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学生最後に欧州サッカーを見るひとり旅 #9:トッテナムの思い出

実は一番馴染みのあったクラブを観に行きます


本記事は続き物ですが、この記事だけでもお楽しみいただけます。

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※本記事に出てくる情報は2025年1月現在のものです。
※情報の正確性には万全を期しておりますが、その内容について保証するものではありません。


トッテナムの思い出

トッテナム・ホットスパーFC
イギリスの首都・ロンドンに本拠地を置くサッカークラブです。140年以上の歴史を持ち、イングランドの「ビッグ6」の一角に名を連ねている、世界的にも有名なクラブになります。2回のリーグ優勝、12回の国内カップ戦優勝、4回の欧州タイトル制覇を誇り、直近では2024-25シーズンのUEFAヨーロッパリーグも制しました。ホームスタジアムは2019年に開場したばかりのトッテナム・ホットスパー・スタジアムです。

今夏、川崎フロンターレに所属していた高井幸大が移籍したということで、日本での知名度もさらに高まっていくことでしょう。

私は十数年ほど前、小学生だったころにトッテナムの存在を知りました。よく遊んでいた、「ウイニングイレブン」に収録されていたイングランドのクラブの中で、数少ない実名収録のクラブだったからです。当時はベイルやレノンといった快速ウイングが所属していたので、とりあえずサイドを駆け上がってクロスを上げ続ける、小学生ならではの脳筋プレイを繰り返していた記憶があります。

最近は欧州サッカーからは離れており、今所属している選手はほとんど知らないのですが、せっかくイングランドに行くならトッテナムは見たい!ということで、観戦してみることにしました。

チケット確保

試合観戦には当然チケットが必要です。
旅行を決めたのが1か月前ほどでしたし、ビッグクラブでもあるということで、チケットを取れるのかとても不安でした。が、蓋を開けてみると思いのほかすんなり取ることができました。

チケットの購入にはメンバーシップに加入する必要があります。安い方のプランで年間50ポンド(約1万円)。1試合だけしか見ないと考えると割高感はありますが、まあ私は「部外者」なので仕方かなと。一応15ポンド(約3,000円)分くらいのグッズクーポンが付いてきます。

メンバーシップに加入してチケット購入へ。
試合1ヶ月前の段階では、一般席はほとんど残っていませんでした。しかし、公式リセールで売りに出されている席は結構あったので、余裕で席を押さえることができました。しかも、1階席の前の方という結構な良席! この辺は対戦相手がビッグ6のクラブではなかったというのも大きいかもしれません。

価格は107ポンド(約21,500円)。メンバーシップと合わせて3万円超ということで、あらお安い!とは流石にならないのですが、まあビッグクラブですので。

ロンドンの朝マック

できたてホヤホヤスタジアム

日付は飛んで試合当日。
ヨーロッパ旅行も10日目にさしかかった日曜日。

前日も利用したキングス・クロス・セント・パンクラス駅(King's Cross St. Pancras Sta.)から、地下鉄に乗ってスタジアムへ向かいます。

ヴィクトリア線(Victoria Line)に乗って3駅隣のセブン・シスターズ駅(Seven Sisters Sta.)で下車し、そこでウェーバー線(Weaver Line)に乗りかえます。2つ隣のホワイト・ハート・レーン駅(White Hart Lane Sta.)が、スタジアムの最寄り駅です。

ちなみにホワイト・ハート・レーンとは、トッテナムが2017年まで使用していた旧スタジアムの名前です。現在は取り壊されており、その姿を見ることはできません。

駅を降りるとすぐ目の前に、スタジアムが見えてきました。
トッテナムの本拠地、トッテナム・ホットスパー・スタジアムです。

トッテナム・ホットスパー・スタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)
ホワイト・ハート・レーンの跡地に、2019年3月にオープンしたばかりのスタジアムです。収容人数は62,850人。楕円形かつモザイク状の外観は、いかにも近代的な風格を感じさせます。

この会場では、サッカーのほか、ラグビー、アメリカンフットボールの試合も開催されます。なんとこのスタジアムは、アメリカ以外では唯一、NFL用に設計されており、実際に年2試合ほどNFLの試合が行われています。他にはホッケー、ボクシング、コンサートの開催もでき、さらには地下にゴーカートのコースもあるんだとか。次世代の多目的スタジアムって感じですね。

隣にはグッズショップが併設されています。
メンバーシップ加入でついてきた15ポンドのクーポンを無駄にしまいと、応援グッズを買うことにします。

こちらのショップも新しくできたということで、中はとても綺麗でした。
驚くべきはお客さんの韓国人率の高さ。韓国サッカーの大スターであり、トッテナムのレジェンドとなりつつあるソン・フンミンが所属しているということで、彼目当てで観戦に来た人も多いのでしょう。店内にはK-POPが流され、店員は韓国語での挨拶をするなど、クラブ側も彼ら彼女らに向けたおもてなしを充実させているようでした。

応援グッズの定番、ニットマフラーを購入。15ポンド(約3,000円)くらいだったので丁度よかったです。


どうなるスパーズ

グッズも揃えたということで、いよいよスタジアムに入っていきます。
手荷物検査を通過し、階段を上って建物の中へ。
コンコースを抜けてゲートをくぐると……

ドン!!!!
大迫力!!!!

