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50代、介護施設の帰り際に刺さる「もう来なくていい」

義母が『もう来なくていいよ』って言った。

優しさのはずなのに、胸がザラついた。

義母は介護施設に入っている。

実の息子は二人いるけれど、長男は遠方。
(会話がかみ合いにくいタイプ…というのが、わたしの実感。笑)

次男はわたしの夫。単身赴任中。

結果、通院や手続きなど“現場”は、基本わたしが回している。

※よく「ご主人は何してるの?」って言われる話、分かります。
ただこの説明をすると長くなるので、夫が引き受けている部分や役割分担は、別の記事でちゃんと書きます。
今日は「私の心がザラつく瞬間」の話だけ。


■「もう来なくていいよ」が刺さる瞬間

義母の通院の日。

朝早くから市民病院の整形外科へ。
待合はお年寄りでいっぱいで、ぼんやりと現実を突きつけられる。

半日以上かかって診察が終わり、「問題なし」。

施設に戻ると、ちょうど昼食の用意ができていた。

「帰るわ」

そう言ったとき、義母がきっぱりと言った。

「もう、こなくていいよ」

■私の本音は2つあった

義母はよく言う。
「あなたも大変なんだから、無理しなくていい」と。

気遣いなのは分かる。
たぶん優しさなんだと思う。

でも、それがたいてい帰り際に来る。

そして時々、「労い」より先に
“決めつけ”に聞こえる。

「大変でしょ?」と先に言われると、
私の事情や気持ちを、私より先に見切られたみたいでイラッとしてしまう。

私の本音はたぶん二つ。

① 大変かどうかは私が決める。決めつけないで
② もっと単純に、助かったわ、ありがとうって言ってほしい

ちなみに義母は「ありがとう」は言う。
でも口調が平坦で、事務的に聞こえることがある。

言葉だけが宙に浮いて、気持ちが受け取れない。

そんな状態で、きっぱり「もう来なくていいよ」と言われると、
心の中で毒づいてしまう。

「え?誰のために動いてると思ってるん?」
「来る・来ないまで、なんで私が決められなあかんの?」

もちろん義母を責めたいわけじゃない。

ただ、きっぱり言われるほど、
私は“主導権を取られた”みたいに感じてしまう。

そして私は、その場で何も言えないまま部屋を出る。

■厄介なのは、そのあと始まる「ひとり反省会」

帰り道、頭の中で反省会が始まる。

「気遣いやったんちゃう?」
「いや、でもあの言い方は…」

どっちの自分も正しくて、
どっちの自分にも疲れる。

しかも私は勝手に変換してしまう。

「来なくていい」を、なぜか
「実は来てほしいん?」に変換して深読みする。

……言葉通りに受け取れよ、って話なんだけど。

勝手に深読みして、勝手に苦しくなる。

■“いい子スイッチ”が、逃げ道を塞ぐ

たぶんここで、私の中の“いい子スイッチ”が反応してる。

「来なくていい」と言われたら

・行く → 「気遣わせてしまった私が悪い?」
・行かない → 「見捨てた私が悪い?」

どっちに転んでも、罪悪感が出てくる。
逃げ道がない。

だからモヤる。
だから腹が立つ。
だから「ズルい」になる。

誰かに責められるより、
自分に責められるのが一番しんどい。

■その日の帰り道、ハーゲンダッツを買った

帰り道、コンビニに寄った。

「やってられるか」と思って、一番高いスイーツを買った。
期間限定のハーゲンダッツ✨

車の中で一人で食べた。
甘くて美味しかった。

でも、モヤモヤは消えなかった。

口の中に甘さが残ったまま、私はまた考えていた。

「次はいつ行こう」
「来週はどうしよう」

結局、私はまた行く。

行かないと罪悪感でいっぱいになるし、
誰かがやらなきゃいけないのも分かっているから。

50代にもなって、
自分の機嫌ひとつ、スイーツじゃ取り切れない。

空き容器を捨てながら、ため息が出た。

■だから次は、ひと言だけ言う(ここからは私のルール)

だから次は、ひと言だけ言う(ここからは私のルール)

ここまで書いて、やっと分かった。

義母の言葉が問題というより、
私を動かしていたのは、義母じゃなくて――私の罪悪感だった。

「冷たい人間だと思いたくない」
「後悔したくない」
その理想の私が、私のハンドルを握っていた。

だから次からは、こうする。

口に出すのは、角の立たない言葉。

「ありがとう。じゃあ今日は帰るね」
「しんどい時は、私の方で調整するね」

そして心の中で、ひとつだけ唱える。

決めるのは私。

義母の言葉じゃなく、私の都合で決める。
それが、私がもう「いい嫁の仮面」を被らないっていうことだと思う。



☘️「言わなくても分かってほしい」
そうやって飲み込んできた言葉が、
気づけば心の中に溜まっていました。

介護だけじゃなく、
夫婦や家族との関係にも、
“言えなかった本音”は積み重なっていたのかもしれません。

そんな「言わない20年」について書いた記事です。

義母の介護を続けながら、「いつかは自分も」と思い始めました。施設費用の現実については、こちらに書いています。
👉「義母が介護付き有料老人ホームに入所。費用の話、全部書きます。」


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