浪”が評価される環境
島根の起業家たちは、彼の経歴を
「一つのことに打ち込める」「ユニーク」
と前向きに捉えた。
● 素朴な人柄が、土地柄と合う
都会では弱みに見えた特徴が、島根では“好感”に変わった。
彼はただ単に、戦う場所を間違えていただけなのだ。
最終的に、島根の食品会社に就職が決まり、物語は幕を閉じた。
■ この番組が教えてくれたこと
彼の姿を見て、私自身もハッとさせられた。
都会という“杓子定規”の価値観で、
私も彼を評価していたのだと気づいたからだ。
正解はひとつではない
場所が変われば、評価も変わる
「今いる場所がしっくり来ない」と感じたら、
自分を肯定してくれる土へ移動してもいい
人にはそれぞれ、自分に合った“土”がある。
向いていない土壌で必死に咲こうとすれば、誰だって枯れてしまう。
■ 最後に
会社を辞めていった同期たちも、
どこか自分に合う場所で、
それぞれの花を咲かせているのだろう。
そして私自身も、
「今の土が自分に合っているか?」
と時々立ち止まってみようと思う。
人は、自分に合った土を見つければ、必ず咲く。
そのことを強く感じさせてくれる作品だった。
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