そして近すぎる!
前回のブライトンのときも思ったことですが、自分がこんなにいい席座っちゃっていいんか…?

四面黒で統一されたスタンドは、シンプルながら強者の余裕を感じさせる威圧感を感じさせます。3層構造になっており、間にはリボンビジョンが2本。大型ビジョンは四隅すべてについていました。ホーム側のゴール裏だけは巨大な1層になっていてリボンビジョンによる区切りがなく、ホームサポーターの団結を促す形になっているのには感心しました。

ホーム側は一体感を生み出す大きな一層構造


試合まで時間があったので、スタジアム内をふらふら歩いてみることにします。できればスタグルっぽいものもあればいいけど……。


スタジアム内とは思えないコンコース

売店が集まっている、フードコート的な場所を見かけたので入っていきます。イギリスに来てまだ食べてなかったフィッシュ&チップスを見つけたので、せっかくの機会だと思い購入しました。値段は19ポンド(約3,800円)。物価高も相まってかなりお高くなりました。

ですが、実際に渡されてみるとその大きさにびっくり。白身魚のフライは容器をはみ出すくらいのサイズがありました。味も塩味が効いていてしっかり美味しかったです。普通に一食の量として十分なくらいだったので、約4,000円という高さもギリギリ許容できるかなと。いや、どうだろう…

コンコースでは、決起集会?的なものをやっていました。
人だかりの先ではギターを持って弾き語りをする男性の姿が。
彼の演奏するチャントに合わせて皆で歌って盛り上がりました。
リヴァプールでも見かけた風景です。

こういうのって日本じゃあんまりないですよね?
イングランドならではなんでしょうか。

他には、過去のマッチデープログラムの表紙のデザインを利用した壁なんてのもありました。まさに、歴史を重ねてきたビッグクラブだからこそできるデザインと言えるでしょう。個人的には、1930年代からマッチデープログラムなるものがあるということに驚きました。

コンコースでの食事やイベントを楽しんでいるうちに試合開始の時間が近づいてきました。座席に戻ります。

本日は降格圏に沈むレスター・シティとの一戦。
トッテナム・ホットスパー・スタジアムに61,295人の観衆が集まりました。

今季苦しむトッテナムは、この時点で15位とまさかの下位グループ。勝ち点では降格圏とはまだ離れていますが、今日レスターに負けると、本格的に残留争いにハマり始めるのでは…といった感じの状況でした。

試合は33分、リシャルリソンのゴールでトッテナムが先制。
ゴール裏は大盛り上がり!
Come on your Spursチャントが何度も鳴り響きます。

しかし後半開始直後、状況は一転。
46分にジェイミー・ヴァーディ、50分にはビラル・エル・カンヌスに立て続けのゴールを許し、1-2であっという間にレスターが逆転。

その後は何度かチャンスを作るも、フリーキックがクロスバーに阻まれるなどものにすることができず。

結局そのまま試合終了。降格圏のチームに1-2で敗北し、スタジアムは大ブーイングに包まれました。

初めて本場のブーイングを体感できたという気持ちはありつつも、普通にトッテナムを応援していたので悲しかったです。どうして……

試合後、ホワイト・ハート・レーン駅は大混雑。
あんまり並びたくなかった私は、2kmほど先のセブン・シスターズ駅まで歩いて帰ることにしました。結構距離はありますが、このルートを選んでいる地元ファンも多かったです。

そのまま行きのルートを逆にたどるようにしてキングス・クロス・セント・パンクラス駅へ。駅員さんに、トッテナムの試合見てきたの?ポステコグルー監督のことどう思う?などと話しかけられたりして、流石本場だなと思う一幕もありました。

できて5年そこらのスタジアムでの観戦。
本場のフットボールの熱と、最先端のスタジアムが組み合わさることで、最高級の観戦体験をすることができました。後は試合結果がついてくればといった感じでしたが。いつかはこういうスタジアムが日本にもできてほしいな。

明日はロンドン観光!!


#10につづく→


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