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#1256 漫画論93|猿ロック

「ナニワトモアレ」「新宿スワン」と、ヤンマガのアウトロー的な漫画を紹介しておりますが、その流れで本日は猿ロックを紹介しましょう。
この辺の漫画が連載していた時期のヤンマガは面白かったですね。


猿ロックとは?

猿ロックは芹沢直樹による日本の漫画で、2003年から2009年までヤングマガジンに連載されていた青年漫画です。
単行本は全22巻、その後の続編『猿ロック REBOOT』は現在も連載中となっております。

主人公は父親が経営する「猿丸ロックサービス」という鍵屋さんの息子で現役高校生のサルこと猿丸耶太郎で、父親譲りの高い鍵開けの技術を活かしてさまざまな事件やトラブルに巻き込まれていくストーリーです。
そんなサルはお調子者で女好き、だが仲間や弱者には義理堅く、危険に首を突っ込まずにいられない人間味が、読者の共感を集めました。

内容は単なる“カギ開け職人の物語”に留まらず、ヤクザ絡みの抗争、詐欺事件、巨悪犯罪などの裏社会や人間の欲望が渦巻くリアルでハードな物語から、高校生ならではの脱力系下ネタ青春展開まで幅広い展開で、嫌いな人はいなかったんじゃないですかね?


猿ロックの魅力

1. 「鍵師」という新鮮な題材

当時の漫画界ではあまり見られなかった「鍵開け職人」を主人公に据えた点が新鮮でした。
確かに鍵空けのプロがいたら、監禁されても手錠を外せるし、鍵穴もピッキングできるしで、結構無敵だったりします。
この漫画に憧れて鍵師を目指した人もいるかも知れませんね。

そして、そんな中でサルが鍵を開けるシーンにはしっかりと「自主規制」という感じでマスキングして、模倣犯を防ごうとしていたのは良かったですね。

主人公のサルは正義感が強いので、そんなサルが監禁とかされる=相手は悪い奴という図式となり、そういう空き巣、詐欺、暴力団などのワルたちと対峙するのは物語としても読んでいて楽しかったですね。


2. 総じて漫画力が高い

単なる「事件解決モノ」ではなく、裏社会の人間模様や弱さ、欲望に切り込むリアルなドラマ性が人気の要因でしたし、引きとか伏線の貼り方とか、翌週への引っ張り方とかが非常に秀逸でした。

あとは何と言っても芹沢先生の画力ですね。
1巻の時点から上手かったですが、どんどん画力が上がっていき、とにかく女性キャラがみんな可愛くてみんなエロいという感じで、この辺も人気を集めた理由と言えるでしょう。


3. ドラマ・映画化による若者層への浸透

2009年にはドラマ化もされました。
僕は見たことが無いのですが・・・サルを演じた市原隼人はメチャクチャハマっていた感じがしますね。映画化もされていたので、それ相応の支持を得ていた作品と言えるでしょう。


猿ロックの愛すべきキャラクターBEST10

10位 哲郎

この猿ロックという漫画でかなりカギとなる集団が「ヘブンズクロウ」という極悪ヤンキー集団なんですけど、そこのNo.2的な立ち位置で、普段はレコードを聴けるバーのバーテンとして働き、サーファーでもあり、空手か何かをやっていて喧嘩も強かったり、容姿も端麗で女にモテまくるというかなり完璧超人に近いキャラクターなんですが…

この漫画では拉致られたり、車を盗まれたり、店をチームの後輩にメチャクチャにされたりと・・・ウォーズマンばりに良い目に合っていないです笑


9位 ジン

ヘブンズクロウの結成メンバーで、喧嘩も強く、カリスマ性のある男だったのですが、No.1のサイトウと女を巡って揉めたり、自分たちが作ったチームの軟弱化を嘆いたりとで、なんかスケールの小ささを感じてしまいます笑
まだ続いている続編で挽回して欲しい所ですね笑


