「ポロシャツは、いつ売れるかまで、わかります」(五七五)「レストランをやりたい」と言う娘へ。母が伝えたい、お金と産業変化の話
こんにちは。オランダからリアル孟母ベティです。
教育移住を15年経験しつつ、今は「語学・お金・仕事」を家庭教育に取り入れる“出口戦略型子育て”と“オンデマンド教育”を発信しています。
さて、私が英語・キャリアの専門家であるディーン千賀子さんと共同主催している無料オンライン連続セミナー
「君が志望校を決める前に、お金と仕事の話をしよう。」
第9回!感想レポ②です。
あまりに濃い内容だったから、そこから得た学びを2つの記事にわけました。(感想レポ①はこちら)

めっちゃ稼いで事業投資する気まんまんの次女
うちの次女(13)は自分が事業経営することに興味津々です。
これ次女が書いた「将来の事業計画」です。
ノートのちぎり方がなんか生々しい(笑)。

言っちゃいますと、次女は「将来競艇選手(boat racer)になって賞金をアホほど稼いで、それを株式投資とレストラン経営と賃貸経営に回す」って、上記に将来の収入をもとにした事業計画を書いているんですよ(笑)
賞金稼ぎをして、事業投資!
そんなロックな子に育てた覚えはありま・・・あるのか?!
次女(12)から「長時間働きたくないし大学も行きたくないが大金は欲しい」とか去年相談されてですねー。
なに怠惰なこと言ってんねんアホ!と思いつつ、よくよく話を聞くと、次女(12)は事業の元手が欲しいってことだったんですよ。
まあそれが競艇選手っていう目標になぜなったのかはおいおい別記事にするとしまして。
で、アルファベットに〇がついているのは、私が次女に各事業について、リスク性とかフレキシビリティとか、新規参入のしやすさ・社会的ニーズとかを分析させた結果です(笑)
まあそれが正しいかどうかはともかくですね、そういう目で事業を見て欲しいのね。

でも私は次女のレストラン事業参入を止めた方がいいのか?
料理が好き、人に喜んでもらうのが嬉しい。
その気持ち、本当に素晴らしいと思います。
そして、そういう目的でレストラン経営をするなら全然止めない。
でも、次女は「お金をたくさん設ける手段」として「レストラン経営」って書いてるんですよね。
たぶんそういう事業投資先?しか思いつかないんだと思います。
これって全然意味違いますよね?
レストランが好きで情熱があり、それをやりたいと書いているわけじゃない。
じゃあ「儲けられる事業」「儲けやすい事業」を私は次女に推薦したいわけです。
それを判断する方法があるんですよね。
「ポロシャツは、いつ売れるかまで、わかります」(五七五)
うちの夫(日本人)は香港をベースにしたインテリアデザイナーなんですけれども、ちょっと前の中国経済がイケイケの時代・2009年に「中国のユニクロ」っていう大企業の店舗をマスターデザイン(チェーン店全店舗に共通するフォーマット自体のデザイン)しないかっていう話があったのですよ。
中国ってそのころはいろんな産業が伸び伸びだったんですけど、あまりに経済が早く発展しすぎて、デザイナーみたいな高度専門職を自国民で育てることが追いついていない状態だったんです。
それで、当時香港や日本のデザイナーや建築家にたくさん仕事の依頼があったんですよね(それで約束の報酬をちゃんと支払ってもらえなかった・上手に取り立てられなかった日本人建築家さんもたくさん知ってます・コツがあんのよね苦笑)
で、その「中国のユニクロ」さんの幹部と上海で円卓でお食事するのに私も同行させてもらったんですけど(女性がいた方が雰囲気が和らいで商談が上手く行くからであって夫の趣味で同行したわけではない)、その食事が終わった帰り道に彼が言ったんですよね。
「ポロシャツはいつ売れるかまで、わかるんだ」って。
は?そんなん夏に売れるんでしょ?
って私は言ったんですけど、そういう意味ではなかったんです。
どの事業が次に儲かるかは、予想することが出来る
ポロシャツがいつ売れるかわかる、という意味は、
「人々が豊かになり始めると生活に余裕ができて労働着ではなく、オシャレなカジュアルファッション(=ポロシャツ)が売れる」
ということだったんです。
その次にもっとお金を持った人たちが、車を買って、家電を買って、不動産を買って、旅行行ってなんか新しい娯楽とかに手を出したり、教育にお金かけたり。
どこの国でもその移り変わり方の順番は一緒だ、という話。
(なので今現在の中国の教育産業めちゃくちゃ儲かってますよ。ベネッセのしまじろうが北京語しゃべって無双してます・笑)
これは彼のカンとか経験則ではなくて、経済学とかでちゃんと研究・証明されてきたことでした。

