日本でABAセラピストを探すとき、私が設定した10の条件
日本に帰国後、そらの家は
まずABAの専門家探しから始めました。
アメリカでABAの実践を目の当たりにし、
「これは、息子レイの発達にとって最重要の療育になる」
と確信したからです。
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ところが、日本で探し始めてすぐに、
次の現実に直面しました。
ABAを提供している場所自体が少ない
受給者証を使えるABA療育施設がほとんどない
「ABAを取り入れている」と書かれていても、ABAの専門家ではない方が教えているケースがある
さらに、専門医は、
療育現場に入って療育自体を行うわけではないため、
今この行動をどう変えるのか
言語の発達をどうやって促すのか
といった 日々の具体的な介入方法を相談できる相手は、
実質的に ABAセラピスト になります。
信頼できるセラピスト探しの
ハードルは高いですが、
「ABAの専門家選びだけは、一切妥協しない」
と決め、最初に「判断基準」を作りました。
この記事では、
私がABAセラピストを選ぶ際に設定した
10の条件を整理します。
ABAセラピストに私が求めた10の条件
① ABAの臨床経験が十分にあるか(医師を選ぶ感覚で見る)
自閉症の療育は
命に直接関わるものではありませんが、
私は「医療行為に近いもの」だと考えています。
そのため、以下を必ず確認しました。
ABAの臨床経験年数
延べ何人の子どもを見てきたか
大学での専攻(心理学・教育学・行動分析学など)
どのような施設で経験を積んできたか
どんな特性の子どもを見てきたか
国内のみか、海外経験もあるか
完全に医師を選ぶ感覚で見ていました。
② 個別セラピーを実施しているか
集団療育ではなく、
その子一人の課題に合わせた個別セッションを行っているか。
これは、スーザン先生から強く教わったポイントでもあります。
参考記事:
③ 自宅でのセラピーが可能か
子どもにとって一番安心できる環境は「自宅」であることが多い。
そのため、自宅セラピーが可能かどうかも確認しました。
④ 費用は妥当か(コスパチェック)
ABAは自費療育になることが多いため、
私は 「お月謝がどこに使われているか」 を重視しました。
人件費はセラピストに使われているか
カスタマーサポートや事務体制に過剰投資していないか
広告・宣伝費に多く割かれていないか
支払うお金が、
子どもの療育そのものに使われているかを見ていました。
⑤ 子どもごとに療育プランをカスタマイズしているか
療育プランは、テンプレートではないか
アセスメント結果を反映しているか
「この子専用のプラン」になっているか
「〇〇大学教授監修」、といった施設もよくありますが、
監修ではなく、専門家が直々に
自分の子供の行動アセスメントの結果をみて、
専用のプログラムを作ってくれるかどうかを重視しました。
⑥ プログラムの効果を論理的に説明できるか
どんな力を伸ばすのか
何を目標にしているのか
なぜその方法なのか
を、科学的根拠と臨床経験をもとに
説明できるかを確認しました。
⑦ ある程度の成果に対する時間軸を想定しているか
正確な予測は不可能でも、
どのくらいで変化が出やすいか
停滞した場合どう修正するか
について、
ある程度の見立てができるかを見ていました。
⑧ 子どもの成長に前向きか
私は今まで、本当にさまざまな「専門家」に会いました。
中にはABAセラピストでも、
「そんなに効果を期待しない方がいい」
と、成長を諦めるような発言をする方もいました。
私は、
現実を見つつも、成長を信じて伴走してくれる人
を選びたいと思い、条件の中に入れていました。
⑨ 意見が違うとき、科学的根拠に基づき説明してくれるか
感覚論ではないか
最新の理論・データに基づいているか
専門家の意見に従う柔軟性は持ちつつ、
根拠のない主張は選択しないと決めていました。
⑩ 子どもの成長にパッションがあるか
最後は、とてもシンプルですが重要です。
子どもを一人の人間として尊重しているか
成長を一緒に喜んでくれるか
ここは、面談ややり取りの中でよく観察していました。
ここまで読むと、
「全部満たすところなんて無理では?」
と思う方もいるかもしれません。
実際、日本でABAを探していると、
10項目すべてを高いレベルで満たす選択肢は限られると感じました。
だからこそ、最初から理想通りの場所を探すのではなく、
いくつかの選択肢を前にしたときに、
『これは違う』『ここは大事』と
自分で判断できる軸を持つことを優先しました。
次回からは、
この条件に関して深掘りしながら、
私が実際に
何を質問したのか
どこを見て判断したのか
どんな違いが出やすかったのか
を、できるだけ具体的に書いていきます。
そして最後にまとめとして
「そらの家が最終的に何を最優先にしたのか」
(絶対条件にしたもの/状況に応じて調整したもの)も整理していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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