#66「自分自身の幸せ」と「業務改善」はセットである。元民間の公務員が定時退社を貫く本当の理由
こんばんは〜、40代のメガネ@公務員です。
「公務員のイメージをいい意味で裏切ること」を密かな自己実現に掲げ、日々職務に励んでいます。組織の当たり前に少し疲れ、それでも何かを変えたいと努力しているみなさんを応援したいとの思いで記事を書かせていただきます。
ありがたいことに、ここ数年で(ささやかではありますが)いくつかの賞をいただきました。
庁内の発表会:最優秀賞(職場DXの推進)
技術系の全国発表会:優秀賞(新技術の試行・効果検証)
プレゼンをすると、決まってこう聞かれます。
「なぜ、そんなに忙しい中で改善する余裕があるの?」
「そのエネルギーと行動力はどこから来るの?」
表向きは「仲間に恵まれました!」なんて熱い男を演じていますが、今日はその裏側にある、ちょっと生意気な「本当の要因」を白状します。
1. 「外の目」を捨てない。違和感は最高の資産。
私は以前、民間の技術コンサルタントで、受注競争の荒波に揉まれていました。「結果」がすべて、資格取得が生存戦略の世界。
一方、地方公務員の世界は、良くも悪くも競争意識が薄い。
「なぜ、前例がないだけで、市民のためのテクノロジーを諦めるのか?」
入所直後に感じるこの感覚。組織に馴染む過程でこれを麻痺させる同僚も多いですが、私は今もこの違和感を大切に抱えています。社会人としての出自が違うのだから、「うちはこういうもの」という諦めに、あえて抗いたいという感覚です。
2. 残業ゼロの「不純な動機」が、改善を生む
「業務改善をして、時間ができたら残業を減らそう」—これは順番が逆です。
「絶対に定時で帰る」と先に決める。 そうしないと、(私のは体力がないので)改善やいい技術提案なんてできません。正直に言えば、私は無駄な仕事には思いっきり手を抜きます。成果に直結しない形式的な作業には1ミリもエネルギーを割きません。
「楽をしたい」「家族と過ごしたい」という極めて個人的な熱量を、組織の「効率化」や「革新」に強引に結びつける。「利己的な利他主義」に昇華させる。そうすることで、モチベーションを保ちます。
3. 「前例がない」は、全国初のチャンス
公務員が最も恐れる「前例がない」という言葉。私からすれば、それは「初の事例を作るチャンス」でしかありません。もちろん、上司への説明コストは果てしなく高いです。でも実現したいことには、慎重にチャンスを伺い、論点を整理します(AIもフル活用すべき)。その上で、下記のスキルが重要です。
リスクの先回り: 不確実性に対するリカバリー策をセットで提示。
小さく始める: 最初から大掛かりにしない。「試行」と名付け、スモールスタートを提案する。
提案という行為そのものが尊い。 それを自分に言い聞かせ、実現の方法を探り続けることで、保守的な世界を動かしています。
4. 「自分自身の幸せ」と「業務改善・技術提案」はセット
私が定時に帰ることに執着するのは、自由な時間で最新技術をインプットし、家族の応援をエネルギーに変え、心を満たすためです。この「心のゆとり」があって初めて、同調圧力を跳ね除けるパワーが生まれます。
「自分が幸せでなければ、市民を幸せにするサービスなんて提供できない」
自分なりの経験値で身についた思い、これが自分なりの個性です。持続可能で質の良い仕事のため、非常に大切なことだと思っています。
5. リーダーの仕事は「土壌」を作ること
40代になり、そろそろ後輩にポストを譲る時期が来ています。自分が目立つことではなく、部下が心のゆとりを持ち、その余剰エネルギーを改善にぶつけられる土壌を作ることだと思っています。それがこれからの目標です。
笑顔で仕事をしていると、古い価値観の人から「緊張感がない」と怒られることもあります。でも、私はこれからも「天邪鬼(あまのじゃく)」でいようと思います。
不機嫌な職場で眉間にしわを寄せるより、新しい価値を作る背中を、次世代に見せたい。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
