分類不能
短編①
職業訓練校を卒業するとき、講師から言われたある言葉が、何年たった今でも記憶に残っています。
その言葉を聞いたとき、受け止め方は人それぞれだったと思います。冗談のようにも聞こえる言葉でしたが、私にとっては不思議と強く心に残りました。
「二度と来るなよ」
一見すると突き放すようにも聞こえる言葉ですが、私にはエールのように感じられました。
職業訓練校は、とてもありがたい制度です。人生を立て直す機会を与えてくれる場所でもあります。ただ同時に、何度も通う場所ではないとも思います。
だからこそ、ただ流れで利用するのではなく、自分なりに考え、戦略を持って活用する場所なのではないか。そんなことを、あの言葉を思い出すたびに感じます。
短編②
「仕事ができる」という言葉は、とても便利な表現だと思う。
実際、この言葉が使われる場面には何度も出くわしてきた。しかし、その多くは、本質とは少しずれた意味で使われているように感じていた。
評価の言葉として、あるいは人を説明する言葉として、あまりにも簡単に使われる。その曖昧さに、どこか違和感を覚えていた。
この短編では、そうした「仕事ができる」という言葉の使われ方に対して、私が感じてきた違和感について書いている。
短編③
「知っている」と「できる」は違う。
よく聞く言葉であり、頭では当たり前のことのように理解していた。
しかし、その意味を本当に腑に落として理解するまでには、ずいぶん時間がかかった。自分の中で納得できるようになるまで、十年以上かかったと思う。
言葉としての意味はすぐに分かる。けれど、その本質を実感として理解することは、思っている以上に難しい。
この短編では、その言葉の意味が自分の中でどのように変わっていったのかについて書いている。
短編④
前職では、不動産業界の中でも競売という分野に関わっていた。なぜその分野を選んだのかについて書いた短編である。
競売は、不動産業界の中でも扱う会社が限られる、比較的ニッチな領域だ。専門性が求められる一方で、敬遠されることも多く、一般的な不動産業務とは少し性質が異なる。
そのため、これから不動産業界を目指す人が、最初の進路として選ぶことはあまり多くない分野だと思う。
この短編では、当時なぜその分野を選んだのか、そして実際に働く中で感じたことや経験した出来事について書いている。
短編⑤
前職では、競売に至る人たちを何人も見てきました。
最初に感じたのは、「特別な人たちではない」ということでした。
多くは、ごく普通に生活している人たちのように見えました。
仕事もしていて、周囲からの評価も極端に低いわけではない。
むしろ真面目に働いている人も少なくありませんでした。
そしてもう一つ気づいたのは、
所得が高い人でも競売に至ることがあるという現実でした。
収入の多さだけでは防げない問題がある。
そのことに気づいた経験について書いています。
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