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マーケティングを学んだら、年収が400万円上がった話

2022年、私は20代後半の平社員でした。当時の年収は約500万円です。

それから4年間、年収は毎年およそ100万円ずつ上がりました。2年目にはマネージャーへ昇格し、その後の転職でも約100万円増え、現在の年収は当時より約400万円高くなっています。

ただし、マーケティングの知識を持っていたから年収が上がったわけではありません。資格を取ったからでも、難しい専門用語を話せるようになったからでもありません。

マーケティングを使って、自分の行動を変え、周囲の人を動かし、より大きな成果を出せるようになった。その結果として、役割と年収が上がりました。


最初にマーケティングしたのは、自分だった

マーケティングを本気で学び始めたきっかけについては、自己紹介記事に書いたので、ここでは割愛します。

学び始めたとき、最初に考えたのは商品の売り方ではありませんでした。

自分が目標を達成するために何が足りないのか。そのために、どのような行動を取る必要があるのか。まずは自分自身を分析しました。

ただ、必要な行動が分かったからといって、人は簡単には動けません。

勉強した方がいいと分かっていても、疲れていれば後回しにします。会議で意見を言った方がいいと思っていても、反対されることを恐れて黙ってしまうことがあります。

正しい行動を知ることと、実際にその行動を取れることは別の問題です。

そこで私は、消費者の意思決定や習慣について学んだことを、自分自身に使ってみることにしました。

自分を一人の消費者として捉え、望ましい行動ができるだけ自然に起きる環境を設計したのです。

意志ではなく、習慣で学ぶ

最初に取り組んだのは、学習を習慣にすることでした。

新しく勉強時間を確保しようとすると、毎日のように「今日は勉強するか」を判断しなければなりません。判断の回数が増えるほど、行動は不安定になります。

そこで、すでに習慣になっていた行動に学習を組み合わせました。

通勤中にはオーディオブックを聴き、入浴中には音声コンテンツを流す。移動時間も、そのまま学習時間に変えました。

新しい習慣をゼロからつくるのではなく、すでにある生活習慣の上に学習を乗せたわけです。

学習を続けられたのは、意志が強かったからではありません。続けやすい構造をつくったからでした。

会議で反対意見を言えなかった

当時の私は、会議で反対意見を言うことが苦手でした。相手の役職が高いほど、間違っていると思っても口に出せませんでした。

しかし、人の行動について学ぶ中で、一度行動して「問題は起きなかった」と経験すると、次回以降の心理的なハードルが下がることを知りました。

必要なのは、最初から堂々と発言できる人になることではありません。まず一度、発言してみることでした。

実際に意見を言ってみると、恐れていたようなことは起きませんでした。一度発言できると、次の発言は少し楽になります。

それを繰り返すうちに、会議で反対意見を述べることへの抵抗は小さくなっていきました。

マーケティングを学んだことで、商品の売り方より先に、自分自身の行動が変わり始めたのです。

年収を上げたのは、戦略よりも人を動かす力だった

マーケティングを学び始めた頃、私は良い戦略を考えれば成果が出ると思っていました。

しかし、実務では戦略が正しいだけでは何も変わりません。経営が承認しなければ実行されず、関係部門が動かなければ前に進みません。現場に優先してもらえなければ、施策は形だけで終わります。

成果を出すためには、戦略を考えるだけでなく、人が動くところまで設計する必要がありました。

私は自分で考えた戦略を経営会議に提案し、承認を得ました。ただし、承認を得るだけでは不十分です。

そこで、関係する各本部の本部長を集めた定例会を自ら設計しました。共通の目的と数字を示し、それぞれの部門が何を実行すべきかを確認する場をつくりました。

個人の好みや声の大きさではなく、事業として何が正しいのかを基準に議論できるようにしたのです。

当時の私は、組織を強制的に動かせるほどの権限を持っていたわけではありません。

だからこそ、人を直接動かそうとするのではなく、人が動きやすい構造をつくることを考えました。

知識が年収を上げたのではない

マーケティングを学んだことで、自分の行動を設計し、学習を継続できるようになりました。会議でも意見を言えるようになり、経営に戦略を提案し、複数の部門を巻き込みながら実行を進められるようになりました。

その結果、より大きな責任を任されるようになり、マネージャーへ昇格しました。そして、その経験は転職市場でも評価されました。

マーケティングの知識そのものに、高い年収が支払われたわけではありません。

知識によって行動が変わり、行動によって周囲への影響力が変わり、影響力によって事業への貢献が変わった。

その結果として、役割と年収が変わりました。

マーケティングは、キャリアにも使える

マーケティングは、商品を売るためだけのものではありません。

勉強を続けたい、会議で発言したい、提案を通したい、周囲を巻き込みたい、より大きな仕事を任されたい。こうしたキャリア上の目標にも使えます。

まず、自分が望む行動を取りやすい仕組みをつくる。次に、周囲の人が動きやすい構造をつくる。

その積み重ねが成果になり、役割になり、最終的には年収にもつながりました。

マーケティングを学んで最初に変わったのは、商品の売り方ではありませんでした。

自分自身の動かし方でした。

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