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予定が入っているだけで疲れる人へ。会う前から消耗する脳を戻す呼吸

予定が入った瞬間から、もう疲れてしまうことはありませんか。

病院の予約。

友人との約束。

家族との食事。

町内会。

親戚づきあい。

美容院。

銀行や役所の用事。

ひとつひとつは、人生の難題と言えるほど大きなことではありません。

けれど、カレンダーに予定が入っただけで、胸の奥が少し重くなる。

前日の夜から、着ていく服を考える。

何時に出ればいいかを何度も確認する。

相手に何を話せばいいかを考える。

体調が悪くなったらどうしようと思う。

帰ってきたあとの疲れまで、先に想像してしまう。

そして当日になる前に、すでに脳がひと仕事終えたように疲れている。

そんな方は、

予定そのものよりも、予定の前に始まる「頭の中の準備」で消耗しているのです。

人生後半になると、予定の重さは変わります。

若い頃は、多少無理をしても動けた。

急な誘いにも応じられた。

多少疲れても、寝れば戻った。

ところが年齢を重ねると、予定の数よりも、予定に向かうまでの心の負担が大きくなります。

これは体力だけの問題ではありません。

人に会う。

時間に合わせる。

身支度をする。

忘れ物をしないようにする。

失礼のないように振る舞う。

帰宅後の家事まで考える。

これらを脳が先回りして処理し続けるため、実際にはまだ何も始まっていないのに、身体はすでに緊張しています。

だから、予定がある日の朝は重いのです。

だから、出かける前にため息が増えるのです。

だから、楽しみにしていたはずの約束でも、直前になると少し憂うつになるのです。

これは性格の弱さではない。

気合いの不足でもありません。

予定の前に、脳が未来を抱え込みすぎている状態です。


特に、まじめな方ほど予定疲れを起こしやすくなります。

ちゃんとしなければ。

迷惑をかけてはいけない。

遅れてはいけない。

変に思われてはいけない。

笑顔でいなければ。

せっかく誘ってくれたのだから、楽しまなければ。

この「しなければ」が増えるほど、予定は楽しみではなく、試験のようになります。

本当は人が嫌いなわけではない。

外出が嫌いなわけでもない。

用事そのものが耐えられないわけでもない。

ただ、予定に向かうまでの間に、自分を厳しく監視しすぎているのです。

脳活呼吸メソッドでは、この状態を「予定前の脳詰まり」と考えます。

まだ起きていない未来を、今日の脳に詰め込みすぎている。

だから、今この瞬間の呼吸が浅くなる。

肩が上がる。

胸が硬くなる。

お腹が冷える。

足元の感覚が薄くなる。

すると、ますます不安が増えます。

しかし予定を軽くするために必要なのは、予定をなくすことではありません。

未来に飛び続ける脳を、いったん身体へ戻すことです。

ここで、ひとつだけ試してください。

予定のことを考え始めたら、まず足の裏を床につけます。

椅子に座っていても、立っていてもかまいません。

足の裏が床に触れている感覚を、ほんの少しだけ感じます。

次に、口から細く息を吐きます。

長く吐こうとしなくて大丈夫です。

上手に呼吸しようとしなくて大丈夫です。

ただ、今ある息を、ふうっと外へ出します。

そして心の中で、こう言います。

「予定は、今全部やらなくていい」

この一言だけで十分です。

病院に行くことも。

友人に会うことも。

家族と食事をすることも。

役所へ行くことも。

今この瞬間に全部やる必要はありません。

今やることは、足を感じて、息を吐くことだけです。

予定は、予定の時間になってから扱えばいいのです。


予定疲れが強い方は、予定を「全部のかたまり」で見ています。

たとえば、友人と会う予定があるとします。

その瞬間に、脳の中ではいくつもの作業が一気に始まります。

何を着るか。

何時に出るか。

電車は大丈夫か。

会話は続くか。

疲れた顔になっていないか。

帰宅後にぐったりしないか。

相手に気を遣わせないか。

帰ってから食事を作れるか。

これを全部まとめて抱えるから、重くなります。

そこで、予定を小さく分けます。

今日決めるのは、服だけ。

明日見るのは、出発時間だけ。

当日の朝にやるのは、足を感じて息を吐くことだけ。

会っている最中は、全部うまく話そうとせず、相手の言葉をひとつ聞くだけ。

帰宅後は、反省会をせず、お茶を一杯飲むだけ。

人生後半の予定は、若い頃のように勢いで乗り切るものではありません。

小さく分けて、脳に渡す量を減らすものです。

予定に負けてしまっているわけではありません。

予定を大きな塊のまま持っていたから、重かっただけです。

今日からは、予定を小さく切ってください。

そして、そのたびに息を吐いてください。

予定の前に疲れる方ほど、能力がないのではなく、感じ取る量が多いのです。

相手のこと。

時間のこと。

体調のこと。

帰宅後のこと。

先の先まで考えてしまうから、脳が早めに疲れるのです。

その繊細さを責める必要はありません。

ただ、全部を一度に持たない練習が必要です。


ここから、自分の疲れ方を知りたい方へ。

予定が入るだけで疲れる方は、朝の重さ、夜の反省会、人の顔色、老後不安、家族への不機嫌も重なっていることがあります。

自分では「ただ疲れているだけ」と思っていても、脳の疲れ方には型があります。

今のあなたは、朝に弱っているのか。

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予定は、人生から消せません。

人に会う日もあります。

病院へ行く日もあります。

家族と向き合う日もあります。

大切な用事を避けられない日もあります。

だからこそ、予定に向かう前の自分を責めないことです。

予定があるだけで疲れる日は、心が弱い日ではありません。

脳が未来を先に背負いすぎている日です。

足を感じる。

息を吐く。

「予定は、今全部やらなくていい」と言う。

それだけで、今の自分に少し戻れます。

予定に振り回される人生後半から、予定があっても自分に戻れる人生後半へ。

その小さな入口として、今日の呼吸を使ってください。

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少しずつ増やしていきたい方に向けて書いています。

えもん(笑門)ひろし
脳活呼吸メソッド提唱者・主宰


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