どんな国でも、成長フェーズに応じて産業の主力はこう変わっていく:
第1段階:農業・軽工業・飲食などの労働集約型産業
第2段階:製造・ファッション・建設など中規模産業
第3段階:サービス・医療・教育など人対人型ビジネス
第4段階:IT・AI・データ産業・バーチャル空間など高付加価値産業
そして今、世界はこの「第4段階=インダストリー4.0」に突入しています。
この世界は今、産業構造の歴史的転換点にあるんです。
日本の産業発展をたどる:4つのフェーズ
ざっくり言いますと、今から日本で富岡製糸場を経営したら、儲かると思いますか?
なんか無理ゲー!
ってなりませんか?それです!それなんですよ!
富岡製糸場(1872年)が軽工業
その次に重工業とか製造業(車とか家電とか)
一億総中流で家族旅行
建設ラッシュ(とバブル崩壊・笑)
本来この続きに、ネットとかソフト(アプリ)開発関係の産業が育つはずだったんです、日本でも。
(でもこれとかこれとかこれとか、いろいろな事件があって、日本でその産業の芽がつぶされてしまった→グローバル化で世界が同一市場化して、もう今から日本がその産業を独自で育てることは無理!みたいになったんですよね。それで観光業とか製造業とかの20世紀型の産業でいまだに日本は戦うしかなくなっているんですが、まあそれはまた別記事で)
つまり「ポロシャツがいつ売れるか」も、社会フェーズで“読める”時代なんです。
やりたいことも社会フェーズの波に乗せて姿を変えさせる
レストラン+サブスク(定期お届け):季節のキットを毎月発送
レストラン+デジタル化:AIで仕込み量を予測、スタッフ最適化
レストラン+発信:YouTubeやInstagramでレシピ×生き方発信
レストラン+越境:日本食材を欧州にオンライン販売
レストラン+教育:料理×SDGsの親子講座運営
「飲食業だからもう古い」のではなくて。
まー次女のやりたい事であって、私のやりたい事ではないので、上記はあんまり真面目に考えた結果じゃないんですけど、同じ飲食業に算入するのでも、「大きく儲けたかったら」こういう風に社会フェーズの波に乗せるしかないんですよ。
(あくまでも儲けることが最大の目的であればですよ)
どの国が、今どの産業段階にあるかを知る
または、レストランをやりたいのなら、どの国でやるかから見直す。
たとえば:
東南アジアやアフリカ諸国:まだ「第1段階」に近く、人手の価値が高い
日本・韓国・ヨーロッパ:すでに「第3〜第4段階」、人件費が高くレッドオーシャン
ドバイや一部中東地域:富裕層向け飲食産業が拡大中(ニッチ戦略あり)
世界を見て、どこで、どの層に向けて、どう設計すれば夢がビジネスになるかを考える力。
それがあれば、あなたの夢は“時代遅れの苦労”ではなく、
“未来をデザインするプロジェクト”に進化していく。
高橋ゆづきさんの講演、この社会フェーズの移り変わりまで、中学生向けにめちゃくちゃわかりやすく話してくださったんですよね!
っていうことを英語にして日本にいる次女にLINEしましたよ(笑。

母は建築×ITの世界で15年。
これも上記意味で言うなら、建築・建設業よりも、社会フェーズとして半歩先を行っているコンピュータグラフィックス業の方が、儲けやすいわけです。
時代の変化を見て、自分のやりたいこととか専門性も変化させて生きてきました。
だからこそ、娘にも言いたい。
「夢は、持つだけじゃなく、時代と掛け算して設計しよう」
そうすれば、どんな夢も、ちゃんと“生きる力”になります。
今後のセミナー開催日程
第10回 6/29(日)20:00-21:30
「掛け算思考で楽しく生き抜く!変化するオンリーワンの働き方を自分で育てる」
登壇者:かさこ(好きを仕事にする大人塾かさこ塾塾長)
第11回 7/6(日)20:00-21:00
「5000人の相談に乗ってきたキャリアコンサルタントが教える、これから子どもが幸せに働いていく方法」
登壇者:宮内利亮(国家資格キャリアコンサルタント・つくば親と子のキャリア教育アカデミー主催)
第12回 7/13(日)20:00-21:30
総括講演・「親子で楽しく将来を描くために、欠かせない考え方を教えます」
登壇者:ディーン千賀子(沖縄ホストファミリー主催)
リアル孟母ベティ(語学教育研究家・英検教材開発者)
お申込(オンライン・無料)
セミナー全体情報:
過去回見逃し配信:
2025.6.17
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