8位 予備校の先生

この先生はシリーズとシリーズを繋ぐ短編にのみ登場した予備校の先生なんですが、サルと高校のクラスメイトの仲間たち「チェリーボーイズ」でAV鑑賞をしていたとき、この先生にクリソツのAV女優を発見し、「似ているが確証が無いので、このAV女優の様にパイオツにホクロがあれば同一人物だろう」というアホ展開になり、この先生のパイオツを見る為に力を合わせるというアホ展開でした笑


7位 ユッキー

サルが大好きなグラビアアイドルです。
第1話から出てくるんですが、当時の彼氏からハメ撮りされたAVを盗んで欲しいという依頼を受けるという感じで笑
そんな感じでなかなか可哀想なアイドルなんですが、その後はしっかりと成功し、その後もちょくちょく出てきたりしますが、色々な憂き目にあったりで、なかなか芸能界も大変です。


6位 深田ちゃん

サルが一時期入院していた病院のナースなんですが、この病院はとにかく美女が多く、この深田ちゃんは「美女ナースランキング」というランキングで確か3位のイケてるナースだったりしました。
GTOでも学年一の美少女の名前が深田ちゃんだったり、この深田という名前イコール可愛いという文化を生んだのは、言うまでもなく恭子の影響でしょうね・・・
この短編だけに出てくるキャラクターと思いきや、その後も出てきたりしてしぶといキャラクターでした笑


5位 山本

サルと同じ年で、近所に住む幼なじみでビデオ屋の跡取りのデブです。
編集の人から「山本は要らないんじゃない?」と言われてしまう位、単体でほぼ活躍の無い太っちょなんですが、芹沢先生は思い入れがあるようでしたね笑


4位 マユミ

処女率が10%を切る遠藤女子高校、略してエンコ―という俗称の高校に通うヤンキー黒ギャル女子校生です。
初登場の時は同級生のヤンキー系ギャル男の押しに負けたりもしていたんですが、物語が進むにつれて暴走族のNo.1の元カノだったことが発覚し、とにかく怖い存在になったりしたのですが、まぁキャラ設定がまとまっていなかったのでしょう笑
初登場の「合コン編」とかメチャクチャ作中で盛り上がりましたし、かなりコンスタントに登場した愛されたキャラでした。


3位 サイトウさん

ヘブンズクロウのNo.1で、スピンオフも出ている位の人気キャラクターとなりました。
とにかく喧嘩に強く、男気に溢れ、仕事にSEXに全力投球!という感じで、読者から憧れられるキャラクターだったのですが、だからこそなんで序盤であんなにリツコに固執していたのかが謎ですが、マユミ同様にキャラクター設定がそこまで考えられてなかったのでしょう。
と言うか、ここまで人気出ると思ってなかったでしょうね笑
とにかく漫画を引っ張る、グッドキャラクターでした。


2位 リツコ

そしてリツコも初登場時はプッシャーでドラッグ・クイーンと呼ばれるかなり悪いやつだったんですが、元々は良い子だったという伏線を無理やり作られていた感もあり、まぁキャラクター設定が(略
芸能人のユッキー以上の美形で、作中でもとにかくモテまくるんですけど、幼なじみのサルとはっきりしない関係という読者をやきもきさせる関係性のヒロインでした。


1位 サル

そして主人公のサルです。
この鍵空けのスキルと男気、あとはサイトウさんというバックボーンがあり、哲郎のバーに学生のくせに入り浸ったりで、簡単に童貞を捨てられそうな地位にいるんですが・・・かたくなに貞操を守り続ける悲しき男子です。

高校生のくせにこんなに鍵空けができていいのかという真面目な話もあったりしますが、それを悪事に使わない、正に漫画の主人公ですね。


まとめ

そんな感じ非常に読みやすく面白い漫画です。
続編で連載中の「REBOOT」は昔に読んで大分記憶も薄くなってしまったので、またまとめて読みたいですね。

そんな感じでヤンマガはそろそろ語り尽くした感もあるので、ヤンジャンの語ってないマンガに移行していきましょう!以上!

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