モネ展の感想記事を読んで思い出した言葉
先日、こちらのモネ展の感想記事を読みました。
この記事を読んで、私はある1つの言葉を思い出しました。
「モネは眼にすぎない、しかし何と素晴らしき眼なのか」。
ポスト印象派の画家、ポール・セザンヌがクロード・モネについて語った有名な言葉です。
この記事の中で書かれている感想に「たった1枚の絵で、200年前のフランスに旅行できてしまったのだ。」という一文がありました。
でも、これは実はモネの作品に対する、とても本質的な感想ではないかと思ったのです。
モネの絵は、神話や歴史の物語を描いているわけではありません。
難しい思想を表現しているわけでもない。
ただ、光や空気、水面の揺れといった「世界がどう見えるか」を描いている。
言い換えれば、モネの絵は私たちに「モネの目で世界を見る体験」を与えてくれるのだと思います。
特別な知識がなくても、多くの人が自然とモネの作品に惹かれるのはそのためなのでしょう。
私自身もモネの作品の前では、ずっと絵を観続けていたくなる引力を何度も味わってきました。
たしかに象徴性や歴史、宗教性といった観点で考えれば、モネは確かに「眼にすぎない」のかもしれません。
しかし、その眼は光を見る力、色を見る力、瞬間の印象を捉える卓越した感覚を持って、私たちに時空を超えた体験をもたらしてくれる、まさに「素晴らしき眼」なのだと思います。
セザンヌの言葉は、モネが今も世界中で愛されている理由の本質を、これ以上なく的確に言い表しています。
終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
美術鑑賞に興味を持ち始められた方、すでに楽しまれている方、今後も共に美術鑑賞の世界を楽しんでいければ嬉しいです。
もし記事にスキ、コメントなどいただければ非常に励みになります。
今後も美術鑑賞に関する記事を発信していきますので、よろしくお願いいたします。
